顔や体にできたシミを「レーザーでキレイにしたい！」そう決意したとき、多くの方が気になるのが「結局、費用はいくらかかるんだろう？」という点ではないでしょうか。
シミ取りレーザーの費用は、クリニックや施術内容によって幅があります。
事前にしっかり相場を把握しておかないと、
- 「思っていたより高かった」
- 「追加料金で予算オーバーになった」
といった後悔につながることもあります。
美容クリニックで13年間勤務してきました。
多くの患者様のシミに関するお悩みに向き合ってきた私、誠は、費用への不安が治療への大きなハードルとなることを理解しています。
シミ取りレーザーは保険適用外の自由診療がほとんどです。
料金体系を事前に理解しておくことは、安心して治療を進める上で非常に重要です。
今回の記事では、シミ取りレーザーの「費用相場」を、あなたの知りたいあらゆる情報と共に徹底的に解説します。
- シミの種類や大きさ
- レーザーの種類（ピコレーザー、Qスイッチレーザーなど）
- 照射モード
- 治療回数ごとの具体的な料金相場
はもちろん、
- 見落としがちな追加料金の項目
- 総額費用を抑えるためのポイント
まで、包み隠さずお伝えします。
このガイドが、あなたが安心してシミ取りレーザー治療を選択し、費用面で後悔しないための手助けとなれば幸いです。
シミ取りレーザーの費用相場を決める要因
シミ取りレーザーの費用は、いくつかの要因によって大きく変動します。
これらの要因を理解することが、適切な費用相場を把握する第一歩です。
シミの種類と性質
- 濃くはっきりしたシミ（老人性色素斑、そばかす）: 比較的少ない回数で効果が出やすいため、1回あたりの料金や個数単位での料金設定が多いです。
- 薄いシミ・広範囲のシミ（肝斑、くすみ）: 複数回の施術が必要になることが多く、顔全体での料金や回数プランでの設定が多いです。
ほくろとシミの違い
- 「ほくろ」と「シミ」はココが違う！見分け方から原因、最適な除去方法、費用まで徹底比較で解説しているように、ほくろは皮膚の深い部分にメラノサイトがあるため、シミよりも費用が高くなる傾向があります。
使用するレーザーの種類
- ピコレーザー: 最新のレーザーであり、複数の照射モード（スポット、トーニング、フラクショナル）で様々なシミに対応できるため、従来のレーザーよりも費用が高めに設定されている傾向があります。
- ピコレーザー シミ取りで詳しく解説しています。
- Qスイッチレーザー（ルビー、アレキサンドライト、YAGなど）: シミ治療の定番で、ピコレーザーに比べて費用は比較的リーズナブルなことが多いです。
- 光治療（IPL、フォトフェイシャルなど）: レーザーではありませんが、シミ治療で用いられることがあり、比較的安価で広範囲のシミやくすみに対応できます。
施術部位とシミの数・大きさ
- 顔全体: 顔全体のくすみや薄いシミには、トーニングや光治療の顔全体プランが適用されます。
- 個数単位: 濃くはっきりしたシミは、シミの大きさ（直径mm単位）や個数によって料金が設定されます。
- 取り放題プラン: 多数のシミがある場合は、一定料金で複数個のシミを除去できる「取り放題プラン」が用意されていることがあります。
治療回数
1回の照射で効果が出るシミ（濃い老人性色素斑など）もあります。
複数回（肝斑、薄いシミ、肌質改善など）の施術が必要なシミもあります。
回数が増えるほど総額費用は高くなりますが、回数券やコース契約で1回あたりの費用が割安になる場合があります。
【種類別】シミ取りレーザーの費用相場と料金体系
具体的なレーザーの種類ごとに、シミの治療にかかる費用相場と一般的な料金体系を解説します。
ピコレーザーの費用相場
最新のピコレーザーは、3つの照射モードで様々なシミに対応します。
- ピコスポット（濃いシミ、そばかす）
- 料金体系: シミ1個あたり、または取り放題プラン
- 費用相場:
- シミ1個（直径1mm〜5mm程度）: 5,000円〜2万円程度
- シミ取り放題（顔全体など）: 5万円〜10万円以上
- 回数: 1〜2回で効果を実感できることが多いです。
- ピコトーニング（肝斑、薄いシミ、くすみ）
- 料金体系: 顔全体1回あたり、またはコース契約（5回・10回など）
- 費用相場:
- 1回あたり: 1万円〜3万円程度
- 5回コース: 5万円〜10万円程度
- 回数: 5〜10回程度の継続的な施術が推奨されます。
- ピコフラクショナル（毛穴、ニキビ跡、肌質改善）
- 料金体系: 顔全体1回あたり、またはコース契約
- 費用相場:
- 1回あたり: 2万円〜5万円程度
- 3〜5回コース: 8万円〜20万円程度
- 回数: 3〜5回程度の施術が推奨されます。
- 誠からのメッセージ: ピコレーザーは高額に感じるかもしれませんが、少ない回数で効果が出たり、複数の肌悩みに対応できたりするため、トータルで見るとコストパフォーマンスが良い場合もあります。
Qスイッチレーザー（ルビー、アレキサンドライト、YAGなど）の費用相場
濃いシミやそばかすの除去に広く用いられるレーザーです。
- 料金体系: シミ1個あたり、または大きさ（mm単位）で料金が設定されます。
- 費用相場:
- シミ1個（直径1mm〜5mm程度）: 3,000円〜1.5万円程度
- シミの大きさ別（例）:
- 〜3mm: 3,000円〜8,000円
- 〜5mm: 5,000円〜1.2万円
- 〜10mm: 8,000円〜1.5万円
- 回数: 1〜2回で効果を実感できることが多いです。
- 誠からのメッセージ: Qスイッチレーザーは実績が豊富で、料金も比較的安定しています。濃いシミには非常に有効な選択肢です。
光治療（IPL、フォトフェイシャル、BBLなど）の費用相場
シミだけでなく、くすみ、赤み、毛穴など、複合的な肌悩みにアプローチできる治療です。
- 料金体系: 顔全体1回あたり、またはコース契約
- 費用相場:
- 1回あたり: 1万円〜3万円程度
- 5回コース: 5万円〜10万円程度
- 回数: 複数回の継続的な施術が推奨されます。
- 誠からのメッセージ: レーザーではありませんが、マイルドな作用でダウンタイムがほとんどなく、気軽に受けやすい治療です。
- シミ取りレーザーの種類も参考にしてください。
見落としがちな追加料金と総額を抑えるポイント
シミ取りレーザーの費用は、表示されている本体価格だけでは済まない場合があります。
総額を把握し、費用を抑えるためのポイントを知っておきましょう。
見落としがちな追加料金の項目
- 初診料・再診料: 多くのクリニックで、初回受診時や再診時に発生します。
- 麻酔代:
- 表面麻酔クリーム: 1回あたり2,000円〜5,000円程度かかる場合があります。
- 笑気麻酔: 1回あたり3,000円〜8,000円程度かかる場合があります。
- 薬代（処方薬）:
- 軟膏: 施術後の傷を保護する軟膏。
- 内服薬: 炎症後色素沈着予防のためのトラネキサム酸やビタミンC。
- 外用薬: シミの再発や色素沈着予防のためのハイドロキノンなど。
- これらの薬代が別途かかる場合があります。
- 保護テープ代: 施術後に貼る保護テープの費用が別途かかることがあります。
- 診察・カウンセリング料: 無料の場合も多いですが、有料のクリニックもあります。
- アフターケア費用: 万が一、色素沈着やその他のトラブルが起こった際の再診料や再照射費用。
- シミ取りレーザー 跡が残るのリスクも考慮し、アフターケアの費用についても確認が必要です。
- 消費税: 表示価格が税抜きの場合、別途消費税がかかります。
総額費用を抑えるためのポイント
- 無料カウンセリングを活用する: 複数のクリニックで無料カウンセリングを受け、見積もりを取りましょう。
- 料金体系を徹底的に確認する:
- 「表示価格以外に何が含まれているか」「追加料金が発生する項目は何か」を具体的に質問しましょう。
- コース契約の有効期限や、途中解約・返金の規定も確認が必要です。
- 取り放題プランやコース契約を検討する: シミの数が多い場合や、複数回の施術が必要な場合は、これらのプランの方が結果的に費用を抑えられることがあります。
- キャンペーンやモニター制度を利用する: クリニックによっては、期間限定のキャンペーンや、症例写真の提供を条件としたモニター制度などで、通常より安価に施術を受けられる場合があります。
- 予算を明確に伝える: カウンセリングの際に、予算の上限を伝えておくと、その範囲内で最適なプランを提案してもらいやすくなります。
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- 誠からのメッセージ: 「安すぎる」クリニックには注意が必要です。機器の質や医師の経験、アフターケア体制が不十分な場合もあります。費用だけで選ばず、総合的な信頼度で判断しましょう。
- シミ取りレーザー 失敗のリスクも考慮し、安易な選択は避けましょう。
費用に関するQ＆A
Q1: シミ取りレーザーは保険適用になりますか？
- A1: 基本的に、シミ取りレーザーは美容目的の自由診療となり、保険適用外です。 ただし、悪性の疑いがあるシミや、日常生活に支障があるアザや母斑（例：太田母斑、扁平母斑など）の一部は、保険適用となる場合があります。その場合、レーザーではなく「切除手術」が選択されることが多いです。必ず医師の診断を受けて確認しましょう。
- ほくろ除去 保険適用の記事でさらに詳しく解説しています。
Q2: 医療ローンは利用できますか？
- A2: 多くの美容クリニックで、高額なコース契約や複数回施術の場合に医療ローン（分割払い）の利用が可能です。金利や審査が必要になりますので、クリニックのスタッフに相談してみましょう。
Q3: シミ取りレーザーは医療費控除の対象になりますか？
- A3: シミ取りレーザーは、原則として医療費控除の対象にはなりません。 医療費控除は、病気の治療目的の医療費が対象であり、美容目的の施術は含まれません。ただし、悪性腫瘍の疑いがあり、治療目的で施術を受けた場合は対象となる可能性があります。税務署や税理士に確認しましょう。
終わりに：費用相場を理解し、賢くシミ取りレーザーを
シミ取りレーザーの費用相場は、シミの種類や使用するレーザー、治療回数によって大きく異なります。
この記事で解説した具体的な料金相場や、見落としがちな追加料金の項目を事前に把握しておくことで、費用に関する不安を解消してください。
安心して治療計画を立てることができます。
大切なのは、価格だけでクリニックを選ぶのではありません。
医師の診断力、技術力、カウンセリングの質、そしてアフターフォロー体制を含めた総合的な信頼度で判断することです。
複数のクリニックで相談しておくことを強くお勧めします。
納得のいく費用と施術内容で、あなたのシミ悩みを解決してくれるクリニックを見つけましょう。
このガイドで得た知識が、あなたがシミ取りレーザーに関して賢明な選択をし、後悔のない、理想のクリアな肌を手に入れるための一助となれば幸いです。
もし、シミ取りレーザーの費用相場について、まだ不安や疑問が残っているなら、いつでもHow-to-Lにご相談ください。
美容外科勤務経験者である誠が、あなたの「キレイになりたい」という想いを、知識と経験で全力でサポートします。
あなたの肌と心が、より一層輝く未来を心から応援しています。