お子様の顔や体に気になるほくろがあり、
「成長とともに大きくなってきた」
「からかわれて悩んでいるようだ」
「将来のことも考えて今のうちに除去したい」
と考えている保護者の方もいらっしゃるのではないでしょうか？
しかし、未成年者のほくろ除去となると、
「費用は大人と同じ？」
「親の同意は？」
「安全に受けられるの？」
といった、大人とは異なる疑問や不安がつきまとうものです。
美容クリニックで13年間勤務し、多くのお子様とその保護者の方のご相談に乗ってきた私、誠が、
- 未成年者のほくろ除去に関する費用
- 手続き
- 安全性への疑問
に数多く答えてきました。
未成年者の肌はデリケートです。
心の問題も深く関わります。
そのため、慎重な検討と正しい情報収集が何よりも大切です。
今回の記事では、未成年者がほくろ除去をする際の
- 具体的な費用相場
- 保険適用の可能性
- そして最も重要な親権者の同意や同伴の必要性
をわかりやすく解説します。
さらに、
- 未成年者ならではのメリット・デメリット
- 後悔しないためのクリニック選びのポイント
まで、お子様が安心してほくろ除去治療を受けられるよう、必要な「全知識」を包み隠さずお伝えします。
未成年者がほくろ除去を検討する際のポイント
未成年者のほくろ除去には、大人とは異なる配慮が必要です。
お子様の成長段階や精神面も考慮しながら、慎重に検討を進めましょう。
- 本人の意思の確認:
- 何よりも大切なのは、お子様自身がほくろ除去を望んでいるか、その理由を理解しているかです。親が無理強いすることは避けましょう。
- ほくろがあることで、いじめやからかいの対象になっている、外見に強いコンプレックスを感じているなど、精神的な負担が大きい場合は、治療を検討する大きな理由になります。
- 成長による変化:
- ほくろは成長とともに大きくなることがあります。しかし、一方で、成長期に治療することで、将来的な跡が目立ちにくくなる可能性もあります。
- 肌の状態:
- 未成年者の肌は新陳代謝が活発で、傷の治りも比較的早い傾向にあります。そのため、跡が残りにくいというメリットがある一方で、炎症後色素沈着のリスクもゼロではありません。
未成年者のほくろ除去費用相場と支払い方法
未成年者のほくろ除去の費用は、基本的に大人の場合と大きな違いはありません。
- ほくろの大きさ
- 深さ
- 選択する除去方法（レーザー、電気メス、切開手術）
によって費用は変動します。
除去方法別の費用相場（自由診療の場合）
「ほくろ除去 費用」の記事でも詳しく解説した通り、主な方法別の費用相場は以下の通りです。
- レーザー除去（炭酸ガスレーザーなど）：
- 1mmあたり5,000円〜10,000円程度。
- 1個あたり3,000円〜20,000円程度（ほくろの大きさによる）。
- 電気メス：
- 1mmあたり5,000円〜15,000円程度。
- 1個あたり5,000円〜30,000円程度（ほくろの大きさによる）。
- 切開手術：
- 1個あたり20,000円〜100,000円以上（ほくろの大きさや部位による）。
保険適用の可能性
美容目的のほくろ除去は、原則として自由診療（保険適用外）です。
しかし、未成年者であっても、以下のような場合は保険適用となる可能性があります。
- 悪性腫瘍（皮膚がんなど）の疑いがある場合：
- ほくろの形や大きさが不規則、急激に変化したなど、医師が悪性を疑った場合、病理検査のために切除する費用は保険適用となります。
- 日常生活に支障をきたす場合：
- まぶたの縁にあって視界を遮る、衣服やカミソリなどで常に擦れて炎症を起こすなど、機能的な問題が生じていると医師が判断した場合です。
お子様のほくろが保険適用となるかどうかは、最終的に医師の診断に基づきます。
まずは、保険診療を行っている皮膚科や形成外科を受診してみてはいかがでしょうか。
保険の対象になるのか、まずはこの点からじっくり相談してみるのが確実です。
費用以外の追加料金
以下の費用が別途かかることがありますので、事前にクリニックに確認しましょう。
- 初診料・再診料
- 麻酔代
- 薬代・保護テープ代
- 病理検査費用（保険適用となる場合も多い）
支払い方法
- 現金、クレジットカード払いが一般的です。
- QRコード決済、交通系ICなどに対応しているクリニックもあります。
- クリニックによっては、医療ローンに対応している場合もあります。
- しかし、どの方法であっても、未成年者の場合は保護者の同意や契約が必要となります。
未成年者のほくろ除去：親権者の同意と必要な手続き
未成年者がほくろ除去を含む美容医療を受ける場合、ほとんどのクリニックで親権者の同意が必須となります。
- 同意書の提出: 治療を受けるにあたり、保護者の署名・捺印がされた「親権者同意書」の提出を求められます。クリニックのウェブサイトからダウンロードできる場合が多いです。
- カウンセリング時の同伴:
- 多くのクリニックでは、初回のカウンセリング時に親権者の同伴を義務付けています。これは、治療内容、費用、リスク、ダウンタイムなどについて、保護者の方にも十分な説明を行い、納得の上で治療を進めるためです。
- 施術当日も同伴が求められるケースがあります。
- 身分証明書: 親権者とお子様の双方の身分証明書の提示を求められることがあります。
- 年齢制限: クリニックによっては、「高校生以上」「16歳以上」など、施術を受けられる最低年齢を定めている場合があります。
【誠からのメッセージ】
未成年のお子様の治療では、保護者の方の不安が最も大きいと感じています。
親御様が納得できないまま治療を進めることは、お子様にとっても良い結果に繋がりません。
クリニックを選ぶ際は、費用だけではありません。
親御様への説明も丁寧か
お子様の気持ちにも寄り添ってくれるか
お子様のほくろの状態や治療法、料金、アフターフォロー、保証まで全てを医師自らが全て説明してくれるか
という点を重視してください。
カウンセリングには必ず一緒に足を運んでおくことを強くおすすめします。
親御様の疑問も全て解消しましょう。
未成年者がほくろ除去をするメリット・デメリットと注意点
メリット
- 精神的負担の軽減: ほくろがコンプレックスの原因となっている場合、除去することで自信を取り戻し、精神的な負担が軽減されます。
- 跡が目立ちにくい可能性: 新陳代謝が活発な若年層の方が、傷の治りが早く、最終的な跡が目立ちにくくなる可能性があります。
- 将来の予防: 悪性の疑いがあるほくろは、早期に除去することで将来的なリスクを軽減できます。
デメリット・注意点
- 成長による変化: 身体の成長とともにほくろが変化したり、新しいほくろができる可能性もゼロではありません。
- 肌のデリケートさ: 未成年者の肌はデリケートなため、施術後の炎症後色素沈着のリスクや、紫外線対策の徹底がより重要になります。
- 本人の意思: 強制された治療は、お子様の心に不必要な負担を与える可能性があります。本人が本当に望んでいるか、十分に話し合うことが大切です。
- ダウンタイムの考慮: 施術方法によってはダウンタイムがあり、学校生活や部活動などに影響が出る場合があります。夏休みなどの長期休暇を利用するなど、計画的な施術が望ましいでしょう。
- 色素沈着のリスク: ほくろ除去後の炎症後色素沈着は、大人よりも若い肌で起こりやすい傾向があります。適切なアフターケアと紫外線対策が必須です。
後悔しないためのクリニック選びのポイント（未成年者の場合）
未成年者のほくろ除去は、特に慎重なクリニック選びが求められます。
- 未成年者の施術実績が豊富か:
- 未成年者の肌や心への配慮に慣れているクリニックを選びましょう。未成年者の症例写真が公開されているかなども参考になります。
- カウンセリングの丁寧さ:
- お子様の気持ちに寄り添い、親権者にも分かりやすく丁寧な説明をしてくれるかを確認してください。費用だけでなく、リスクやダウンタイムについても包み隠さず話してくれるクリニックを選びましょう。
- 医師の専門性と経験:
- 皮膚科専門医や形成外科専門医が在籍しているか、ほくろ除去の経験が豊富かを確認しましょう。特に、悪性の疑いがあるほくろの診断ができる医師が重要です。
- 親権者同伴のルール:
- カウンセリングや施術時の親権者同伴のルール、同意書の提出方法などを事前に確認し、スムーズに手続きが進められるクリニックを選びましょう。
- アフターフォロー体制:
- 施術後の経過観察をしっかり行ってくれるか、万が一の肌トラブルが発生した場合の対応が明確であるかを確認しましょう。
【外部サイト参考】 厚生労働省は、美容医療サービスを受ける際の注意点として、事前に契約内容やリスクについて十分に説明を受けることの重要性を啓発しています。特に未成年者の場合は、保護者の同意と理解が不可欠です。
未成年者のほくろ除去に関するよくある質問（FAQ）
Q1: 未成年ですが、親に内緒でほくろ除去できますか？
A1: いいえ、できません。
多くの美容クリニックでは、未成年者の施術には親権者の同意書と、初回のカウンセリング時の親権者同伴を必須としています。
親の同意書を持参すれば問題ないというクリニックもあります。
しかし、バレた時だけではありません。
万が一、経過が悪化した時など、親に説明をしたほうが良いケースもあります。
こうした時、勝手なことをしたと思われないためにも、同席を求めておくことを強くおすすめします。
安全と倫理の観点からも、必ず保護者の理解を得てから検討しましょう。
Q2: 小学生でもほくろ除去は可能ですか？
A2: クリニックによります。
小学生でも機能的な問題（例えば視界を遮るなど）
医師が悪性を疑うほくろであれば保険診療で除去できる場合があります。
美容目的の場合は、年齢制限を設けているクリニックもあります。
そのため、まずは相談してみましょう。
Q3: ほくろ除去後、学校や部活動は休む必要がありますか？
A3: 除去方法やほくろの大きさによります。
レーザー治療であれば、ほとんどの場合、翌日から学校や軽い部活動は可能です。
ただし、激しい運動や患部を強くぶつける可能性がある場合は、数日間安静にするよう指示されることがあります。
切開手術の場合は、抜糸までの期間は注意が必要です。
Q4: ほくろ除去の費用は、お小遣いやアルバイト代で支払えますか？
A4: 費用は個人差がありますが、数千円から数万円かかることが多いため、保護者の援助が必要となる場合がほとんどです。費用についてもしっかり話し合い、納得の上で治療を進めましょう。
お子様が安心して、自信を持って輝くために
未成年のお子様のほくろ除去は、費用の問題だけではありません。
- お子様自身の気持ち
- 今後の成長
- そして安全性への配慮
が不可欠です。
焦らず、このガイドで得た知識を活かしてみてはいかがでしょうか。
お子様と保護者の方が共に納得できる最善の選択をすることが何よりも大切です。
最も重要なのは、信頼できるクリニックを見つけることです。
医師からの説明を求めること。
執刀医と密に連携を取りながら治療を進めることです。
お子様の肌質やほくろの種類を見極めてもらいましょう。
さらに、適切な方法を提案してくれる皮膚科専門医のアドバイスに耳を傾けてください。
もし、未成年者のほくろ除去について、まだ不安や疑問が残っているなら、いつでもHow-to-Lにご相談ください。美容業界経験者である誠が、あなたとお子様の「キレイになりたい」という想いを、知識と経験で全力でサポートします。
お子様の肌と心が、より一層輝く未来を心から応援しています。