- 「オンラインでの買い物やSNSの投稿って、なんだか不安…」
- 「個人情報が流出する事件をよく聞くけど、自分は大丈夫かな…」
スマートフォンやパソコンが私たちの生活に浸透し、インターネットなしでは成り立たない時代になりました。
- オンラインショッピング
- SNS
- オンラインバンキング
など、多くの便利なサービスを利用しています。
しかし、その裏側には、私たちの個人情報を狙う様々な危険性が潜んでいます。
インターネット上には、
- あなたの氏名
- 住所
- 電話番号
- クレジットカード情報
- さらには家族構成や趣味嗜好
といったプライベートな情報が日々蓄積されています。
これらのデータがひとたび悪意のある者の手に渡れば、金銭的な被害だけではありません。
- なりすまし
- ストーカー行為
など、深刻な問題に発展する可能性があります。
今回の記事では、オンラインプライバシーを脅かす具体的な危険性を明らかにします。
- Windows PC
- Mac PC
- スマホ(iPhone、Android)
など、あらゆるデバイスで今すぐ始められる対策を解説します。
初心者でも簡単に実践できる方法を学び、安全で安心なデジタルライフを送りましょう。
あなたの個人情報が狙われる5つの脅威
オンライン上で個人情報を収集し、悪用しようとする脅威は年々巧妙化しています。
代表的な5つの危険性を理解し、それぞれの対策を講じることが重要です。
フィッシング詐欺と不正アクセス
フィッシング詐欺は、偽のメールやウェブサイトを使って、あなたの個人情報やログイン情報を盗む手口です。
あたかも信頼できる企業やサービスになりすまし、ユーザーにパスワードやクレジットカード番号を入力させようとします。
- 手口の巧妙化: 「パスワード更新のお願い」や「アカウント確認」といった緊急性の高いメッセージを送りつけ、焦らせる手口が多く見られます。
- 不正アクセスのリスク: 盗まれたアカウント情報は、他のサービスでも使い回される可能性が高く、連鎖的な被害につながります。
【注釈】フィッシング詐欺: 実在する企業や金融機関を装ったメールやSMSを送りつけ、偽のウェブサイトへ誘導して、パスワードやクレジットカード番号などの個人情報を盗み取る詐欺の手法です。
個人情報の意図せぬ流出
オンラインでの活動は、意図しない形で個人情報を公開してしまう危険性があります。
- SNSでの過剰な共有: 旅行先の写真をリアルタイムで投稿することで、不在を知らせてしまい、自宅が泥棒の標的になる可能性があります。
- 位置情報の漏洩: スマートフォンで撮影した写真には、GPS情報(メタデータ)が含まれている場合があります。この情報から、あなたの行動履歴や住所が特定される可能性があります。
【注釈】メタデータ: 画像ファイルなどに付随する、撮影日時や位置情報、使用したカメラの種類などのデータのことです。

プライバシー被害事例【2025】
2025年もSNSを悪用したオンラインプライバシー侵害の危険性は高まり続けています。
新たな手口が報告されています。
以下に、特に注目すべき事例をいくつかご紹介します。
AI生成画像によるなりすまし詐欺の増加
近年、AI技術の進化により、実在しない人物の顔を生成する「ディープフェイク」がより簡単に、かつ高品質で作成できるようになりました。
2025年には、この技術を悪用し、SNSで架空の人物になりすまして友人関係を築き、最終的に金銭をだまし取る詐欺事件が急増しました。
- 手口: 偽のアカウントは、SNSのプロフィールにAIが生成した写真を使用し、自然な会話でターゲットに接近します。個人情報や信頼を得た後、緊急の援助を求めるといった手口で金銭を要求します。
- 対策: SNSで見知らぬ人からの申請やメッセージには、特に注意が必要です。少しでも不審に感じたら、その人のプロフィールや投稿履歴を確認し、あまりに完璧すぎる写真や情報がないかをチェックしましょう。

事例2:位置情報共有機能の悪用
SNSには、現在地を友人や家族と共有できる便利な機能があります。
しかし、この機能を無意識に利用した結果、自宅の場所が特定される被害が後を絶ちません。
2025年には、SNSで位置情報を公開していたユーザーの自宅に、空き巣が侵入するという事件が報告されました。
- 手口: 犯罪者は、SNSの投稿や位置情報共有機能をリアルタイムで監視します。ユーザーが旅行や外出中であることを把握します。その隙を狙って、留守中の自宅に侵入します。
- 対策: SNSの位置情報共有機能は、必要なとき以外はオフに設定しておくことが重要です。また、投稿する写真には位置情報が含まれていないか確認する習慣をつけましょう。
事例3:SNSアカウントの乗っ取りによる情報漏洩
SNSのアカウントがハッキングされる被害は、依然として多く発生しています。
2025年にも、パスワードの使い回しが原因で、多くのSNSアカウントが乗っ取りの標的となりました。
- 手口: 犯罪者は、過去に漏洩したパスワードリストを使用して、アカウントに不正にアクセスします。一度乗っ取られてしまうと、本人になりすまして友人に金銭を要求したり、個人のメッセージや写真が公開される可能性があります。
- 対策: SNSのアカウントには、必ず推測されにくい強力なパスワードを設定し、他のサービスとは異なるものを使用しましょう。また、多要素認証(ログイン時にパスワードと別の認証コードを使用する方法)を有効にすることが非常に効果的です。
これらの事例は、オンラインでの行動が現実の生活に直接的な影響を与えることを示しています。SNSを利用する際は、常にプライバシーとセキュリティへの意識を高く持つことが不可欠です。

いますぐ始めるセキュリティ対策
オンラインプライバシーの危険性を軽減するためには、日々のセキュリティ意識を高めることが不可欠です。簡単な対策から始めましょう。
SNSのプライバシー設定を見直す
SNSは、私たちの生活に深く根ざしていますが、そのプライバシー設定は常に見直しておく必要があります。
- 公開範囲の制限: プロフィール情報や投稿の公開範囲を「友人まで」や「非公開」に設定しましょう。
- タグ付けの許可: あなたの写真に他人が勝手にタグ付けできないように設定を変更しましょう。
- 位置情報のオフ: カメラアプリやSNSアプリの位置情報サービスをオフにすることで、写真から場所が特定されるのを防ぐことができます。
セキュリティソフトの導入と更新
ウイルスやマルウェアの脅威からデバイスを保護するためには、信頼できるセキュリティソフトの利用が不可欠です。
- 総合的な保護: ウイルス対策だけでなく、ファイアウォールやフィッシング対策機能も搭載された総合的なセキュリティソフトを選びましょう。
- 常時アップデート: セキュリティソフトは常に最新の状態にアップデートしておくことが重要です。新しい脅威に対応するため、自動更新を有効にしておきましょう。
2025年最新おすすめセキュリティソフト
- カスペルスキー: 強力なウイルス検知能力と、フィッシング詐欺対策に定評があります。
- ノートンLifeLock: ウイルス対策に加え、情報の漏洩をリアルタイムで監視する機能が充実しています。
- マカフィー: 複数のデバイスに対応し、家族全員の安全を確保したい場合に最適です。
Windows 11にセキュリティソフトは本当に不要か?結論から解説
デジタルフットプリントを消す方法
デジタルフットプリントとは、あなたがオンラインで残した活動の痕跡のことです。
- 検索履歴
- 閲覧履歴
- SNSの投稿
など、これらは企業や個人によって収集されます。
あなたの行動や興味が分析されます。
履歴とCookieの定期的な削除
- ブラウザの履歴: 定期的にブラウザの閲覧履歴、検索履歴、ダウンロード履歴を削除しましょう。
- Cookieの削除: Cookieは、ウェブサイトを訪れた際にデバイスに保存される小さなファイルです。ウェブサイトの利便性を向上させますが、個人情報が含まれている可能性があります。
【注釈】Cookie: ウェブサイトを訪問した際に、あなたのブラウザに保存されるデータです。ログイン状態を維持したり、ショッピングカートの情報を記憶したりする機能があります。
過去のSNS投稿の削除
昔のSNSの投稿や写真が、現在のあなたにとって不利益になる可能性があります。
プライバシー設定を見直し、不要な投稿は削除することも重要な対策です。
オンラインプライバシーを強化するツール
VPN(仮想プライベートネットワーク)の活用
VPNは、あなたの通信を暗号化し、安全にインターネットを利用するためのツールです。
特に、カフェや空港などの公共のWi-Fiを使用する際に非常に役立ちます。
- 通信内容の保護: VPNを利用すると、あなたの通信は暗号化され、第三者による盗聴を防ぐことができます。
- IPアドレスの匿名化: あなたのIPアドレスを隠し、場所や個人の特定を困難にします。
2025年おすすめVPNサービス
- NordVPN: 強力なセキュリティと高速通信が特徴で、オンラインでの安全性を確保したい人に最適です。
- ExpressVPN: 安定した接続と簡単な操作で、初心者でも安心して利用できます。
無料VPNは本当に安全?危険性と目的別おすすめ5選を徹底解説

パスワードマネージャーの導入
パスワードをサービスごとに変え、複雑なものにすることはセキュリティの基本ですが、それをすべて管理するのは困難です。
- 自動生成と管理: パスワードマネージャーを利用すれば、強力なパスワードを自動で生成し、安全に管理してくれます。
- 多要素認証: パスワードだけでなく、多要素認証を有効にすることで、セキュリティをさらに高めることができます。
多要素認証(MFA)の導入ガイド|初心者でもわかる設定方法と仕組み
プライバシーポリシーの確認と情報銀行のリスク
プライバシーポリシーの重要性
ウェブサイトやアプリを利用する際、プライバシーポリシーに同意を求められることが多くあります。
プライバシーポリシーは、企業があなたの個人情報をどのように収集し、利用するかを定めた方針です。
- 利用目的の確認: 情報が何のために使用されるのかを確認しましょう。
- 第三者への提供: 個人情報が第三者に提供される可能性があるかを注意深く読みましょう。
【注釈】プライバシーポリシー: 企業や組織が、利用者の個人情報をどのように取り扱うかについて定めた方針やルールです。
情報銀行のリスクとメリット
情報銀行は、あなたの個人情報を一括で管理し、そのデータを企業に提供することで利益を還元してくれるサービスです。
- メリット: 自分のデータの利用をコントロールし、収益を得る可能性があります。
- リスク: 万が一、情報銀行からデータが漏洩した場合、大きな被害につながる危険性があります。
よくある質問と回答
Q. 公共のWi-Fiは使ってもいいですか?
A. 公共のWi-Fiは、セキュリティが脆弱な可能性があります。
個人情報のやり取りやログインを伴うサービスの利用は避けましょう。
VPNを使用して通信を暗号化することが強く推奨されます。
Q. なぜ「デジタルフットプリント」は危険なのですか?
A. デジタルフットプリントは、あなたの趣味や行動、場所など、特定の情報を蓄積します。
あなたの人物像を浮き彫りにします。
これが悪用されると、
- 不適切な広告の表示
- 詐欺の標的にされる
最悪の場合は物理的な危険性にもつながることがあります。
Q. 「プライバシーポリシー」は本当に読んだ方がいいですか?
A. はい、プライバシーポリシーは必ず読みましょう。
特に、
- 個人情報が第三者に提供される場合
- 収集されたデータの利用目的が不明確
こんな場合は、そのサービスの利用を検討し直す必要があるかもしれません。
Q. スマホのプライバシー設定で気を付けるべきことは何ですか?
A. アプリをインストールする際に求められる権限に注意しましょう。
不必要に位置情報や連絡先へのアクセスを許可しないことが重要です。
また、定期的に設定を確認し、不要な権限を取り消す習慣をつけましょう。
まとめ
オンラインプライバシーの危険性は、私たちの日常生活に深く関わっており、無視することはできません。
この記事で解説したように、
- フィッシング詐欺
- 個人情報漏洩
- デジタルフットプリント
の脅威は、誰にでも起こりうる問題です。
しかし、これらの危険性は、適切な知識と対策を講じることで軽減できます。
- パスワードの使い回しをやめ、強固な管理をしましょう。
- 信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保ちましょう。
- SNSやブラウザのプライバシー設定を見直し、情報の公開範囲を制限しましょう。
- VPNやパスワードマネージャーといったツールを活用しましょう。
これらの行動は、あなたのデジタルな生活を安全にするための最初の一歩です。
オンラインでの活動において、常にプライバシーへの意識を高く持ち、賢明な判断を行うことが、自分自身を守ることにつながります。
外部リンク
NordVPN: 公式サイト
ExpressVPN: 公式サイト
Surfshark: 公式サイト
カスペルスキー: 公式サイト
ノートンLifeLock: 公式サイト
マカフィー: 公式サイト
トレンドマイクロ: 公式サイト
パスワードマネージャーLastPass: 公式サイト
パスワードマネージャー1Password: 公式サイト
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