「ゲーミングPCを買いたいけど、グラフィックボード(グラボ)って何を選べばいいの?」
「RTXとかRadeonとか、数字がたくさんあってどれが良いのかさっぱり分からない…」
「予算は決めたけど、どのグラボが自分に合っているのか分からなくて決められない…」
もしあなたが今、そんな悩みを抱えているなら、このページはきっとあなたの助けになるでしょう。
ゲーミングPCを購入するにあたり調べ始めた時、私も最も頭を悩ませたのがこのグラフィックボード、通称「グラボ」選びでした。
CPUやメモリの役割は比較的シンプルに理解できても、
- GPUの型番や世代
- VRAM容量
- レイトレーシングやDLSSといった最新技術
がゲームのプレイにどう影響するのか、その関係性を掴むのが非常に難しかったことを覚えています。
ゲーミングPCの性能は、何よりもこのグラフィックボードの性能によって大きく左右されます。
美しいゲームグラフィックや滑らかな動きを実現するには、高性能なグラボが不可欠です。
しかし、種類が豊富で専門用語も多いため、初心者にとってはどれを選べば良いか迷ってしまうのも無理はありません。
ご安心ください。
今回の記事では、2025年最新の情報を基に、ゲーミングPCのグラフィックボード選びで失敗しないための完全ガイドを提供します。
- グラボの基本的な知識
- NVIDIA GeForce RTXシリーズとAMD Radeon RXシリーズの比較
- VRAMの重要性
- 具体的なおすすめモデル
- 購入時に見落としがちなポイント
まで、あなたが最適なグラボを選び、最高のゲーム体験を手に入れるために必要なすべての情報を網羅的に解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたはもうグラボ選びで迷うことはありません。
自信を持って最適な一枚を選び、憧れのPCゲームの世界へ飛び込みましょう!
グラフィックボード(グラボ)とは?その役割
グラフィックボード、GPU、ビデオカードなど様々な名称で呼ばれます。
実は、これらは全て同じものを指します。
ゲーミングPCにおいて、このグラフィックボードは最も重要なパーツであり、その性能がゲーム体験に直結します。
映像の描画処理を専門に行うパーツ
グラフィックボードは、PCが出力する映像をディスプレイに表示するために、画像や映像の描画処理を専門に行うパーツです。
CPUがPC全体の計算処理を行う「頭脳」だとすれば、グラフィックボードはゲームの美しいグラフィックや複雑な3Dモデルをリアルタイムで生成する「画家」や「映像監督」のような役割を担います。
内蔵グラフィックスとの違い
一般的な事務用PCやノートパソコンの多くは、CPUに内蔵されたグラフィックス機能(CPU内蔵GPU)を利用しています。
これらの内蔵グラフィックスは、ウェブ閲覧や動画視聴、ビジネスソフトの使用には十分な性能を持っています。
しかし、ゲームのような高度な3Dグラフィック処理には全く向きません。
ゲーミングPCが必要とされるのは、この高性能なグラフィックボードを搭載しているためです。
ゲーミングPCの性能を決定づける最重要パーツ

ゲームのフレームレート(FPS)、解像度、画質設定は、ほぼ全てグラフィックボードの性能に依存します。
例えば、最新のAAAタイトルを高画質設定でスムーズにプレイしたい場合、最優先で高性能なグラフィックボードを選ぶ必要があります。
なぜグラボがゲーミングPCで最も重要なのか?
ゲーミングPCのパーツの中で、グラフィックボードが最も「ゲームの快適さ」に直結する理由はいくつかあります。
ゲームのフレームレート(FPS)に直結

ゲームの「フレームレート(FPS)」とは、1秒間に画面が更新される回数を指します。
この数値が高いほど、ゲームの動きは滑らかに見え、プレイヤーの操作に対する応答性も向上します。
特にFPS(First Person Shooter)やアクションゲームのような素早い動きが求められるゲームでは、高いフレームレートが勝敗に影響を与えることもあります。
グラフィックボードの性能が高ければ高いほど、より高いフレームレートを安定して維持できます。
高画質・高解像度でのゲームプレイ
最新のPCゲームは、実写と見まがうばかりの美しいグラフィックで開発されています。
これらの高精細なグラフィックを
- フルHD(1920×1080)
- WQHD(2560×1440)
- 4K(3840×2160)
といった高解像度で楽しむには、膨大なグラフィック処理能力が必要です。
グラフィックボードは、この重いグラフィックデータを高速に処理し、モニターに出力する役割を担っています。
そのため、高画質や高解像度でゲームをプレイしたいのであれば、高性能なグラフィックボードが不可欠です。
レイトレーシングやDLSS/FSRといった最新技術の活用
現代のグラフィックボードは、ただ映像を描画するだけでなく、ゲーム体験を革新する様々な最新技術に対応しています。
レイトレーシング(Ray Tracing)

光の物理的な挙動をシミュレートし、影、反射、屈折などをリアルタイムで再現する技術です。
これにより、ゲームの世界がより現実に近い、圧倒的に美しい描写で表現されます。
対応するグラフィックボード(NVIDIA GeForce RTXシリーズ、AMD Radeon RX 6000/7000シリーズ以降)と、その処理に耐えうる性能が必要です。
DLSS(Deep Learning Super Sampling)/FSR(FidelityFX Super Resolution)

AIを活用した超解像技術です。
ゲームを低い解像度でレンダリングし、AIの力で高解像度にアップスケールすることで、画質を維持しつつフレームレートを大幅に向上させます。
特にレイトレーシングと組み合わせることで、高画質と高フレームレートの両立が可能になります。
DLSSはNVIDIA GeForce RTXシリーズが、FSRはNVIDIA GeForceシリーズとAMD Radeon RXシリーズの両方が対応しています。
VRゲーミングやクリエイティブ作業への影響
グラフィックボードの性能は、VR(仮想現実)ゲームを快適にプレイするためにも不可欠です。
VRは非常に高いフレームレートと解像度を要求するため、強力なグラボが必要です。
また、動画編集、3Dレンダリング、CAD、AI開発など、ゲーム以外のクリエイティブな作業においても、グラフィックボードの高速な処理能力は作業効率を大幅に向上させます。
グラボ選びの前に知るべき基本要素
グラフィックボードを選ぶ上で、その性能を測るためのいくつかの重要な要素があります。
これらを理解することで、自分に必要なグラボを見極めやすくなります。
GPUコア(プロセッサー)の性能
グラフィックボードの中心となるのがGPU(Graphics Processing Unit)コアです。
このGPUコアの性能が、グラフィック処理能力の大部分を決定します。
GPUコアは、多数の小さな演算ユニットで構成され、これらのユニットが並行して膨大なグラフィック計算を行います。
コア数
GPUの演算ユニットの数を示します。
多いほど一度に多くの処理を行え、性能が高くなります。
クロック周波数(MHz/GHz)
GPUコアが1秒間に処理できる回数を示します。
高いほど高速に動作します。
アーキテクチャと世代
GPUにはそれぞれ独自の設計(アーキテクチャ)があり、毎年新しい世代のGPUが登場します。
新しい世代ほど、同じ価格帯でも性能が向上したり、省電力化が進んだり、新しい技術に対応したりします。
2025年現在、NVIDIAはGeForce RTX 40シリーズ、AMDはRadeon RX 7000シリーズが最新世代です。
RTX 4070とRX 7800 XT比較:ゲーミングPCのGPU選び
VRAM(ビデオメモリ)の容量と種類

VRAM(Video RAM)は、GPUが画像データやテクスチャ、フレームバッファなどを一時的に保存しておくための専用メモリです。
ゲームのグラフィック設定(特にテクスチャ品質や解像度)が高くなるほど、より多くのVRAMが必要になります。
容量の目安
- 8GB: フルHD(1080p)環境でほとんどのゲームを快適にプレイする最低限のライン。一部の重いAAAタイトルでは不足を感じる場合もあります。
- 12GB~16GB: WQHD(1440p)環境で快適にプレイするための推奨ライン。多くのゲームで高画質設定に対応できます。
- 20GB以上: 4K(2160p)高画質環境や、プロフェッショナルな動画編集・3Dレンダリングなどのクリエイティブ作業を行う場合に推奨されます。
VRAM容量が不足すると、GPUの処理能力が高くても、ゲームのテクスチャが読み込みきれずにカクついたり、フレームレートが大幅に低下したりする「VRAM不足によるボトルネック」が発生します。
種類(GDDR)
VRAMには主に「GDDR6」や「GDDR6X」といった種類があります。
末尾の数字が大きいほど新しく、Xが付くものはさらに高速な規格です。
高速なVRAMは、GPUがより素早くデータにアクセスできるため、パフォーマンス向上に貢献します。
VRAMとは?ゲーミングPCの性能を決めるグラボメモリの重要性
消費電力と補助電源
高性能なグラフィックボードほど、多くの電力を消費します。
そのため、PC全体の電源ユニット(PSU)が、グラフィックボードに必要な電力を供給できる容量を持っているか確認することが重要です。
消費電力(TGP/TBP)
グラフィックボードが消費する電力量は「TGP(Total Graphics Power)」や「TBP(Total Board Power)」といった形で表記されます。
数値が大きいほど多くの電力を消費します。
補助電源コネクタ
多くの高性能グラフィックボードは、PCIeスロットからの電力供給だけでは不足するため、電源ユニットから直接「補助電源コネクタ」(6ピン、8ピン、または12VHPWR)を接続する必要があります。
必要なコネクタの数や種類はグラフィックボードによって異なるため、購入前に確認しましょう。
電源ユニットの容量が不足したり、必要な補助電源コネクタが足りなかったりすると、PCが起動しなかったり、動作が不安定になったりする原因になります。
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冷却システムとファン数

グラフィックボードは高い負荷がかかると大量の熱を発生させます。
この熱を効率的に排出するための冷却システムは、グラフィックボードの安定した動作と寿命に大きく影響します。
ファン数
グラフィックボードには1基、2基、3基の冷却ファンが搭載されているモデルが一般的です。
ファンが多いほど冷却性能が高くなりますが、その分ボードのサイズも大きくなります。
ヒートシンク
ファンと組み合わされ、GPUコアから発生した熱を効率的に放熱するための金属製の部品です。
大型のヒートシンクは高い冷却性能を発揮します。
ブロワーファンとオープンエアファン
- ブロワーファン: 熱をケース外へ直接排出するタイプ。小型PCケースやエアフローが悪い環境に適しています。
- オープンエアファン: 熱をケース内に排出するタイプ。冷却性能が高く、多くのゲーミングPCで採用されていますが、ケース全体のエアフローが重要になります。 h4: 水冷モデル 一部のハイエンドモデルでは、より高い冷却性能と静音性を実現するために、簡易水冷(AIO)クーラーが採用されることもあります。
冷却性能が不足すると、GPUの温度が上昇し、自動的に性能を落とす「サーマルスロットリング」が発生し、ゲームのフレームレートが低下する原因になります。
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物理的なサイズとPCケースの互換性
グラフィックボードは非常に大型なパーツです。
購入する前に、PCケースに収まるサイズであるか、またマザーボードのPCIeスロットと干渉しないかを確認しましょう。
長さ

特に高性能なモデルは、長さが30cmを超えるものも珍しくありません。
PCケースの仕様を確認し、グラフィックボードが物理的に収まるスペースがあるか、また前面のファンやラジエーターと干渉しないかを確認しましょう。
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幅(厚み)
グラフィックボードは冷却機構の関係で、PCIeスロットを2スロット分、あるいは3スロット分占有するものも多いです。
複数の拡張カードを同時に使用する予定がある場合は、注意が必要です。
映像出力端子
モニターへの接続に必要な映像出力端子も確認しましょう。
DisplayPort(ディスプレイポート)
現在主流の映像出力端子で、高リフレッシュレートや高解像度に対応しています。
ゲーミングモニターとの接続に最適です。
HDMI
テレビや多くのモニターに対応している汎用的な端子です。
高リフレッシュレート対応のHDMI 2.1も普及しています。
DVI/VGA
古いモニターで使われることがありますが、現在のグラフィックボードにはほとんど搭載されていません。
コストパフォーマンス(コスパ)
グラフィックボードは価格帯が幅広く、性能と価格のバランス、つまりコストパフォーマンスが重要です。
ただ高いグラフィックボードを選べば良いというわけではなく、あなたの予算とプレイしたいゲームに合わせて、最もコスパの良いモデルを選ぶことが大切です。
主要グラボメーカー比較:NVIDIAとAMD
現在、ゲーミンググラフィックボードの主要メーカーは「NVIDIA」と「AMD」の2社です。
それぞれの特徴を比較して、あなたに合ったブランドを選びましょう。
NVIDIA GeForce RTXシリーズ

特徴
- 市場シェア: ゲーミンググラフィックボード市場で最も大きなシェアを誇り、高い人気を誇ります。
- レイトレーシング性能: レイトレーシング処理に特化した「RTコア」を搭載しており、美しい光の表現を実現します。
- DLSS: AIを活用した超解像技術「DLSS(Deep Learning Super Sampling)」に対応しています。少ない負荷で高解像度・高フレームレートを実現でき、レイトレーシングとの組み合わせで非常に強力なパフォーマンスを発揮します。
- CUDAコア: クリエイティブ作業やAI学習など、ゲーム以外の分野でも広く活用される「CUDAコア」を搭載しており、汎用性が高いです。
- 安定したドライバー: ドライバーの安定性や最適化に定評があり、多くのゲームで安定した動作が期待できます。
- GeForce Experience: ゲームの最適な設定を自動で適用したり、ゲームプレイを録画・配信したりする便利なソフトウェアを提供しています。
主なシリーズ
- GeForce RTX 40シリーズ(最新): 現行世代。Ada Lovelaceアーキテクチャを採用し、レイトレーシング性能とDLSS 3(フレーム生成機能含む)に対応。高い電力効率と性能を両立しています。
- GeForce RTX 30シリーズ(一世代前): Ampereアーキテクチャ。現在でも十分な性能を持ち、価格が下がっているため、コストパフォーマンスに優れた選択肢となる場合があります。
AMD Radeon RXシリーズ

特徴
- コストパフォーマンス: 同等性能のNVIDIA製グラフィックボードと比較して、価格が抑えられているモデルが多い傾向にあります。
- FSR: NVIDIAのDLSSと同様の超解像技術「FSR(FidelityFX Super Resolution)」に対応しており、NVIDIA製GPUでも活用できます。
- VRAM容量: 同価格帯でNVIDIA製よりもVRAM容量が多いモデルがある場合があります。
- フリーシンク(FreeSync): AMDが推進するAdaptive Sync技術で、モニターのリフレッシュレートとGPUのフレームレートを同期させることで、画面のティアリング(表示のズレ)やスタッタリング(カクつき)を抑制します。対応モニターが豊富です。
主なシリーズ
- Radeon RX 7000シリーズ(最新): 現行世代。RDNA 3アーキテクチャを採用し、レイトレーシング性能とFSRに対応。電力効率も改善されています。
- Radeon RX 6000シリーズ(一世代前): RDNA 2アーキテクチャ。こちらも価格が下がっており、コスパ重視の選択肢として検討できます。
どちらを選べばいい?
NVIDIAがおすすめな人
- 最高のレイトレーシング性能を求める方。
- DLSS 3(フレーム生成)を活用して、高画質・高フレームレートを両立したい方。
- クリエイティブ作業(動画編集、3Dレンダリング、AI学習など)でも高いパフォーマンスを求める方。
- ドライバーの安定性を重視したい方。
AMDがおすすめな人
- コストパフォーマンスを重視して、少しでも安く高性能なグラボを手に入れたい方。
- フリーシンク対応モニターを持っている方、または購入を検討している方。
- NVIDAにこだわりがなく、幅広い選択肢から選びたい方。
最終的には、プレイしたいゲームの推奨スペックと予算、そしてそれぞれのブランドが提供する技術(DLSSやFSRなど)に魅力を感じるかどうかで判断するのが良いでしょう。
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2025年最新版!グラボ別おすすめゲーム体験
2025年現在、市場で人気のグラフィックボードを、それぞれどのようなゲーム体験ができるかという視点から紹介します。
あなたのプレイしたいゲームや予算に合わせて参考にしてください。
エントリークラス:フルHDで気軽にゲームを楽しみたい方向け

NVIDIA GeForce RTX 3050 / RTX 4050 (ノートPC向けに多い)
特徴
NVIDIAのエントリーモデル。
フルHD解像度でのゲームプレイに特化し、比較的消費電力も抑えられています。
RTX 4050はノートPC向けの搭載が主流です。
どんなゲームが楽しめる?
- eスポーツタイトル(Apex Legends, Valorant, Fortniteなど): フルHD・中~高設定で快適なフレームレート(60FPS以上)でプレイ可能です。
- 軽いインディーズゲームや少し前のAAAタイトル: フルHD・中設定で十分楽しめます。
- 最新AAAタイトル: 画質設定を「低~中」に落とせばプレイ可能ですが、高フレームレートは期待できません。
VRAM目安
8GB GDDR6
AMD Radeon RX 6600 / RX 7600
特徴
AMDのエントリークラス。
NVIDIA GeForce RTX 3050/4050と競合する性能帯で、コストパフォーマンスに優れるモデルが多いです。
どんなゲームが楽しめる?
- NVIDIAのエントリーモデルと同様、フルHD環境でのeスポーツタイトルや軽めのゲームに適しています。
- 最新AAAタイトルは画質設定を落とす必要があります。
VRAM目安
8GB GDDR6
ミドルクラス:フルHD高画質~WQHDで快適にゲームを楽しみたい方向け

NVIDIA GeForce RTX 4060 / RTX 4060 Ti
特徴
NVIDIAのミドルレンジモデル。
フルHD高画質でのゲームプレイに最適化されており、RTX 4060 TiはWQHDでのプレイも視野に入ります。
DLSS 3(フレーム生成)対応で、対応ゲームではさらなるフレームレート向上が期待できます。
どんなゲームが楽しめる?
- ほとんどのAAAタイトル: フルHD・高設定で快適にプレイ可能です(60~100FPS以上)。
- WQHD(1440p): RTX 4060 Tiであれば、画質設定を調整することで多くのゲームをWQHDでプレイ可能。
- ゲーム配信の入門にも十分対応できます。
VRAM目安
8GB GDDR6(RTX 4060)、8GB/16GB GDDR6(RTX 4060 Ti)
AMD Radeon RX 7700 XT / RX 7800 XT
特徴
AMDのミドルレンジモデル。
NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti/4070と競合する性能帯で、特にRX 7800 XTはVRAM容量が多く、WQHD環境でのゲームプレイにおいて非常に高いコストパフォーマンスを誇ります。
どんなゲームが楽しめる?
- NVIDIAのミドルレンジモデルと同様、フルHD高画質~WQHDでの快適なゲームプレイが可能です。
- 特にVRAM容量が多いため、高解像度テクスチャを多用するゲームや、将来的なゲームの要求スペック上昇に対応しやすいです。
VRAM目安
12GB GDDR6(RX 7700 XT)、16GB GDDR6(RX 7800 XT)
ハイエンドクラス:WQHD高画質~4Kで最高のゲーム体験を求める方向け

NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER / RTX 4070 Ti SUPER
特徴
NVIDIAのハイミドル~ハイエンドモデル。
WQHD高画質で最高のパフォーマンスを発揮し、一部の4Kゲームも快適にプレイ可能です。
DLSS 3(フレーム生成)とレイトレーシング性能も非常に高く、最高の映像体験を実現します。
どんなゲームが楽しめる?
- WQHD(1440p): ほぼ全てのゲームを高画質設定・高フレームレートで快適にプレイ可能です(100~144FPS以上)。
- 4K(2160p): 画質設定を調整すれば、多くのゲームを4Kで楽しめる性能を持ちます。
- 本格的なゲーム配信や動画編集など、クリエイティブ作業でも高いパフォーマンスを発揮します。
VRAM目安
12GB GDDR6X(RTX 4070 SUPER)、16GB GDDR6X(RTX 4070 Ti SUPER)
AMD Radeon RX 7900 XT / RX 7900 XTX
特徴
AMDのハイエンドモデル。
NVIDIA GeForce RTX 4070 Ti SUPER/4080 SUPERと競合する性能帯で、特にRX 7900 XTXは4Kゲーミングも視野に入ります。
VRAM容量が非常に多いのが特徴です。
どんなゲームが楽しめる?
- NVIDIAのハイエンドモデルと同様、WQHD高画質~4Kでの快適なゲームプレイが可能です。
- VRAM容量が非常に豊富なので、4K解像度や高画質テクスチャを多用するゲームでも安心してプレイできます。
VRAM目安
20GB GDDR6(RX 7900 XT)、24GB GDDR6(RX 7900 XTX)
ウルトラハイエンドクラス:究極の4Kゲーミングとプロレベルのクリエイティブ向け

NVIDIA GeForce RTX 4080 SUPER / RTX 4090
特徴
NVIDIAのフラッグシップモデル。
現行世代で最高の性能を誇り、究極の4Kゲーミング体験と、プロフェッショナルなクリエイティブ作業に対応します。
DLSS 3(フレーム生成)とレイトレーシング性能も最高峰です。
どんなゲームが楽しめる?
- 4K(2160p): ほぼ全てのゲームを最高画質設定・高フレームレートで快適にプレイ可能です。
- VRゲーミング: 最高設定で最もスムーズなVR体験を実現します。
- プロレベルの動画編集、3Dレンダリング、AI開発など、最も負荷の高い作業もストレスなく処理できます。
VRAM目安
16GB GDDR6X(RTX 4080 SUPER)、24GB GDDR6X(RTX 4090)
グラボ購入時の注意点とよくある疑問
グラフィックボードを選ぶ際、初心者が見落としがちなポイントや、よくある疑問について解説します。
ボトルネックについて理解する

「ボトルネック」とは、PCのパーツ間で性能のバランスが崩れ、特定のパーツが他のパーツの性能を最大限に引き出せない状態を指します。
グラフィックボード選びにおいて、特にCPUとのバランスが重要です。
CPUがボトルネックになる場合
例えば、非常に高性能なグラフィックボード(RTX 4090など)を搭載したのに、CPUがCore i3やRyzen 3のようなエントリークラスだと、CPUの処理能力がグラフィックボードの性能に追いつかず、ゲームのフレームレートが伸び悩むことがあります。
この場合、CPUがボトルネックとなっている可能性があります。
グラフィックボードの性能を最大限に引き出すためには、CPUもそれに見合った性能のものを選ぶ必要があります。
一般的に、ミドルレンジのグラボならCore i5/Ryzen 5以上、ハイエンドのグラボならCore i7/Ryzen 7以上が目安となります。
中古のグラボについて
中古のグラフィックボードは新品に比べて安価で手に入る魅力がありますが、いくつかの注意点があります。
メリット
- 価格が安い: 同性能の新品よりも大幅に安く購入できる可能性があります。
- 品薄モデルも入手可能: 新しいモデルへの買い替えなどで、以前の高性能モデルが中古市場に出回ることがあります。
デメリット
- 動作保証がない場合が多い: 個人売買などでは保証がないことがほとんどです。ショップ購入でも保証期間が短い場合があります。
- 寿命の懸念: マイニング(仮想通貨の採掘)などで酷使されたグラボは、見た目はきれいでも寿命が短い可能性があります。
- 初期不良のリスク: 故障しているグラボや、動作が不安定なグラボを掴んでしまうリスクがあります。
- ホコリや汚れ: 適切なメンテナンスがされていなかった場合、内部にホコリが溜まっていることがあります。
中古グラボはこんな人におすすめ
- PCパーツに関する知識があり、自分でトラブルシューティングやメンテナンスができる方。
- 予算を最大限に抑えたいが、自己責任でリスクを許容できる方。 初心者の場合は、動作保証がしっかりしているBTOパソコンや新品購入を強くおすすめします。
ノートパソコンのグラボについて

ゲーミングノートパソコンに搭載されているグラフィックボードは、デスクトップPC用のものと同じ型番でも、性能がデスクトップ版より抑えられていることがほとんどです。
ノートPC向けGPUの特徴
- 省電力・低発熱設計: 限られたスペースで熱を効率的に排出するため、デスクトップ版よりも動作クロックが低く設定されたり、消費電力が抑えられたりしています(例: Max-Qデザイン)。
- 交換・増設が不可能: ノートPCのグラフィックボードはマザーボードに直接はんだ付けされているため、後から交換したり増設したりすることはできません。
選び方の注意点
ゲーミングノートPCを選ぶ際は、デスクトップPCのグラボと同じ感覚で型番だけで判断せず、ノートPC向けGPUとしての性能を考慮する必要があります。
可能であれば、実際にプレイしたいゲームのベンチマーク結果を参考に、搭載GPUのパフォーマンスを確認することをおすすめします。
VRAM容量が足りない場合どうなる?
VRAM容量が不足すると、ゲーム内で以下のような現象が発生することがあります。
- フレームレートの低下: 快適なフレームレートが出ず、カクつきが発生します。
- テクスチャの読み込み遅延や粗さ: 高解像度のテクスチャがVRAMに収まりきらず、低解像度のテクスチャが表示されたり、読み込みに時間がかかったりします。
- ゲームのクラッシュ: 最悪の場合、VRAM不足が原因でゲームが強制終了することがあります。
プレイしたいゲームの推奨VRAM容量を確認し、できるだけ余裕を持ったグラフィックボードを選ぶことをおすすめします。
特に最新のAAAタイトルや高解像度でのプレイを考えている場合は、VRAM容量の重要性が増します。
グラボの寿命は?
グラフィックボードの寿命は、使用頻度や負荷、冷却環境によって大きく異なりますが、一般的には3年~5年程度と言われています。
しかし、適切な冷却環境で、過度な負荷をかけずに使用すれば、それ以上長く使えることも珍しくありません。
ゲーミングPCの寿命は何年?パーツごとの交換目安と長持ちさせるコツを徹底解説!
寿命を縮める要因
- 高温での長時間稼働: 冷却不足で常に高温にさらされると、パーツの劣化が早まります。
- 過度なオーバークロック: 定格以上の性能を引き出すために、電圧を上げたりクロック周波数を上げすぎたりすると、負荷がかかり寿命を縮める可能性があります。
- ホコリの蓄積: ファンやヒートシンクにホコリが溜まると冷却効率が低下し、熱暴走の原因になります。
寿命を延ばすには
- 適切な冷却: PCケース内のエアフローを確保し、定期的に内部のホコリを清掃しましょう。
- 定期的なドライバー更新: 最適化されたドライバーは、安定した動作と効率的な電力消費に繋がります。
- 適切な負荷での使用: 長時間高負荷をかけ続ける場合は、冷却対策をしっかり行いましょう。
ゲーミングPCとグラボのベストな組み合わせ
グラフィックボードの性能を最大限に引き出し、バランスの取れたゲーミングPCを構築するためには、他のパーツとの組み合わせも非常に重要です。
CPUとのバランス
前述の「ボトルネック」の項でも触れましたが、グラフィックボードの性能に見合ったCPUを選ぶことが大切です。
高性能なグラボには高性能なCPUを、ミドルレンジのグラボにはミドルレンジのCPUを組み合わせるのが基本です。
最適なCPUとグラボの組み合わせ例
- NVIDIA GeForce RTX 4090 / RTX 4080 SUPER: Intel Core i9 (第14世代以降) / AMD Ryzen 9 (7000X3Dシリーズなど)
- NVIDIA GeForce RTX 4070 SUPER / RTX 4070 Ti SUPER: Intel Core i7 (第14世代以降) / AMD Ryzen 7 (7000番台以降)
- AMD Radeon RX 7900 XTX / RX 7900 XT: Intel Core i7 (第14世代以降) / AMD Ryzen 7 (7000番台以降)
- NVIDIA GeForce RTX 4060 Ti / RTX 4070: Intel Core i5 (第13世代以降) / AMD Ryzen 5 (7000番台以降)
- AMD Radeon RX 7700 XT / RX 7800 XT: Intel Core i5 (第13世代以降) / AMD Ryzen 5 (7000番台以降)
もちろん、これらはあくまで目安であり、プレイするゲームやその他の用途によって最適なバランスは異なります。
メモリ(RAM)との組み合わせ
グラフィックボードの性能を引き出すには、十分なメモリ容量も必要です。
容量の目安
- 16GB: エントリー~ミドルクラスのグラボと組み合わせる際の最低ライン。ほとんどのゲームで十分です。
- 32GB: ハイエンドクラスのグラボと組み合わせる際や、ゲーム配信、動画編集などを行う場合に推奨。将来性も考慮すると安心です。
速度
メモリの速度(MHz)も、わずかではありますがフレームレートに影響を与えることがあります。
グラフィックボードの性能が高いほど、高速なメモリの恩恵を受けやすくなります。
最近ではDDR5メモリが主流です。
【2025年版】ゲーミングPCのメモリ完全ガイド!選び方から増設、最適化まで徹底解説
ストレージ(SSD)との組み合わせ
ゲームのロード時間を短縮するために、高速なSSDは必須です。
特にNVMe M.2 SSDは、グラフィックボードのデータ読み込みを妨げないためにも重要です。
容量の目安
- 1TB以上のNVMe SSD: OSとゲームのインストール用として最低限必要です。複数の大容量ゲームをインストールする場合は2TB以上を推奨します。
必要であれば、データ保存用にHDDを追加することもできますが、ゲーム用途ではSSDの速度が重要です。
電源ユニット(PSU)の選定
グラフィックボードの電力消費量に見合った電源ユニットを選ぶことは、PCの安定稼働のために最も重要です。
グラフィックボードの「推奨電源容量」をメーカーサイトなどで必ず確認しましょう。
電源容量の目安
- エントリークラスのグラボ: 500W~650W
- ミドルクラスのグラボ: 650W~750W
- ハイエンドクラスのグラボ: 750W~850W
- ウルトラハイエンドクラスのグラボ: 850W~1000W以上
80 PLUS Gold認証以上の電源ユニットを選ぶと、電力変換効率が高く、発熱が少なく電気代も抑えられます。
PCケースと冷却システムの選定
高性能なグラフィックボードほど発熱量が大きいため、PCケースのエアフローと冷却システムが非常に重要になります。
PCケース
グラフィックボードのサイズが収まる十分なスペースがあり、吸排気が効率的に行えるデザインのケースを選びましょう。
前面、背面、上面にファンを設置できるスペースがあるか確認すると良いでしょう。
冷却システム
グラフィックボード自体に強力なファンが搭載されていても、PCケース内の熱が適切に排出されなければ意味がありません。
ケースファンを追加したり、CPUクーラーも高性能なものを選んだりして、PC全体の冷却能力を高めましょう。
水冷クーラーも検討する価値があります。
グラボの冷却と電源ユニットの重要性
ゲーミングPCの性能を最大限に引き出し、安定して長期間使用するためには、グラフィックボードの適切な冷却と、十分な容量の電源ユニットが不可欠です。
これらは「縁の下の力持ち」ですが、非常に重要な要素です。
冷却がなぜ重要なのか
グラフィックボードは、ゲームの処理中に非常に多くの熱を発生させます。
もしこの熱が適切に排出されないと、以下のような問題が発生します。
パフォーマンスの低下(サーマルスロットリング)
GPUは、一定の温度を超えると、それ以上の温度上昇を防ぐために自動的に動作クロックを下げ、性能を制限します。
これがサーマルスロットリングと呼ばれる現象で、ゲームのフレームレートが急激に低下する原因となります。
パーツの寿命短縮
高温での動作は、グラフィックボード内部の電子部品の劣化を早め、結果的にグラボの寿命を縮める可能性があります。
動作不安定、フリーズ、クラッシュ 極端な熱暴走は、PC全体の動作が不安定になったり、ゲームがフリーズしたり、最悪の場合PCがクラッシュしたりする原因となります。
騒音
冷却が間に合わない場合、ファンが高速で回転し続けるため、PCからの騒音が大きくなり、ゲームへの没入感を妨げることになります。
適切な冷却方法
グラフィックボード自体の冷却
ほとんどのグラフィックボードには、GPUコアを冷やすための大型ヒートシンクと複数の冷却ファンが搭載されています。
高性能なモデルほど、ファン数やヒートシンクの厚みが増します。
PCケースのエアフロー

グラフィックボードから排出された熱気をPCケース外に効率的に排出することが重要です。
ケースの前面から冷たい空気を取り込み、背面や上面から暖かい空気を排出する適切なエアフローを構築しましょう。
ケースファンを追加することで、エアフローを強化できます。
水冷グラボ
一部のハイエンドグラボや、自作PCでは、簡易水冷(AIO)クーラーをグラボに取り付けることで、さらに高い冷却性能と静音性を実現できます。
電源ユニット(PSU)の重要性
グラフィックボードは、PCの中で最も多くの電力を消費するパーツです。
そのため、グラボが必要とする電力を安定して供給できる電源ユニットを選ぶことが非常に重要です。
容量不足のリスク
電源ユニットの容量が不足すると、高負荷時にグラフィックボードが必要とする電力を供給しきれず、以下のような問題が発生します。
- PCが不安定になる: ゲーム中にフリーズしたり、突然シャットダウンしたりすることがあります。
- パフォーマンスの低下: 電力不足により、グラフィックボードが本来の性能を発揮できず、フレームレートが低下する場合があります。
- パーツの故障: 最悪の場合、電源ユニットや他のパーツに過度な負担がかかり、故障の原因となることがあります。
80 PLUS認証とは
電源ユニットには「80 PLUS」という電力変換効率の認証があります。
Bronze、Silver、Gold、Platinum、Titaniumの順に効率が高く、効率が良いほど発熱が少なく、電気代も抑えられます。
ゲーミングPCならGold以上の認証を持つモデルがおすすめです。
これは、グラボが高負荷時に大量の電力を必要とするため、より効率的な電力供給が求められるからです。
補助電源コネクタの確認

高性能なグラフィックボードは、PCIeスロットからの電力供給だけでは足りないため、電源ユニットから直接「補助電源コネクタ」(6ピン、8ピン、または新しい12VHPWR)を複数接続する必要があります。
購入予定のグラボが必要とする補助電源コネクタの種類と数を確認し、電源ユニットがそれに対応しているか、十分な数が用意されているかを確認しましょう。
2025年のグラボトレンドと将来性
2025年現在、グラフィックボード市場は日進月歩で進化しています。
最新のトレンドを把握し、将来性も考慮したグラボ選びを行いましょう。
1. AI技術(DLSS/FSR)のさらなる進化と普及
フレーム生成技術の拡大
NVIDIAのDLSS 3(Frame Generation)やAMDのFSR 3は、ゲームのフレームレートを大幅に向上させる画期的な技術です。
これらのAIを活用したフレーム生成技術は、対応ゲームタイトルがさらに増加し、グラボ選びの重要な要素となっています。
ゲームをより滑らかに、より高画質で楽しむためには、これらの技術に対応した最新世代のグラボを選ぶことが不可欠となるでしょう。
2. VRAM容量の重要性増大
ゲームの巨大化に対応
最新のゲームタイトルは、高解像度テクスチャや複雑な3Dモデルを使用するため、必要なVRAM容量が年々増加しています。
特に4K解像度や高画質設定でゲームをプレイする場合、16GB以上のVRAMを持つグラボが推奨される傾向にあります。
将来的なゲームの進化を見越して、余裕のあるVRAM容量を選ぶことが、グラボを長く使い続ける上でのポイントとなります。
3. 電力効率の向上と新規格コネクタの普及
12VHPWRコネクタの普及
高性能グラボの消費電力は依然として高いですが、各メーカーは電力効率の向上にも力を入れています。
また、NVIDIAのRTX 40シリーズから採用された新しい補助電源コネクタ「12VHPWR」の普及が進んでいます。
これにより、より多くの電力を安定して供給できるようになりますが、電源ユニット側の対応も必要となります。
4. ゲーミングノートPC向けGPUの高性能化
デスクトップに迫る性能
ゲーミングノートPCに搭載されるGPUは、冷却技術や省電力設計の進化により、デスクトップPC向けのミドル~ハイミドルクラスに匹敵する性能を持つモデルが増えています。
持ち運びやすさを重視するユーザーにとっては、高性能ゲーミングノートPCの選択肢が広がっています。
5. eスポーツとストリーミング市場の成長
高フレームレートへの需要
eスポーツ市場の拡大に伴い、プロゲーマーだけでなく一般のゲーマーの間でも、より高いフレームレートでのゲームプレイを求める需要が高まっています。
これにより、240Hzや360Hzといった高リフレッシュレートモニターの普及と、それを駆動できる高性能グラボへの需要が加速しています。
配信機能の進化
GPUに内蔵されたエンコーダー(NVIDIA NVENC, AMD AMF)の性能向上により、CPUに大きな負荷をかけずに高品質なゲーム配信を行うことがより容易になっています。
配信活動を考えている場合は、この機能の性能もグラボ選びの重要な要素となります。
6. 中古市場と旧世代モデルの動向
コストパフォーマンスの選択肢
新しい世代のグラボが登場するにつれて、旧世代のグラボは価格が下がり、コストパフォーマンスに優れた選択肢となることがあります。
ただし、性能面での限界や、今後のゲームへの対応、VRAM容量などを考慮して慎重に検討する必要があります。
まとめ:最適なグラボを選んで最高のゲーム体験を!
この記事では、ゲーミングPCの「グラフィックボード(グラボ)」の選び方について、初心者の方でも理解しやすいように、その役割から主要メーカーの比較、おすすめモデル、そして購入時の注意点まで、幅広く解説してきました。
私自身、初めてゲーミングPCを購入する際に最も悩んだのがグラボ選びでした。
その経験から言えるのは、ゲーミングPCの性能、そして何よりもゲームの快適さを決定づけるのは、間違いなくグラフィックボードだということです。
美しいグラフィックでゲームの世界に没入できるかどうか、カクつきなくスムーズに操作できるかどうかは、この一枚にかかっています。
グラボ選びのポイントは、以下の3つに集約されます。
- プレイしたいゲームと目標とする画質・フレームレートを明確にする: これがグラボの性能を決める最も重要な基準です。
- 予算を設定する: 予算内で最も高性能なグラボを選ぶのが基本ですが、CPUや電源ユニットとのバランスも考慮しましょう。
- NVIDIAかAMDか、それぞれの特徴を理解する: 最新技術(DLSS/FSR)やコストパフォーマンス、安定性などを比較検討しましょう。
また、グラボ単体だけでなく、PCケースのエアフローや電源ユニットの容量など、周辺環境もしっかり整えることで、グラボの性能を最大限に引き出し、安定して長く使うことができます。
ゲーミングPCは決して安い買い物ではありませんが、最高のグラフィックボードを選び、理想のゲーム環境を構築できれば、その投資に見合うだけの素晴らしいゲーム体験があなたを待っています。
この記事で得た知識が、あなたが最適なグラフィックボードを見つけ、心ゆくまでPCゲームを楽しめるようになるための一助となれば幸いです。
さあ、あなたも最高のグラボを手に入れて、臨場感あふれるPCゲームの世界へ飛び込みましょう!
参考文献・参考サイト
- NVIDIA 公式サイト: GeForce RTX グラフィックスカード https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/graphics-cards/40-series/
- AMD 公式サイト: Radeon グラフィックス https://www.amd.com/ja/products/graphics/desktops/radeon.html
- VALORANT公式サイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/store/collections/mr-playgamesall