- 「せっかくシミ取りレーザーを受けたのに、シミが取れない…」
- 「前よりもシミが濃くなった気がする…」
- 「逆に肌が白く抜けてしまった…」。
シミをなくしたいと願い、勇気を出してシミ取りレーザー治療に踏み切ったにもかかわらず、術後の結果に「失敗した」と落胆した。
後悔したりしている方はいませんか?
インターネット上では、
- 「シミ取りレーザー 失敗」
- 「シミ取りレーザー 後悔」
といった検索ワードと共に、施術への不満やトラブルの声が見られることもあります。
美容クリニックで13年間勤めました。
多くの患者様のシミに関するお悩みに向き合ってきた私、誠は、シミ取りレーザーにおける「失敗」の定義が、患者様ごとに異なることも理解しています。
しかし、その多くは、事前に正しい知識を持ち、適切なクリニック選びと術後のケアを行っていれば防げた可能性のあるケースです。
今回の記事では、シミ取りレーザーで**「失敗した」と感じる主な例を具体的に挙げます。
それぞれの失敗が起こる原因をわかりやすく解説します。
さらに、
- 失敗を未然に防ぐための具体的な対策
- 万が一失敗してしまった場合の対処法
についても徹底的にお伝えします。
あなたがシミ取りレーザーで「やってよかった!」と心から思えるよう、そのための「全知識」を包み隠さずお伝えします。
シミ取りレーザーで「失敗した」と感じる主な例
シミ取りレーザー後の「失敗」は、様々な形で現れます。
ここでは、よくある失敗例とその原因を解説します。
シミが取れない、薄くならない
- どんな失敗?: レーザーを当てたのに、シミが全く薄くならない、または期待したほど効果が出ないケースです。
- 主な原因:
- シミの種類とレーザーが合っていない: シミの種類(老人性色素斑、そばかす、肝斑など)を正確に診断せず、そのシミに適さないレーザーを選んでしまった。例えば、肝斑に高出力のレーザーを当ててしまった場合など。
- シミ取りレーザーの種類も参考にしてください。
- レーザーの出力や照射設定が不適切: シミの濃さや深さに対して、レーザーの出力が弱すぎた、あるいは照射回数が足りなかった。
- 複数のシミが混在している: 一つのシミに見えても、実は複数のシミ(老人性色素斑と肝斑など)が混在しており、片方だけが改善されなかった。
- 医師の診断・技術不足: シミの正確な見極めや、適切な機器の選定、正確な照射技術が不足していた。
- シミの種類とレーザーが合っていない: シミの種類(老人性色素斑、そばかす、肝斑など)を正確に診断せず、そのシミに適さないレーザーを選んでしまった。例えば、肝斑に高出力のレーザーを当ててしまった場合など。
シミが濃くなった(炎症後色素沈着)
- どんな失敗?: レーザー照射後、一時的にシミが消えたように見えた後、以前よりもシミがあった部分が茶色く濃くなってしまったケースです。多くの方がこれを「失敗」だと感じてしまいます。
- 主な原因:
- レーザーの熱刺激による炎症: レーザーの熱刺激によって肌が炎症を起こし、その炎症反応がメラニン生成細胞(メラノサイト)を過剰に活性化させてしまうため。これは日本人を含むアジア人には比較的よく見られる肌の反応です。
- 不適切な出力や照射: 肝斑に不適切なレーザーを当てたり、出力が強すぎたりしたことで、肌が過剰に反応して炎症を起こし、色素沈着が誘発された。
- 術後の紫外線対策不足: レーザー後のデリケートな肌に紫外線が当たると、メラニン生成が促進され、色素沈着が強く出てしまう。
- 術後の摩擦や刺激: 患部を擦る、刺激の強いスキンケアを使用するなど、肌に負担をかけた。
- シミ取りレーザー 跡が残るも参考にしてください。
肌が白抜けした(脱色素斑)
- どんな失敗?: シミがあった部分の肌が、周りの肌よりも明らかに白くなってしまったケースです。
- 主な原因:
- レーザーの出力が強すぎた: メラニン色素だけでなく、メラニンを作り出すメラノサイトそのものまで破壊してしまった。
- 同じ場所に過剰に重ね打ちした: 必要以上に繰り返しレーザーを照射した。
- 誠からのメッセージ: 白抜けは一度起こると元に戻すのが非常に難しいケースが多いです。経験豊富な医師による適切な照射が非常に重要です。
クレーター状に凹んだ、しこりができた(瘢痕)
- どんな失敗?: シミがあった部分の皮膚が、わずかに凹んだり(クレーター状)、触ると硬いしこりになったりしたケースです。
- 主な原因:
- レーザーの出力が強すぎ、深い部分の組織まで損傷した: シミの深さや種類に対して、レーザーの出力が適切でなかった。
- 無理にシミを取ろうとした: シミの周りの健康な皮膚組織まで傷つけてしまった。
- 誠からのメッセージ: シミ取りレーザーではまれなケースですが、特に濃いシミや、ほくろと見分けがつきにくいシミの場合にリスクが上がる可能性があります。

シミ取りレーザーの失敗を未然に防ぐための対策
シミ取りレーザーの失敗は、事前の対策でほとんどが防げます。以下のポイントをしっかり押さえましょう。
経験豊富な医師を選ぶ
最も重要な対策です。
- 皮膚科専門医や形成外科専門医が在籍しているか: シミの種類を正確に診断し、適切な治療法を選べる専門知識と経験がある医師を選びましょう。
- カウンセリングが丁寧か:
- あなたのシミの種類を明確に診断し、適切なレーザーの種類、出力、回数について具体的に説明してくれるか。
- 治療のメリットだけでなく、起こりうるリスク(炎症後色素沈着、白抜けなど)やダウンタイムについて、隠さずに正直に説明してくれるか。
- あなたの質問に納得がいくまで答えてくれるか。
- 症例写真が豊富か: 自分のシミに似た症例で、治療前後の写真(特に術後の経過)が豊富に院内の症例写真として公開されているか確認しましょう。
- アフターフォロー体制が充実しているか: 術後の経過観察をしっかり行い、万が一トラブルが発生した際に迅速かつ適切に対応してくれる体制があるか、保証制度があるかを確認しましょう。
- シミ取りレーザー クリニック選びとほくろ・シミ除去のクリニック選びで後悔しないための全知識も参考にしてください。
自分のシミの種類を正確に把握する
- 自己判断せず、必ず専門医に診断してもらいましょう。特に肝斑は、老人性色素斑と混在していることも多く、間違ったレーザーを当てると悪化します。
- まずは診断を受けることが重要です。
術後のケアを徹底する
施術後のケアを怠ると、せっかくの治療効果が半減したり、色素沈着などの「失敗」につながることがあります。
- 徹底した紫外線対策: レーザー後の肌は非常にデリケートです。日焼け止め(SPF50 PA++++推奨)、帽子、日傘、マスクなどで徹底的に紫外線を遮断しましょう。色素沈着を予防する最も重要な対策です。
- 保湿ケアの徹底: 肌の乾燥は色素沈着のリスクを高めます。高保湿の化粧水やクリームで、肌を常に潤った状態に保ちましょう。
- 摩擦や刺激を避ける: 治療部位をゴシゴシ擦ったり、刺激の強いスキンケアを使用したりするのは避けましょう。
- 医師の指示に従った軟膏・内服薬の使用: 色素沈着予防のために処方された美白剤(ハイドロキノンなど)や内服薬(トラネキサム酸、ビタミンCなど)は、医師の指示通りに必ず使用しましょう。
過度な期待をしない
- シミ取りレーザーは万能ではありません。全てのシミが一度で完璧に消えるわけではないことを理解し、現実的な治療計画と目標を医師と共有しましょう。
- 特に、薄いシミや肝斑は複数回の治療が必要なことがほとんどです。
【画像配置:失敗を防ぐための3つの対策(良いクリニック、正しい診断、徹底ケア)を示す図】
- 画像スラッグ:
shimi-laser-failure-prevention
- 代替テキスト:
シミ取りレーザーの失敗を防ぐための対策(クリニック選び、正しい診断、術後ケア)のイメージ。
- 説明文:
シミ取りレーザーの失敗を防ぐには、信頼できるクリニック選び、正確な診断、そして徹底した術後ケアが鍵となります。

万が一「失敗した」と感じてしまった場合の対処法
もし、シミ取りレーザー後に「失敗したかも?」と感じてしまっても、諦める必要はありません。適切な対処法があります。
- まずは施術を受けたクリニックに相談する
- 最も重要なのは、悩まずにすぐに施術を受けたクリニックに連絡しましょう。必ず医師に相談することです。医師はあなたの肌の状態を把握しており、失敗の原因を特定し、適切な解決策を提案してくれます。
- 色素沈着がひどい、白抜けした、シミが全く取れないなど、気になる症状は具体的に伝えましょう。
- 失敗の種類に応じた追加治療やケア
- 炎症後色素沈着の場合: 時間とともに薄れることがほとんどですが、ハイドロキノンなどの美白剤(外用薬)、トラネキサム酸などの内服薬、または低出力のレーザートーニングなどで改善を早めることができます。
- シミが残っている・薄い場合: レーザーの追加照射や、別の種類のレーザー治療(例:ピコレーザーなど)、内服薬・外用薬の併用などが提案されることがあります。
- 白抜け(脱色素斑)の場合: 完全に元に戻すのは難しいとされていますが、一部のクリニックではごく弱いレーザー照射や、色素細胞の移植といった専門的な治療を提案することもあります。
- 凹み・瘢痕の場合: フラクショナルレーザーやPRP療法などで、目立ちにくくする改善策が検討されることがあります。
- セカンドオピニオンも検討する
- 施術を受けたクリニックでの対応に納得がいかない場合や、別の専門家の意見を聞きたい場合は、他の信頼できる美容皮膚科や形成外科でセカンドオピニオンを求めることも有効です。
- 公的機関への相談
- クリニックとの間でトラブルが発生し、解決が難しい場合は、国民生活センターや、各都道府県の消費者センター、日本美容医療協会などの公的機関に相談することも検討しましょう。
【誠からのメッセージ】 「失敗かも」と感じたとき、一人で抱え込まず、専門家に相談することが最も大切です。早期の対応が、より良い結果につながります。焦らず、冷静に対処しましょう。
【外部サイト参考】 国民生活センターのウェブサイトには、美容医療に関する相談事例や、トラブルを避けるための注意喚起情報が掲載されています。契約前の確認事項や、クーリングオフ制度についても確認できます。
失敗を恐れず、賢くシミ治療へ
シミ取りレーザーで「失敗したくない」という不安は、誰もが抱く自然な感情です。
しかし、その不安を闇雲に抱えるのではありません。
具体的な失敗例とその原因を知っておきましょう。
その上で、それを防ぐための賢い対策を講じることで、ほとんどの失敗は回避できます。
大切なのは、シミの種類を正確に診断してもらうこと。
その上で、最適な治療法を提案してくれる経験豊富な医師と、信頼できるクリニックを選ぶこと。
そして、術後のケアを徹底することです。
この3つを徹底すれば、「失敗」を恐れることなく、シミのないクリアな肌を手に入れられる可能性は大きく高まります。
もし、シミ取りレーザーの失敗について、まだ不安や疑問が残っているなら、いつでもHow-to-Lにご相談ください。
美容皮膚科勤務経験者カウンセラー誠が、あなたの「キレイになりたい」という想いを、知識と経験で全力でサポートします。
あなたの肌と心が、より一層輝く未来を心から応援しています。