「せっかくゲーミングPCを買うなら、最高の環境でゲームを楽しみたいけど、メモリって結局どれを選べばいいの?」
「16GBと32GB、どっちが良いんだろう?DDR4とDDR5の違いもよくわからない…」
「種類がたくさんあって、どれが自分に『おすすめ』なのか全然わからない!」
もしあなたが今、ゲーミングPCのメモリ選びでこのような疑問や不安を抱えているなら、ご安心ください。
私自身、これまで数台のゲーミングPCを購入し、実際に様々なメモリを使用してきた経験から、その重要性と選び方の難しさを痛感してきました。
特に、初めてのゲーミングPC選びでは、CPUやグラフィックボードばかりに注目しがちで、メモリの重要性を見落としてしまうことがよくあります。
しかし、適切なメモリを選ぶかどうかで、ゲームの快適さが大きく変わってくるのです。
例えば、私が以前、メモリ容量が不足したPCで最新のゲームをプレイしようとした際、頻繁なカクつきや長いロード時間に悩まされ、せっかくのゲーム体験が台無しになった苦い経験があります。
その時、「もっとメモリについて調べて、自分に合ったものを選んでおけばよかった…」と強く後悔しました。
今回の記事では、そんなあなたの悩みを解決するために、2025年現在の最新情報に基づいたゲーミングPCメモリのおすすめモデルと、失敗しないための知識を徹底的に解説していきます。
パソコン初心者の方でも最後までスムーズに読み進められるよう、専門用語はできる限り避け、図や画像を豊富に用いて分かりやすさを追求しました。
具体的には、以下のポイントについて詳しくご紹介します。
- なぜゲーミングPCにメモリが重要なのか
- ゲームに最適なメモリ容量の選び方(16GB、32GB、64GBの目安)
- DDR4とDDR5、周波数などメモリ規格の違いと選び方
- 【2025年版】目的別ゲーミングPCメモリのおすすめモデル
- メモリ増設のメリットと注意点
- ゲーミングPCメモリに関するよくある質問
この記事を読み終える頃には、あなたはゲーミングPCのメモリに関する知識が深まり、数ある製品の中から自分にとって最適な一本を選ぶための解決策を手にしているはずです。
さあ、一緒に最高のゲーム体験を手に入れるためのメモリを見つけましょう!
ゲーミングPCにおけるメモリの基礎知識
ゲーミングPCの心臓部とも言えるCPUやグラフィックボード(GPU)の性能を最大限に引き出すためには、メモリの役割を理解することが不可欠です。
メモリは、PCが一時的にデータを保存し、CPUが高速にアクセスするための「作業スペース」を提供します。
この作業スペースが広ければ広いほど、多くの情報を同時に処理でき、PC全体の動作が快適になります。
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メモリの役割と重要性
ゲーム動作への影響
メモリは、ゲームのプログラムコードや、ロードされたマップデータ、キャラクターモデル、テクスチャなどの膨大なデータを一時的に保存します。
CPUやGPUは、ゲーム中にこれらのデータに頻繁にアクセスして処理を行います。
ロード時間の短縮
ゲームの起動時や新しいエリアへの移動時など、大量のデータを読み込む際にメモリが十分に搭載されていれば、HDDやSSDといったストレージから高速にデータを読み込むことが可能になります。
ロード時間が大幅に短縮されます。
メモリ不足だと、データをストレージから何度も読み込み直す必要があります。
これが遅いロード時間の主な原因となります。
ゲーミングPCのストレージはSSDとHDDどちらが良い?徹底比較
フレームレートの安定
複雑なシーンや多くのキャラクターが表示される場面では、CPUやGPUが処理すべきデータ量が急増します。
十分なメモリ容量があれば、これらのデータがメモリ上に保持されるため、カクつきやフリーズといったパフォーマンス低下を抑えます。
安定したフレームレートでゲームをプレイできます。
メモリ不足は、まさにゲームプレイの快適性を大きく損なう問題となります。
マルチタスクの快適性

多くのゲーマーは、
- ゲームをプレイしながらDiscordでのボイスチャット
- Webブラウザでの攻略情報検索
- OBSなどの配信ソフト
- 音楽再生
など、複数のアプリケーションを同時に実行します。
それぞれのアプリケーションがメモリを使用するため、メモリ容量に余裕がなければ、PC全体の動作が重くなったり、アプリケーションが応答しなくなったりする可能性があります。
メモリと他のパーツとの関連性
CPUとGPUとの協調
メモリは、CPU(プロセッサー)とGPU(グラフィックボード)の間でデータ転送を行う重要な「橋渡し役」です。
CPUとの関係
CPUがゲームの計算処理を行う際、必要なデータはまずメモリから読み込まれます。
メモリの速度が遅いと、CPUがデータを待つ「ボトルネック」が発生し、CPUの性能を最大限に引き出せなくなる可能性があります。
特に、Intel Core i7/i9やAMD Ryzen 7/9といった高性能なCPUを搭載している場合、メモリの速度も高めておくことで、CPUの処理能力を最大限に活用できます。
GPUとの関係
グラフィックボードは専用のビデオメモリ(VRAM)を搭載していますが、ゲームのテクスチャやモデルなどのデータの一部はシステムメモリにも読み込まれます。
特に、VRAMが不足した場合や、内蔵グラフィック(CPU内蔵GPU)を使用しているPCでは、システムメモリがグラフィックデータの保存にも使われるため、メモリ容量の多い方が有利になります。
NVIDIA GeForce RTXシリーズなどの高性能グラフィックボードを搭載しているゲーミングPCでも、メモリの速度と容量が十分であることは、安定したフレームレートを確保する上で重要です。
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ゲーミングPCに最適なメモリ容量の選び方
「結局、何GBのメモリがあればいいの?オーバースペックにならないか心配…」
ゲーミングPCにおけるメモリ容量の選び方は、主にあなたがプレイしたいゲームの種類と、ゲーム以外にPCで行う作業によって決まります。
ここでは、現在の主流と将来性を見据えた最適なメモリ容量について解説します。
8GBメモリはもう古い?

最低限だが推奨はできない
現在、ゲーミングPCで8GBメモリを「おすすめ」することはできません。
プレイ可能なゲーム
「League of Legends」「VALORANT」「Minecraft」のような比較的軽いゲームや、古い世代のゲームであれば一応動作します。
しかし、これらも快適にプレイするためには、他のアプリケーションを極力閉じる必要があり、マルチタスクはほぼ不可能です。
問題点
最新のAAAタイトルや、人気のあるオンラインゲーム(例: Apex Legends、フォートナイト)では、8GBではメモリ不足が発生し、頻繁なカクつき、長いロード時間、突然のフリーズなど、快適なプレイが困難になります。
私自身、8GBメモリでApex Legendsをプレイしようとして、頻繁にゲームが落ちた経験があります。
これは、ゲームの最低要件は満たしていても、快適にプレイするには不足している典型的なケースです。
将来性
今後リリースされるゲームは、さらに高解像度化・高精細化が進み、要求されるメモリ容量も増えていくことが予想されます。
そのため、8GBではすぐに限界が来てしまい、結局増設が必要になる可能性が高いです。
結論として、ゲーミングPCを新規購入するなら、8GBは避けるべきです。
16GBメモリが現在の主流

多くのゲームで快適動作
ゲーミングPCのメモリ容量として、現在最もおすすめできるのが16GBです。
多くのゲーミングPCで標準的に搭載されており、価格と性能のバランスに優れています。
プレイ可能なゲーム
- Apex Legends
- フォートナイト
- VALORANT
- ELDEN RING
- Cyberpunk 2077(一部設定調整が必要な場合あり)
など、ほとんどのeスポーツタイトルや中~高負荷のAAAタイトルを快適にプレイできます。
16GBあれば、高解像度テクスチャや複雑なシーンもスムーズに処理しやすくなります。
マルチタスク
ゲームと同時にDiscordやWebブラウザ、音楽アプリなどを使用しても、メモリ不足でPC全体の動作が重くなる問題はほとんど発生しません。
コストパフォーマンス
最新のDDR5規格のメモリも16GBであれば比較的手頃な価格で購入でき、コストを抑えつつ十分な性能を確保できます。
迷ったら16GB(8GB×2枚)を選んでおけば、まず間違いありません。
これが現在のゲーミングPCの標準的な推奨スペックと言えます。
32GBメモリで未来と高負荷作業に備える

極上のゲーム体験とクリエイティブ作業に
より高度なゲーム体験や、ゲーム以外の高負荷な作業も視野に入れているなら、32GBメモリが最適です。
プレイ可能なゲーム
「Starfield」「Microsoft Flight Simulator」のような、メモリを大量に消費する大規模なオープンワールドゲームや、MODを多数導入した「Minecraft」などでも、安定した動作と高いフレームレートを期待できます。
特に、高画質設定でのプレイや、最小フレームレートの向上に効果が高いです。
クリエイティブ作業
- 動画編集(4K動画など)
- 3Dモデリング
- CAD
- 大規模な画像編集(Photoshopなど)
- プログラミング
- AI学習
など、メモリを大量に消費するプロフェッショナルな作業を行う方には、32GBが強く推奨されます。
これらの作業とゲームを同時に実行しても、PCの動作が重くなる心配がほとんどありません。
ゲーム配信
高画質でのゲーム配信を検討している場合、ゲーム本体に加えて配信ソフトもメモリを使用します。
32GBあれば、ゲームと配信の両方を安定して行うことが可能になり、視聴者にも快適な映像を提供できます。
将来性
今後のゲームやアプリケーションがさらに高性能化し、要求されるメモリ容量が増えていく可能性を考えると、32GBは将来性を見越した投資としても非常に有効です。
予算に余裕があるなら、迷わず32GB(16GB×2枚)のゲーミングPCを購入するか、メモリを増設することをおすすめします。
64GBメモリの必要性

特定の用途以外はオーバースペック
64GB以上のメモリは、一般的なゲーミング用途であればほとんどの場合でオーバースペックになります。
本当に必要なケース
- 超高解像度(8Kなど)の動画編集や3Dモデリング、大規模なCAD設計など、プロフェッショナルレベルのクリエイティブ作業。
- 複数の仮想マシンを同時に稼働させる必要がある場合。
- 特定の科学シミュレーションやAI開発など、極めて大量のデータを扱う研究・開発用途。
ゲームプレイへの影響
64GBにしても、一般的なゲームのフレームレートが32GBの場合から劇的に向上することはほとんどありません。
メモリ容量よりも、グラフィックボードやCPUの性能、メモリの速度(周波数)の方がゲームプレイへの影響は大きいです。
価格とメリットのバランス
64GBのメモリは非常に価格が高く、その投資に見合うだけのパフォーマンス向上が一般的なゲーミング用途では得られにくいです。
その分の予算を、より高性能なグラフィックボードやSSD、または高品質なモニターなどに回した方が、全体の満足度は高いでしょう。
あなたが上記のような非常に特殊な用途を目的としていないのであれば、64GB以上のメモリはオーバースペックであり、おすすめできません。
ゲーミングPCメモリの規格と速度の選び方
メモリの容量だけでなく、「規格」と「速度(周波数)」もゲーミングPCのパフォーマンスに大きく影響します。
特に最近はDDR4からDDR5への移行期であり、どちらを選ぶべきか迷う人も多いでしょう。
DDR4とDDR5、どちらを選ぶ?

新世代のDDR5が主流に
現在、市場に流通しているゲーミングPCのメモリには、主にDDR4(Double Data Rate 4)とDDR5(Double Data Rate 5)の2つの規格があります。
- DDR4: これまで長らく主流だった規格です。比較的安価で、多くのBTOゲーミングPCや自作PCで採用されています。安定しており、一般的なゲーミングであれば十分な性能を発揮します。
- DDR5: DDR4の後継として登場した最新の規格です。DDR4と比較してデータ転送速度が大幅に向上しており、より高速な処理が可能になります。DDR5はIntelの第12世代Coreプロセッサー以降や、AMDのRyzen 7000シリーズ以降のCPUと、それらに対応するマザーボードが必要です。
ゲーミングPCにおけるDDR5のメリット
DDR5はDDR4よりも高速なため、理論上はゲームのフレームレート向上に貢献します。
しかし、現在のところ、多くのゲームにおいてはグラフィックボードの性能がボトルネックになることが多いです。
DDR4とDDR5で体感できるほどの大きなフレームレート差が出にくいのが現状です。
ただし、CPUの処理能力が非常に高い場合や、特定のゲーム(CPU依存度が高いシミュレーションゲームなど)ではDDR5の恩恵を大きく受けられる可能性があります。
また、動画編集や3Dモデリングなど、メモリの読み書き速度が重視されるクリエイティブな作業では、DDR5の恩恵をより強く感じられるでしょう。
2025年現在、最新のBTOゲーミングPCや自作PCを購入するなら、DDR5対応のCPUとマザーボードを選ぶのがおすすめです。
これにより、将来性も確保でき、長く使用できるPCになります。
予算を抑えたい場合は、DDR4搭載モデルも依然として有力な選択肢です。
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周波数(MHz)とレイテンシの重要性
メモリの速さを決める数値

メモリの周波数(クロック周波数、単位: MHz)は、メモリが1秒間にどれだけの回数データを転送できるかを示す数値です。
この数値が高いほど、メモリのデータ転送速度は速くなります。
- DDR4の主流: DDR4-2666MHz、DDR4-3200MHzなどが一般的です。
- DDR5の主流: DDR5-4800MHz、DDR5-5200MHz、DDR5-5600MHz、DDR5-6000MHzなどが登場しており、より高い周波数の製品も出ています。
もう一つ、メモリの速度を考える上で重要なのが「レイテンシ(CAS Latency: CL)」です。これは、メモリがデータ要求を受けてから実際にデータを出力するまでの時間を示す数値で、CL値が低いほど高速です。
ゲーミングへの最適なバランス
ゲーミングPCにおいては、周波数が高いほど、CPUがメモリからデータを読み書きする速度が速くなるため、ゲームのフレームレートがわずかながらも向上する可能性があります。
特に、CPU依存度の高いゲームや、最小フレームレート(最低FPS)の底上げに効果があると言われています。
一般的に、周波数とレイテンシはトレードオフの関係にあります。
高い周波数のメモリはレイテンシも高くなる傾向がありますが、多くの場合、周波数の向上による恩恵の方が大きいです。
おすすめの目安としては、DDR4なら3200MHz、DDR5なら5600MHz〜6000MHz程度のメモリを選ぶと、価格と性能のバランスがとれており、十分快適なゲームプレイが可能です。
これ以上高い周波数のメモリは価格も高くなるため、予算とのバランスをしっかり考える必要があります。
デュアルチャネル構成の重要性

メモリ性能を最大限に引き出す必須構成
ゲーミングPCのマザーボードには、通常2つまたは4つのメモリスロットがあります。
ここに同じ規格、容量、周波数のメモリを2枚(または4枚)挿すことで、「デュアルチャネル(Dual Channel)」という動作モードになります。
データ転送速度の向上
デュアルチャネルは、メモリのデータ転送経路を2倍にすることで、シングルチャネル(1枚挿し)よりも高速なデータ転送が可能になります。
これにより、ゲームのフレームレートが向上したり、PC全体の動作がスムーズになったりする効果が期待できます。
必須の構成
ゲーミングPCを購入する際やメモリを増設する際は、必ず16GBを「8GB×2枚」、または32GBを「16GB×2枚」というように、2枚構成で搭載されているモデルを選ぶようにしましょう。
8GBを1枚だけ搭載しているモデルは、デュアルチャネルの恩恵を受けられず、PCの本来のパフォーマンスを十分に発揮できません。
シングルチャネルのPCは、ゲーミング用途においては性能が不足しやすい問題が発生します。
ノートパソコンの場合も、デュアルチャネル対応モデルであれば、2枚搭載することで性能が向上します。
確認する際は、各製品のスペックをしっかりと確認しましょう。
ゲーミングPCメモリのおすすめモデル【2025年版】
ここでは、2025年現在、ゲーミングPC用メモリとして特におすすめできるモデルを、主要メーカーと特徴を交えながらご紹介します。
16GBメモリのおすすめモデル
コストと性能のバランス重視
16GBメモリは、現在最も人気があり、多くのゲーマーにおすすめできる容量です。
Crucial (クルーシャル) DDR4-3200 (8GBx2)
- 特徴: 信頼性の高いMicron製チップを採用しており、安定した動作が魅力です。価格も手頃で、コスパ重視の方におすすめです。
- 用途: 「Apex Legends」「フォートナイト」「VALORANT」など、主要なeスポーツタイトルを快適にプレイしたい方に最適です。
TeamGroup T-FORCE VULCAN Z DDR4-3200 (8GBx2)
- 特徴: スタイリッシュなヒートシンク搭載で、見た目も良いゲーミングPCにマッチします。安定した性能で、多くのBTOパソコンで採用されています。
- 用途: 「ELDEN RING」などの中〜高負荷のゲームも快適にプレイしたいが、予算は抑えたいという方に。
Kingston FURY Beast DDR5-5600 (8GBx2)
- 特徴: DDR5規格のエントリーモデルとしておすすめ。高い周波数と信頼性で、最新CPUの性能をしっかり引き出します。
- 用途: 最新のDDR5対応ゲーミングPCを購入し、将来性も重視したいが、32GBは予算オーバーという方に。
32GBメモリのおすすめモデル
高負荷ゲーム・クリエイティブ作業向け
32GBメモリは、極上のゲーム体験や、動画編集、配信といったクリエイティブな作業を行う方におすすめです。
CORSAIR Vengeance LPX DDR4-3600 (16GBx2)
- 特徴: 高い周波数と低プロファイル設計で、大型CPUクーラーとの干渉を避けやすいです。安定した動作と性能で定評があります。
- 用途: DDR4対応で最大限の性能を求めたい方や、高画質でのゲーム配信、軽めの動画編集などを行う方に。
G.Skill Trident Z5 RGB DDR5-6000 (16GBx2)

- 特徴: 最高クラスの周波数と低レイテンシを誇り、RGBライティングも搭載した高性能モデルです。見た目にもこだわりたい方におすすめです。
- 用途: 最新のAAAタイトルを最高画質でプレイしたい方、動画編集や3Dモデリングなど、メモリ速度が重要なクリエイティブ作業を行う方に最適です。Intel Core i9やAMD Ryzen 9といったハイエンドCPUとの組み合わせに真価を発揮します。
CFD Gaming W4U3200CX1-16G (DDR4-3200 16GBx2)
- 特徴: 国産メーカーCFD販売のゲーミングブランド製品で、安定した品質と手堅い性能が魅力です。比較的安価で手に入りやすい点もポイント。
- 用途: DDR4対応で、コストを抑えつつ32GBの容量を確保したい方。多くのゲーミングPCで安定動作が確認されています。
64GBメモリのおすすめモデル
プロフェッショナルな用途に
一般的なゲーミングにはオーバースペックですが、特定のプロフェッショナルな作業を行う方には64GBも選択肢に入ります。
CORSAIR Vengeance RGB DDR5-6000 (32GBx2)

- 特徴: 高い周波数と大容量、そしてRGBライティングを兼ね備えた高性能モデルです。安定性と信頼性も高いです。
- 用途: 4K/8K動画編集、大規模な3Dモデリング、仮想環境構築など、メモリを極めて大量に消費するプロフェッショナルな作業を行う方に。ゲームも最高画質でプレイしたいという方にも。
ゲーミングPCメモリの増設とアップグレード
「今持ってるPCの動作が重いんだけど、メモリを増設すれば解決するのかな?」
「メモリの増設って、パソコン初心者の私でも行うことができるの?」
ゲーミングPCのメモリ増設は、パフォーマンス向上に非常に有効な手段の一つです。
特に、現在のメモリ容量が不足していると感じる場合に高い効果を期待できます。
メモリ増設のメリットと効果
劇的な快適性の向上

メモリ増設の効果は、現在のメモリ容量と使用状況によって大きく異なります。
8GBから16GBへの増設
これは最も高い効果を期待できるパターンです。
8GBのPCでは、最新のゲームや複数のアプリケーションを同時に実行する際にメモリ不足が発生し、カクつきやフリーズ、長いロード時間が頻繁に発生します。
16GBに増設することで、これらの問題が劇的に解決し、快適なゲームプレイとマルチタスクが可能になります。
私自身の経験でも、これが最も体感できたアップグレードでした。
16GBから32GBへの増設
一般的なゲームプレイが主であれば、16GBから32GBへの増設で劇的な速度向上を体感することは少ないかもしれません。
しかし、大規模なオープンワールドゲームや、ゲームと同時に動画編集、配信、3Dモデリングなどの高負荷な作業を行う場合は、32GBへの増設で安定性が向上し、フリーズのリスクを軽減できます。
32GB以上への増設
ほとんどのゲーミング用途では、32GBからさらに増設しても、ゲームのパフォーマンスにはほとんど影響しません。
その分の費用を他のパーツ(グラフィックボードやSSD)に回す方が、満足度は高くなるでしょう。
メモリの増設方法と注意点
デスクトップPCのメモリ増設

デスクトップPCのメモリ増設は、比較的簡単なPCパーツの交換作業の一つです。
- 互換性の確認: 現在搭載されているメモリの規格(DDR4/DDR5)と周波数(MHz)、そしてマザーボードが対応しているメモリの最大容量とスロット数を確認します。新しいメモリは、既存のメモリと同じ規格・周波数・容量(または同じ枚数になる容量)のものを選ぶのが基本です。
- 静電気対策: 作業前に、PCの電源ケーブルを抜き、金属部分に触れて体の静電気を逃がしましょう。静電気はPCパーツの故障の原因になります。
- PCケースを開ける: ドライバーを使ってPCケースのサイドパネルを開けます。
- 既存メモリの取り外し(必要なら): 現在挿さっているメモリを取り外す場合は、メモリスロットの両端にあるクリップを外側に押し広げると、メモリが浮き上がります。
- 新しいメモリの取り付け: メモリの切り欠き(ノッチ)とスロットの突起を合わせて、カチッと音がするまでしっかりと差し込みます。特にデュアルチャネルにする場合は、マザーボードのマニュアルを確認し、正しいスロット(通常は色分けされている)に挿入しましょう。
- PCを起動して確認: パネルを戻し、PCを起動してWindowsのシステム情報などでメモリ容量が正しく認識されているか確認します。
ノートパソコンのメモリ増設
ノートパソコンのメモリ増設は、デスクトップPCよりも難易度が高いですが、可能なモデルも多く存在します。
- SO-DIMMという小型のメモリ規格が使用されます。
- 裏蓋を開けるための特殊なドライバーが必要な場合があります。
- 一部の薄型モデルや特定の製品では、メモリがマザーボードに直接はんだ付けされており、増設が不可能な場合もあります。購入前に必ず確認しましょう。
増設時の相性問題と解決策
同じ製品での増設がベスト

メモリを増設する際に最も懸念されるのが「相性問題」です。
既存のメモリと異なるメーカーや型番のメモリを混在させると、PCが不安定になったり、最悪起動しなくなったりする可能性がゼロではありません。
- 最も安全な方法: 現在搭載されているものと全く同じ製品(型番、容量、周波数)を増設することです。これにより、相性問題のリスクを最小限に抑えられます。
- 代替案: 同じ規格、周波数、容量で、信頼できるメーカー(Crucial、CORSAIR、G.Skillなど)の製品を選ぶことでも、多くの場合は問題なく動作します。しかし、注意は必要です。
- トラブル発生時: もし増設後にPCが不安定になったり、起動しなくなったりした場合は、まず新しいメモリだけを挿して動作を確認したり、元のメモリに戻したりして、問題の原因を特定しましょう。メモリテストツール(Windows標準の「Windowsメモリ診断」など)でテストを行うことも有効です。
ゲーミングPCメモリに関するよくある質問とQ&A
ゲーミングPCのメモリについて、よくある疑問とその解決策をQ&A形式でまとめました。
Q1: メモリの周波数ってどこまで重視すべき?高いほどいいの?

A1: 周波数はメモリの速度を示す重要な数値で、高いほどデータ転送速度が速くなります。
理論上は高いほど良いですが、ゲーム用途ではある程度のところで頭打ちになります。
DDR4なら3200MHz、DDR5なら5600MHz〜6000MHz程度あれば、多くのゲームで十分快適な動作が可能です。
これ以上高い周波数のメモリは価格も高くなる傾向があり、その投資に見合うだけの劇的なフレームレート向上は期待できない場合が多いです。
予算と性能のバランスを考え、オーバースペックにならないように注意しましょう。
CPUやグラフィックボードの性能とのバランスも大切です。
Q2: RGBライティング付きのメモリって、性能に違いがあるの?

A2: いいえ、RGBライティングはメモリの性能には全く影響しません。
RGBライティング機能が付いているメモリは、PCケース内部の見た目を華やかにするためのものであり、ゲームのフレームレートやPC全体の動作速度に影響を与えることはありません。
完全に個人の好みの問題です。
光るメモリは魅力的な製品が多いですが、予算が限られている場合は、ライティング機能がない同性能のメモリを選んだ方が、費用を抑えることが可能です。
「光るパーツは高い」というイメージがありますが、最近はRGB搭載モデルでも手頃な価格のものが増えてきています。
Q3: ゲーミングノートパソコンでもメモリは増設できる?

A3: モデルによりますが、増設可能なものが多いです。
デスクトップPCと比べると作業は少し複雑になりますが、多くのゲーミングノートパソコンは、裏蓋を開けてメモリを増設できるよう設計されています。
ただし、一部の薄型モデルや特定の製品では、メモリがマザーボードに直接はんだ付けされており、増設が不可能な場合もあります。
購入前や増設を検討する際は、お使いのノートパソコンのモデル名で「メモリ 増設」と検索し、メーカーの公式サイトやユーザーのレビューなどで確認することをおすすめします。
デスクトップ用メモリとは形状が異なる「SO-DIMM」という規格のメモリが必要になるので注意しましょう。
Q4: 中古のメモリってどうなの?
A4: 中古のメモリを購入することは可能ですが、いくつかの注意点があります。
メモリは比較的故障しにくいパーツですが、中古品の場合、前使用者の使用状況や保管状況によっては、劣化している可能性があります。
相性問題も中古品で発生しやすい傾向があります。
おすすめできるのは、信頼できる中古パーツ販売店や、保証付きの製品を選ぶことです。
個人間取引の場合は、慎重に検討しましょう。
費用を抑えたい気持ちはわかりますが、安定した動作を重視するゲーミングPCにおいては、新しいメモリを購入する方が安心です。
Q5: BTOパソコンでメモリを選ぶ際の注意点は?
A5: BTOパソコンでメモリを選ぶ際は、まず最低限16GB(8GB×2枚)が搭載されているかを確認しましょう。
もし8GBしかない場合は、迷わず16GBへのアップグレードを選択することをおすすめします。
次に、DDR4とDDR5のどちらに対応しているかを確認し、可能であれば最新のDDR5規格を選ぶと、将来性が高いです。
周波数も確認し、DDR4なら3200MHz、DDR5なら5600MHz以上を目安に選ぶと良いでしょう。
BTOパソコンのカスタマイズ画面で、2枚構成(デュアルチャネル)になっているかどうかも重要な確認ポイントです。
BTOメーカーは動作確認済みのパーツを搭載してくれるため、相性問題のリスクは少ないです。
容量や規格の選択は自分の用途に合わせて慎重に行う必要があります。
まとめ:ゲーミングPCのメモリを最適に選んで最高の体験を
ゲーミングPCにおけるメモリは、CPUやグラフィックボードほど派手な存在ではないかもしれません。
しかし、PC全体の安定した動作と快適なゲームプレイを実現するために欠かせない、まさに縁の下の力持ちのような存在です。
適切なメモリを選ぶことは、ゲームのロード時間を短縮し、フレームレートを安定させ、複数のアプリケーションを同時に快適に動かす上で非常に重要です。
特に、8GBから16GBへの増設は、多くのユーザーにとって体感できるほどのパフォーマンス向上をもたらすでしょう。
また、最新のDDR5規格やデュアルチャネル構成といった知識は、あなたのゲーミングPCの真の性能を引き出すために不可欠です。
この記事を通して、あなたはゲーミングPCのメモリに関する基本的な知識から、最適な選び方、増設方法、さらにはトラブルシューティングまで、多岐にわたる情報を確認できたはずです。
これらの知識を活用し、あなたのゲーミング環境をさらに快適なものにしてください。
もし、新しいゲーミングPCの購入を検討しているのであれば、ぜひこの情報を参考に、自分にぴったりのメモリ構成を見つけてください。
素晴らしいゲーミングライフを!
外部参考リンク