「パソコンを買いたいけど、種類が多すぎて何を選べばいいか分からない…」
「性能の高いパソコンはどれ?」
「予算はどれくらい用意すればいいの?」
初めてパソコンを購入する際、誰もが一度はこういった悩みを抱えるのではないでしょうか。
私もこれまで、仕事用、プライベート用、ゲーム用など、さまざまな目的で何台もパソコンを購入してきました。
その経験から言えるのは、パソコン選びで失敗しないためには、事前の準備が何よりも重要だということです。
今回の記事では、パソコンを初めて選ぶ方でも最後まで安心して読めるように、基本的な知識から選び方のポイント、おすすめモデルまで、網羅的に分かりやすく解説します。
この記事を読み終える頃には、あなたにぴったりの一台がきっと見つかるはずです。
まずは用途と目的を明確に

パソコン選びを始める前に、まず何のために使うのか、その用途と目的をはっきりさせることが重要です。
ここを間違えると、買った後に「動作が遅い」「機能が足りない」といった後悔につながる可能性があります。
どんな目的でパソコンを使う?

パソコンの用途は人によって様々です。
- インターネットでの情報検索やメール、SNS、動画閲覧が中心
- 文書作成や表計算など、仕事や授業で使うオフィス作業
- 動画編集や写真編集、デザイン制作などのクリエイティブな作業
- 高画質のゲームを快適にプレイするゲーミング用途
このように、使う目的によって、必要なパソコンの性能は大きく異なります。
まずは自分の使い方を考えてみましょう。
予算と価格帯を決めるポイント

パソコンの価格は、性能や機能によって大きく変動します。
初心者の方は、まず「予算」を決めてから検討を始めるのがおすすめです。
高価なモデルは性能が高くなりますが、必ずしも必要なわけではありません。
例えば、インターネット閲覧やメール作成がメインであれば、安価なモデルでも十分に快適に利用できます。
5万円台〜10万円台
この価格帯は、インターネット閲覧やメール、文書作成など、利用目的が限定的な方に最適なモデルが豊富です。
CPUは「Core i3」や「Ryzen 3」搭載モデルが多いです。
メモリは8GB、ストレージはSSD256GB程度が中心となります。
ノートパソコンが主で、軽量で持ち運びやすいモデルも多く、学生や自宅での利用向けにおすすめです。
価格を重視しつつも、快適な動作を得ることが可能です。
10万円台〜20万円台
この価格帯は、仕事や動画編集など、幅広い用途に使える高性能なモデルが中心です。
CPUは「Core i5」や「Ryzen 5」以上、メモリは16GB、ストレージはSSD512GB以上のモデルが多くあります。
オフィス作業から軽いゲームまで快適にこなすことが可能です。
ノートパソコンでも画面サイズが大きいモデルや、デスクトップでも高性能な製品を選べる選択肢が増えます。
20万円以上
この価格帯は、ゲーミングや専門的な動画編集、AI開発などのクリエイティブな作業を行う向けのモデルが中心です。
- 高性能なCPU(「Core i7」「Ryzen 7」など)
- グラフィックボード(GPU)
- 大容量のメモリ(16GBや32GB)
- 高速なSSD
を搭載した製品が多く、処理能力の高いパソコンを手に入れることが可能です。
カスタマイズの幅も広がり、自分に最適なスペックを追求できます。
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ノートPCとデスクトップPCの違い

パソコンの種類は、大きく分けてノートパソコンとデスクトップパソコンの2つがあります。
それぞれの特徴を理解することで、どちらが自分の使い方に合っているか判断できます。
ノートパソコンのメリット・デメリット

ノートパソコンは、本体とディスプレイ、キーボード、マウスが一体になっているため、持ち運びに便利です。
大学生の授業や外出先での仕事など、移動して使う機会が多い方に最適です。
しかし、デスクトップに比べて高性能なモデルは価格が高く、修理やパーツの交換が難しいという違いもあります。
デスクトップパソコンのメリット・デメリット

デスクトップパソコンは、本体とディスプレイなどが分かれているタイプです。
画面が大きく、高性能なパーツを搭載できるため、快適な動作が可能です。
価格もノートパソコンに比べて安価なモデルが多く、カスタマイズや修理がしやすいという特徴があります。
ただし、持ち運ぶことはできず、設置場所が必要になります。
失敗しないスペック選びの基本

パソコンの性能は、主に「スペック」と呼ばれるパーツの情報で決まります。
特に重要なポイントとなるCPU、メモリ、ストレージについて解説します。
CPU(頭脳)で決まる処理性能

CPUは、パソコンの「頭脳」です。
全ての処理や計算を行う、最も重要なパーツです。
- Intel(Coreシリーズ)
- AMD(Ryzenシリーズ)
が2大メーカーです。
一般的には
- 「Core i3」や「Ryzen 3」はエントリーモデル
- 「Core i5」や「Ryzen 5」はメインストリーム
- 「Core i7」や「Ryzen 7」は高性能モデル
と考えてよいでしょう。
IntelかAMDか?
IntelとAMDのどちらを選んでも、一般的な用途では大きな違いはありません。
ゲーミングや専門的な用途で使う場合は、それぞれの最新世代の性能比較を確認すると良いでしょう。
世代やシリーズの見方
同じ「Core i5」でも、世代によって性能は大きく異なります。
最新世代の方が性能が高いのが一般的です。
「Core i5」の後ろに続く数字(例:13世代)をチェックしましょう。
メモリ(作業領域)の容量

メモリは、パソコンが同時に行う作業の時間的な作業スペースです。
容量が多いほど複数の作業を快適にこなすことができます。
- 8GB: インターネット閲覧やメールなど、基本的な利用に十分な容量
- 16GB: オフィス作業や軽めの動画編集など、多い作業を快適にこなせる容量
- 32GB: 高画質の動画編集やゲームなど、高性能が必要な作業に最適
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ストレージ(保存場所)の種類と容量

ストレージは、データやソフトを保存する場所です。
SSD
動作が高速で快適だが、価格が高い。
OSやよく使うアプリをインストールするのに最適。
HDD
安価に大容量を確保できるが、動作が遅い。
写真や動画などのファイルを保存するのに向いている。
最近では、SSDの1TBや2TBモデルも安価になり、ノートパソコンのほとんどはSSDを搭載しています。
デスクトップパソコンの場合は、SSDとHDDを併用する方法も可能です。
SSDとHDD、どちらを選ぶ?
予算に余裕があるなら、高速なSSDがおすすめです。
HDDは、大量のデータ(写真や動画)を保存したい場合に検討しましょう。
必要容量の目安
256GB
オフィス作業やインターネット閲覧など、基本的な用途なら十分な容量
512GB
動画編集やゲームなど、ファイルサイズが大きい作業に必要な容量
1TB/2TB
大量の動画や写真を保存したい場合や、複数のゲームをインストールしたい場合におすすめ
OS(基本ソフト)はどれを選ぶ?

OSはパソコンを動かすための基本ソフトです。
Windowsが最も使われており、ほとんどのアプリや周辺機器に対応しています。
Macはデザイン性が高く、クリエイティブな作業に使う人に人気です。
画面サイズとディスプレイ

画面のサイズは、作業のしやすさに直結します。
- 13インチ以下: 持ち運びを重視する方に最適
- 14~15インチ: バランスが良く、持ち運びと作業のしやすさを両立
- 16インチ以上: 動画編集やゲームなど、大きな画面での作業が必要な方におすすめ
デスクトップの場合は、4K対応の高画質ディスプレイを選べるというメリットがあります。
持ち運びや設置場所に合わせたサイズ

ノートパソコンの重量や本体のサイズは、持ち運びやすさに大きく影響します。
また、デスクトップパソコンは設置場所のサイズも確認しておく必要があります。
用途別おすすめのパソコン

ここからは、具体的な用途に合わせたおすすめのパソコンモデルやスペックの目安を紹介します。
一般的な用途(ネット、メール)

インターネット閲覧やメール、動画閲覧などが中心であれば、
- Core i3/Ryzen 3世代のCPU
- 8GBメモリ
- 256GBのSSD搭載モデル
で十分です。
価格も安価で、初心者の方でも安心して選べるモデルが豊富です。
ビジネス・オフィス用途

仕事で使う場合は、
- 快適に動作するCore i5/Ryzen 5世代のCPU
- 16GBメモリ
- 512GBのSSD搭載モデル
がおすすめです。
Officeソフトの搭載や、法人向けの延長保証・サポートサービスが付いたモデルも検討すると良いでしょう。
学生・大学生向け

授業のノートやレポート作成が主な目的であれば、持ち運びやすい軽量なノートパソコンが良いでしょう。
バッテリー駆動時間が長く、インターネット接続が便利なタイプが人気です。
Microsoft Officeソフトが付属しているモデルも多く、学生割引が利用できる場合もあります。
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クリエイティブ用途(動画・写真編集)

動画編集や写真編集、デザイン制作には、高性能なCPU(Core i7/Ryzen 7以上)とグラフィックボード(GPU)が搭載されたモデルが必要です。
メモリも32GB以上あると快適に作業できます。また、高画質ディスプレイや大容量のストレージも重要なポイントです。
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ゲーミングPC

ゲーミングPCは、高性能なグラフィックボード(GPU)が主な特徴です。
大容量のメモリ(16GB以上)とSSDも必須です。
ゲーミング向けのモデルには、冷却機能やデザイン性に優れた製品が多くあります。
パソコン購入の前にチェックすべき点
ここでは、いざ購入する際に確認すべきポイントを解説します。
メーカーとブランドで選ぶ

メーカーやブランドによって、パソコンのデザインや特徴、価格帯、サポート体制は様々です。
国内メーカーは電話でのサポートが充実していることが多く、外国メーカーは安価で性能の高い製品が多い傾向にあります。
通販と実店舗、どちらが良い?

通販サイトは、多くのモデルやメーカーを比較でき、価格が安価な傾向があります。
実店舗では、実際に製品を触って確認したり、店員さんに相談できるメリットがあります。
BTOパソコンという選択肢
BTO(Build To Order)パソコンは、カスタマイズして購入できる製品です。
自分の用途に合わせてCPUやメモリ、ストレージなどを選べます。
最適なスペックのパソコンを手に入れることが可能です。
BTOパソコン選び方ガイド:あなたの用途に合った最適な一台を
ゲーミングPC BTO おすすめメーカー:後悔しない選び方と徹底比較
保証やサポート体制の確認

万が一の故障に備え、保証やサポート体制は重要なポイントです。
延長保証や修理サービスの有無を確認しておくと安心です。

まとめとよくある質問

2025年の最新トレンド
現在のパソコンは、AI機能を搭載したモデルが注目されています。
AIの利用を想定した製品も多く、より快適な操作や機能が期待できます。
よくある質問
Q. BTOとメーカー製パソコンの違いは何ですか?
A. BTOはカスタマイズが可能ですが、メーカー製は決まった構成から選ぶことが多くなります。
Q. 中古パソコンはどうですか?
A. 中古品は価格が安価ですが、保証や動作の確認が重要です。
Q. どのくらいの期間使えますか?
A. パソコンの寿命は5年程度が目安とされています。
用途や使い方によって異なります。
ゲーミングPCの寿命は何年?パーツごとの交換目安と長持ちさせるコツを徹底解説!
外部参考リンク
- Microsoft公式ウェブサイト:https://www.microsoft.com/ja-jp/
- 価格.comパソコン:https://kakaku.com/pc/