ほくろ除去はどれがいい?レーザー・電気メス・切開手術を徹底比較

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ほくろ除去の主要な3つの方法(レーザー、電気メス、切開手術)を比較するインフォグラフィック。 ほくろ・シミ除去の施術詳細

顔や体に気になるほくろ。

「除去したいけれど、どんな方法があるの?」

「レーザーで取れるって聞いたけど、電気メスや切開手術とはどう違うの?」

「どの方法が自分のほくろに合っているんだろう?」

と疑問に感じていませんか?

美容クリニックで13年間勤務し、多くの患者様とほくろ除去について話してきた私、誠は、治療方法の選択が、ほくろ除去の成功と患者様の満足度に直結することを痛感してきました。

一見すると同じほくろに見えても、

  • その大きさ
  • 深さ
  • そして性質

によって最適な治療法は全く異なります。

誤った選択は、費用が無駄になるだけではありません。

  • 跡が残った
  • 再発した

といった原因にもなりかねません。

今回の記事では、現在主流となっているほくろ除去の3つの主要な方法

  • 「レーザー除去」
  • 「電気メス除去」
  • 「切開手術」

について、

  • それぞれの特徴
  • 費用
  • 痛み
  • ダウンタイム
  • そしてどんなほくろに適しているか

を徹底的に比較解説します。

あなたがご自身のほくろに最適な治療法を見つけてください。

安心してキレイな肌を手に入れるための「全知識」を包み隠さずお伝えします。

ほくろ除去の主要な3つの方法を徹底比較

ほくろ除去には、大きく分けて「レーザー」「電気メス」「切開手術」の3つの方法があります。

それぞれの特徴を理解しておきましょう。

ご自身のほくろに合った方法を選ぶことが重要です。

比較項目レーザー除去(炭酸ガスレーザーなど)電気メス除去切開手術
主な特徴レーザー光でほくろの組織を蒸散させる電気の熱でほくろの組織を焼き切るメスでほくろを切り取り、縫合する
どんなほくろに<br>適しているか・平らなほくろ ・比較的小さいほくろ(〜5mm程度) ・盛り上がりの少ないほくろ・盛り上がりのあるほくろ ・比較的小さい〜中くらいのほくろ(〜5mm程度) ・根が比較的浅いほくろ・大きく、深いほくろ ・悪性の疑いがあるほくろ ・再発したほくろ ・仕上がりを重視したいほくろ
費用相場1個あたり3,000円〜20,000円(大きさによる)1個あたり5,000円〜30,000円(大きさによる)1個あたり20,000円〜100,000円以上(大きさ・部位による)
痛み局所麻酔をするため、施術中はほぼなし(麻酔時チクッと)局所麻酔をするため、施術中はほぼなし(麻酔時チクッと)局所麻酔をするため、施術中はほぼなし(麻酔時チクッと)
ダウンタイム1週間程度の保護テープ。赤みは数ヶ月〜1年。1週間程度の保護テープ。赤みは数ヶ月〜1年。抜糸まで1〜2週間。線状の傷跡が半年〜1年かけて薄くなる。
跡の残り方一時的な赤み、凹み、色素沈着の可能性。一時的な赤み、凹み、色素沈着の可能性。線状の傷跡。体質により肥厚性瘢痕の可能性。
再発リスクほくろの根が深いと再発の可能性あり。ほくろの根が深いと再発の可能性あり。ほぼ再発なし(悪性の場合は除く)。
保険適用基本的に保険適用外(美容目的)。基本的に保険適用外(美容目的)。機能障害や悪性の疑いがある場合は保険適用。

レーザー除去:手軽でダウンタイムも比較的短い

ほくろにレーザーを照射して除去している施術イメージ。

特徴

炭酸ガスレーザーが最も一般的に用いられます。

レーザー光がほくろの水分に反応します。

ほくろの組織を一瞬で蒸散させて除去します。

メスを使わないため、出血がほとんどなく、縫合の必要もありません。

こんなほくろにおすすめ

  • 平らで比較的小さいほくろ(〜5mm程度まで)
  • 盛り上がりの少ないほくろ
  • 顔など目立つ部位で、傷跡を最小限に抑えたい場合

メリット

  • ダウンタイムが比較的短い: 1週間程度の保護テープで済み、切開手術に比べて日常生活への影響が少ないです。
  • 出血が少ない: レーザーで血管も同時に止血されるため、施術中の出血がほとんどありません。
  • 傷跡が目立ちにくい: 適切に施術されれば、最終的に自然な仕上がりになることが多いです。

デメリット・注意点

  • 深いほくろには不向き: ほくろの根が深い場合、レーザーでは取りきれずに再発したり、深くえぐれて凹みになるリスクがあります。
  • 炎症後色素沈着のリスク: 施術後に一時的にシミのように茶色く色素沈着を起こすことがあります(数ヶ月〜1年で薄れることが多い)。
  • 複数回治療が必要な場合も: 大きいほくろや深いほくろは、1回で取りきれずに複数回照射が必要になることがあります。

電気メス除去:盛り上がったほくろに効果的

特徴

高周波電流の熱を利用してほくろの組織を焼き切る方法です。レーザーと同様に、メスは使わず出血も少ないのが特徴です。ほくろの表面から削り取るように除去します。

こんなほくろにおすすめ

  • 盛り上がりのあるほくろ
  • 比較的大きいほくろ(〜5mm程度まで)
  • レーザーでは取りきれない、やや深いほくろ

メリット

  • 盛り上がったほくろに強い: ほくろの隆起部分を効率的に削り取ることができます。
  • 止血効果が高い: 電気メスで血管を焼くため、出血がほとんどありません。
  • 縫合が不要: レーザーと同様、基本的に縫合の必要がありません。

デメリット・注意点

  • 跡が凹みやすい: ほくろが深すぎると、削り取る際に深くえぐれてしまい、凹んだ跡になりやすい傾向があります。
  • 炎症後色素沈着のリスク: レーザーと同様に、施術後に色素沈着を起こす可能性があります。
  • 医師の技術が重要: ほくろを削る深さの調整が難しく、医師の経験と技術が仕上がりに大きく影響します。

切開手術:大きく深いほくろや再発の可能性が低い

ほくろを切開手術で除去し、縫合している施術イメージ。

特徴

メスを使ってほくろの組織を周囲の皮膚ごと切り取ります。

傷口を縫合する方法です。

皮膚の深い部分にあるほくろや、悪性が疑われるほくろの除去に適しています。

こんなほくろにおすすめ

  • 大きいほくろ(5mm以上)
  • 深く根を張っているほくろ
  • 悪性の可能性が疑われるほくろ(病理検査が必要な場合)
  • 再発を絶対に避けたいほくろ
  • 美容的な仕上がりを重視し、線状の傷跡を許容できる場合

メリット

  • 再発のリスクが低い: ほくろの組織を根元から完全に切除できるため、再発の可能性が非常に低いです。
  • 病理検査が可能: 切除した組織を病理検査に回せるため、ほくろの良悪性を正確に診断できます。
  • 適用範囲が広い: 大きさや深さに関わらず、様々なほくろに対応できます。

デメリット・注意点

  • 線状の傷跡が残る: メスで切開し縫合するため、必ず線状の傷跡が残ります。この傷跡は時間とともに薄くなりますが、完全に消えることはありません。
  • ダウンタイムが長い: 抜糸までに1〜2週間程度かかり、その後も傷跡の赤みが引くまでに数ヶ月〜1年程度かかります。
  • 体質によるケロイドのリスク: ケロイド体質の方は、傷跡が盛り上がってしまう「肥厚性瘢痕」や「ケロイド」になるリスクがあります。
  • 出血・腫れのリスク: 他の2つの方法に比べて、施術中・施術後の出血や腫れのリスクがやや高まります。

どのほくろ除去方法を選ぶべき?

ほくろ除去の方法を選ぶ際は、以下のポイントを総合的に考慮することが大切です。

  1. ほくろの種類と大きさ・深さ:
    • 小さく平らなほくろ: レーザー除去が第一選択肢となることが多いです。
    • 盛り上がりのあるほくろ: 電気メス除去が有効なことが多いですが、大きければ切開も検討します。
    • 大きく深いほくろ、または悪性の疑いがあるほくろ: 切開手術を強くおすすめします。
  2. 仕上がりの希望:
    • 傷跡を最小限にしたい: レーザーや電気メスが選択肢になりますが、ほくろの深さや質によっては切開の方が最終的な仕上がりが良い場合もあります。
    • 再発を避けたい: 切開手術が最も確実です。
  3. ダウンタイムの許容度:
    • ダウンタイムを短くしたい: レーザーや電気メスが向いています。
    • 長くても確実に除去したい: 切開手術も視野に入れます。
  4. 予算:

【誠からのメッセージ】

「どれが良いですか?」と聞かれたら、私は必ず「まずは診察を受けてください」とお答えします。

ほくろ一つ一つに個性があります。

最適な治療法は本当に様々だからです。

自己判断せずに、複数のクリニックでカウンセリングを受けておくことを強く推奨します。

それぞれの医師から提案される治療法と、その理由をしっかり聞くことが大切です。

納得いくまで相談してください。

最終的には、ご自身にとってベストな方法を選びましょう。

ほくろ除去後のケアと注意点(共通)

どの方法でほくろを除去した場合でも、術後の適切なケアは最終的な仕上がりに大きく影響します。

  • 保護テープや軟膏の指示を厳守: クリニックから指示された期間、患部に保護テープを貼ったり、軟膏を塗ったりして、外部刺激や感染から保護しましょう。
  • 徹底した紫外線対策: 新しい皮膚は非常にデリケートです。施術後は必ず日焼け止めや帽子、日傘などで紫外線対策を徹底してください。炎症後色素沈着の予防に繋がります。
  • 摩擦を避ける: 洗顔やスキンケア、メイクの際など、患部を強く擦らないように優しく扱いましょう。
  • 清潔を保つ: 患部を清潔に保ち、感染症を防ぎましょう。

【外部サイト参考】 日本形成外科学会日本美容皮膚科学会などの専門機関のウェブサイトでは、ほくろ除去に関する詳細な情報や、術後の注意点について啓発されています。

これらの情報も参考に、安心して治療に臨みましょう。

あなたに最適な方法で、気になるほくろをキレイに

ほくろ除去は、あなたの肌をより美しく、そして自信を持って過ごすための素晴らしい手段です。

レーザー

電気メス

切開手術

それぞれの方法にメリット・デメリットがあります。

適したほくろの種類も異なります。

大切なのは、これらの情報を理解した上で、ご自身のほくろの状態と希望を専門医に伝えること。

全ての説明を医師から直接受けた上で、最も納得できる治療法を選択することです。

決して安易に判断してはいけません。

複数のクリニックで話を聞き、比較検討する時間を取りましょう。

もし、ほくろ除去の方法について、まだ不安や疑問が残っているなら、いつでもHow-to-Lにご相談ください。美容クリニック勤務経験者である誠が、あなたの「キレイになりたい」という想いを、知識と経験で全力でサポートします。

あなたの肌と心が、より一層輝く未来を心から応援しています。