顔や体にできたほくろを「キレイにしたい」と強く願う一方で、治療に伴う「痛み」への不安が大きくて、なかなか一歩を踏み出せない、という方は非常に多いのではないでしょうか。
痛みへの恐怖は、美容医療の施術を受ける上で最も大きなハードルの一つと言えるでしょう。
美容クリニックで13年間勤めてきました。
多くの患者様のほくろに関するお悩みに向き合ってきた私、誠は、痛みへの不安がどれほど大きいか、そしてそれが患者様の施術への決断にどれほど影響するかを理解しています。
しかし、現在のほくろ除去治療は、痛みを最小限に抑えるための工夫が凝らされています。
今回の記事では、ほくろ除去における**「痛み」の全てを、そのプロセスに沿って徹底的に解説します。
具体的には、
- 麻酔注射の痛み
- レーザー・電気メス・切開手術ごとの施術中の痛み
- そして術後の痛みの経過と期間
- さらに痛みを和らげるための具体的な方法
まで、あなたが知りたいあらゆる情報を包み隠さずお伝えします。
このガイドが、あなたの「痛み」への不安を解消し、安心してほくろ除去に臨むための手助けとなれば幸いです。
ほくろ除去の痛みは?麻酔から施術中まで
ほくろ除去の施術において、痛みを伴うのは主に「麻酔注射の瞬間」と「麻酔が切れてからの術後」です。
施術中は麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じません。
麻酔注射の痛み
ほくろ除去では、局所麻酔を用いるのが一般的です。
- 痛みの程度: 「チクッ」とした針の痛みと、麻酔液が注入される際に「ジンジン」とした軽い圧迫感や違和感を感じることがあります。
- 痛みの軽減策:
- 極細の針の使用: 多くのクリニックでは、痛みを軽減するために非常に細い注射針を使用しています。
- 麻酔液の温度管理: 麻酔液を人肌に温めてから注入することで、注入時の刺激を和らげます。
- 笑気麻酔の併用: 鼻から吸入することでリラックス効果が得られ、注射への不安や痛みを軽減できます。
- 表面麻酔クリームの塗布: 注射前に麻酔クリームを塗ることで、注射針が刺さる瞬間の痛みを軽減できます。
- 誠からのメッセージ: 麻酔注射の痛みは一瞬です。多くの方が想像するよりも軽微な痛みで済みます。「思っていたより痛くなかった」と感じる方がほとんどです。
施術中の痛み
局所麻酔が効いているため、施術中に痛みを感じることはほとんどありません。
- レーザー・電気メスの場合: 「焦げ臭いにおいがする」「肌が引っ張られる感覚がある」といったことはありますが、痛みは感じないでしょう。
- 切開手術の場合: メスで切開したり縫合したりする際も、麻酔が効いているので痛みはありません。触られている感覚や圧迫感を感じることはあります。
- 誠からのメッセージ: 万が一、施術中に痛みを感じることがあれば、我慢せずにすぐに医師に伝えましょう。麻酔を追加することで、痛みを感じずに施術を続けられます。

ほくろ除去後の痛みと経過(施術方法別)
施術が無事に終わっても、麻酔が切れると多少の痛みを感じることがあります。
痛みの種類や期間は、施術方法によって異なります。
レーザー除去・電気メス除去後の痛み
- 痛みの種類: ジンジンとした軽い痛みやヒリヒリ感。軽いやけどのような感覚に似ています。
- 痛みのピーク: 麻酔が切れた直後〜数時間以内。
- 痛みの期間: ほとんどの場合、1日〜3日程度で気にならなくなります。痛みが続く場合でも、1週間以上続くことはまれです。
- 経過:
- 施術直後から保護テープを貼り、患部を保護します。
- 数時間で麻酔が切れ、軽い痛みが現れることがあります。
- 痛みが強い場合は、クリニックから処方された痛み止めを服用します。
- 赤みやかさぶたが形成され、1週間〜2週間で剥がれ落ちる頃には、痛みはほとんどなくなるでしょう。
- 誠からのメッセージ: レーザーや電気メスによる痛みは比較的軽度です。我慢できる範囲のことがほとんどです。
切開手術後の痛み
- 痛みの種類: ズキズキとした痛みや、傷口が引っ張られるような違和感。
- 痛みのピーク: 麻酔が切れた直後〜1日程度。
- 痛みの期間: ほとんどの場合、数日〜1週間程度で徐々に和らぎます。抜糸の頃にはかなり落ち着いています。
- 経過:
- 施術直後は縫合されており、保護テープが貼られます。
- 麻酔が切れると痛みを感じることがあります。痛み止めを服用して対処しましょう。
- 数日間は患部を濡らさないように注意し、指示された通りに消毒や軟膏を塗布します。
- 抜糸後(約1週間後)には、痛みがかなり軽減され、日常生活にはほとんど支障がなくなります。
- 誠からのメッセージ: 切開手術の方が、レーザーや電気メスよりも術後の痛みがやや強い傾向にありますが、痛み止めで十分にコントロール可能です。
- ほくろ除去のダウンタイムも参考にしてください。
ほくろ除去後の痛みを和らげるための対策と注意点
術後の痛みを最小限に抑え、快適にダウンタイムを過ごすための対策と注意点を知っておきましょう。
医師から処方された痛み止めを服用する
- 痛み止めは、痛みが気になり始める前に服用することで、より効果を発揮します。
- 我慢せずに、医師の指示に従って服用しましょう。
患部を冷やす
- 施術直後や痛みが気になり始めた際に、清潔なタオルに包んだ保冷剤などで患部を優しく冷やすと、腫れや痛みを軽減できます。
- ただし、直接肌に当てないでください。それと、長時間冷やしすぎたりしないように注意しましょう。
患部に刺激を与えない
- 触らない: 痛みのある患部を不必要に触ったり、引っ掻いたりするのは避けましょう。
- 摩擦を避ける: 洗顔や着替えの際も、患部に摩擦を与えないように優しく扱ってください。
- 体を温めすぎない: 施術後数日は、激しい運動や長時間の入浴、飲酒など、血行が良くなる行動は控えましょう。血行が良くなると、腫れや痛みが悪化する可能性があります。
適切な保護とケアを継続する
- クリニックから指示された通りに保護テープを貼り続け、軟膏を塗布しましょう。これにより、外部からの刺激を防ぎ、治癒を促進します。
- 清潔を保ち、感染症を防ぐことも重要です。
- ほくろ除去 Q&Aやほくろ除去で「失敗したかも?」と後悔する前に!も参考に、術後の適切なケア方法を確認しましょう。
不安な場合はクリニックに相談する
- 痛みが長引く、どんどん強くなる、赤みや腫れがひどくなる、膿が出るなどの異常があった場合は、我慢せずにすぐに施術を受けたクリニックに連絡し、必ず医師に直接相談しましょう。
注意点:カウンセラーに話をして、何となくの話を聞いて終わりにしてはいけません。
「現在の症状を診察してほしい」と伝えて、まずは予約をお願いしますと伝えましょう。

痛みを最小限に抑えるクリニック選びのポイント
ほくろ除去の痛みをできるだけ少なくするためには、事前のクリニック選びも重要です。
- 麻酔の種類と痛みの配慮:
- 麻酔時の痛みを軽減するための工夫(極細針、麻酔液の温度管理、笑気麻酔、表面麻酔クリームなど)を行っているかを確認しましょう。
- 医師の技術力と経験:
- 経験豊富な医師は、痛みを感じさせない麻酔の打ち方や、短時間でスムーズな施術を行う技術を持っています。これにより、患者の負担を最小限に抑えられます。
- ほくろ・シミ除去のクリニック選びで後悔しないための全知識も参考にしてください。
- カウンセリングでの丁寧な説明:
- 痛みの程度や、麻酔の種類、術後の経過について、事前にしっかりと説明してくれるクリニックを選びましょう。不安を解消してくれる姿勢も大切です。
- アフターフォロー体制:
- 術後の痛みが長引いたり、異常があった場合に、迅速に対応してくれるアフターフォロー体制が整っているかを確認しましょう。
【外部サイト参考】 日本麻酔科学会のウェブサイトでは、麻酔に関する一般的な情報や、麻酔科医の役割について解説されています。痛みの専門家である麻酔科医が常駐しているクリニックは、より痛みの管理に長けている場合があります。
痛みを理解し、安心してほくろ除去へ
ほくろ除去における「痛み」への不安は、多くの方が抱える共通のものです。
しかし、この記事で解説したように、現在の医療技術では麻酔によって施術中の痛みはほとんどありません。
術後の痛みも適切なケアと痛み止めで十分にコントロールできます。
大切なのは、痛みのプロセスを正しく理解しておくこと。
信頼できるクリニックで、経験豊富な医師に施術を任せることです。
そして、術後のケアを怠らず、不安なことがあればすぐに相談しましょう。
この知識と準備があれば、「痛み」を過度に恐れることなく、安心してほくろ除去治療に臨むことができます。
あなたが理想とするクリアな肌を手に入れることができるでしょう。
もし、ほくろ除去の痛みについて、まだ不安や疑問が残っているなら、いつでもHow-to-Lにご相談ください。
美容外科勤務経験者である誠が、あなたの「キレイになりたい」という想いを、知識と経験で全力でサポートします。
あなたの肌と心が、より一層輝く未来を心から応援しています。