「BTOパソコンって何?」
「自分でパーツを選ぶって難しそう…」
「どこで買えばいいの?」
パソコンの購入を検討している方の中には、そんな疑問や不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
特に、ゲーミングPCや動画編集など、特定の用途で高性能なパソコンが必要な場合。
BTO(Build To Order)パソコンは非常に魅力的な選択肢となります。
私自身、高校生時代からプロゲーマーの友人に勧められBTOパソコンを購入してきました。
その経験から言えるのは、BTOパソコンは毎回数年は何の不便もなく使用できるのが魅力であるということです。
購入時に自分の用途に合わせて適切なパーツを選んでおけば、長く快適に使えるのが大きなメリットだと感じています。
今回の記事では、
- BTOパソコンの基本からパーツの選び方
- おすすめのメーカー
- 購入後のサポート
まで、パソコン初心者の方でも安心して読めるように詳しく解説します。
「自分にぴったりの一台を見つけたい!」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
このガイドが、あなたのパソコン選びの不安を解消し、最適な一台を見つけるための一助となれば幸いです。
BTOパソコンとは?基本を解説
BTOのメリットと魅力

BTOとは「Build To Order(受注生産)」の略称です。
つまり、お客様の注文に合わせてパソコンを製造する販売方法を指します。
既製品のパソコンと異なります。
- CPUやメモリ
- ストレージ
といった主要パーツを自由に選べるのが最大の魅力です。
BTOパソコンのメリットは以下の点に集約されます。
- 用途に合わせた最適な構成: ゲームや動画編集、ビジネスなど、自分の必要な性能だけを選択できるため、無駄な出費を抑え、最も効率的な一台を手に入れることが可能です。
- コストパフォーマンスに優れる: 有名メーカーの既製品と比べて、同じ性能でも安く購入できる場合が多いです。不要な機能やソフトウェアが入っていないため、その分の費用が抑えられます。
- 最新パーツをいち早く搭載: BTOメーカーは新製品のパーツが発表されると迅速に取り入れ、最新の技術をいち早く利用できます。
- サポート体制の充実: 大手BTOメーカーは購入後のサポートも充実しており、パソコン初心者の方でも安心して利用できます。
BTOのデメリットとは?
BTOパソコンにはメリットが多いですが、いくつかのデメリットも存在します。
- 注文から納品までの時間: 受注生産のため、注文してから手元に届くまでに時間がかかります。即納モデルもありますが、カスタマイズする場合は数日~数週間の納期を見込む必要があります。
- ある程度の知識が必要: パーツを選ぶには、CPUやGPU、メモリなどの基本的な知識がある程度は必要です。しかし、このガイドを読めば、初心者でも十分に理解できます。
- デザインの選択肢が少ない場合も: 有名メーカーの既製品に比べて、PCケースのデザインやカラーバリエーションが少ない場合もあります。
主要パーツの選び方ガイド
BTOパソコンの要となる各パーツの選び方を解説します。
自分の用途に合わせて適切なパーツを選択することが重要です。
CPU(プロセッサー)の選び方
CPUはパソコンの「頭脳」です。
全体の処理速度を左右する重要なパーツです。
- IntelのCoreシリーズ
- AMDのRyzenシリーズ
が主要な選択肢です。
- Intel Core i5 / AMD Ryzen 5: 一般的な用途や軽いゲーム、ビジネスに十分な性能です。コストパフォーマンスに優れます。
- Intel Core i7 / AMD Ryzen 7: ゲームや動画編集、クリエイター向け作業など、負荷の高い用途に最適です。多くのユーザーにおすすめできるバランスの取れたモデルです。
- Intel Core i9 / AMD Ryzen 9: 最上位モデル。プロのゲーム実況者や映像クリエイター、AI開発者など、究極のパフォーマンスを求める方に向いています。3Dレンダリングや4K動画編集などに対応します。
GPU(グラフィックボード)の選び方

GPUはゲーミングPCの性能を決定する最も重要なパーツです。
- NVIDIAのGeForce RTXシリーズ
- AMDのRadeon RXシリーズ
が二大巨頭です。
- GeForce RTX 4060 / Radeon RX 7600: フルHD(1920×1080)解像度で人気のeスポーツタイトルや軽いゲームを快適にプレイするのに十分な性能です。コスパ重視の初心者におすすめです。
- GeForce RTX 4070 / Radeon RX 7800 XT: フルHDで高画質、WQHD(2560×1440)解像度でも十分にゲームを楽しめるミドルレンジの高性能モデルです。多くのゲーマーが選択するバランスの良い製品です。
- GeForce RTX 4080 SUPER / Radeon RX 7900 XTX: WQHDでの最高設定、または4K(3840×2160)解像度でゲームを楽しみたい方に最適なハイスペックモデルです。動画編集や3D制作などクリエイティブ用途にも対応します。
- GeForce RTX 4090: 現行のコンシューマー向けGPUで最強の性能を誇ります。4Kでの最高画質ゲーミングやプロのクリエイターに向いています。
メモリ(RAM)の選び方
メモリはパソコンが一時的にデータを保存する場所です。
容量が大きいほど複数のソフトを同時に動かす際の処理がスムーズになります。
- 8GB: 最低限の容量です。簡単なウェブ閲覧や文書作成など一般的な用途には足りますが、ゲームには不足する場合がほとんどです。
- 16GB: ゲーミングPCの標準的な容量です。多くのゲームや一般的な作業を快適に行えます。パソコン初心者の方にはまずこの容量をおすすめします。
- 32GB: 最新の重いゲームを高画質でプレイしたり、ゲームと同時に配信や動画編集を行いたい方に最適な容量です。将来性を考慮すると選択肢に入れておくと良いでしょう。
- 64GB以上: プロの映像クリエイターやCAD、3Dグラフィックス制作、AI開発など、非常に負荷の高い専門的な作業を行う方に必要な大容量です。
VRAMとは?ゲーミングPCの性能を決めるグラボメモリの重要性
ストレージ(SSD/HDD)の選び方
ストレージはOSやソフト、ゲーム、データを保存する場所です。
大きくSSDとHDDの2種類があります。
- SSD(Solid State Drive): データの読み書きが高速なタイプです。OSやゲームの起動、ロード時間を大幅に短縮できます。
- NVMe SSD: 最も高速なSSDで、ゲーミングPCでは必須です。システムドライブ(Cドライブ)やよく遊ぶゲームのインストール先に最適です。容量は1TB以上が標準です。
- SATA SSD: NVMe SSDよりは遅いですが、HDDよりは高速です。データ保存やあまり頻繁に起動しないゲームのインストールに使われることもあります。
- HDD(Hard Disk Drive): 大容量で安価ですが、読み書き速度はSSDに劣ります。写真や動画など大量のデータ保存に向いています。ゲーム用としてはおすすめできません。
基本的にはNVMe SSD 1TB以上を選択し、必要であれば追加でHDDを検討するのが良いでしょう。
ゲーミングPCのストレージはSSDとHDDどちらが良い?徹底比較
その他パーツの選び方
- マザーボード: CPUやメモリ、GPUなど全てのパーツを接続する基盤です。選んだCPUに対応するソケットのマザーボードを選びます。BTOではメーカーが最適なものを選んでくれることが多いので、あまり気にする必要はありません。
- 電源ユニット: 各パーツに電力を供給する重要なパーツです。選んだCPUやGPUの消費電力に見合った十分な容量と、安定性の高いモデル(80 PLUS認証など)を選びましょう。ゲーミングPCでは750W以上が目安です。
- PCケース: PCパーツを収納し、保護する役割を果たします。冷却性能や拡張性、静音性、デザインなどを考慮して選びます。カスタマイズの選択肢で見た目の好みに合うものを選ぶのも良いでしょう。
- CPUクーラー: CPUの熱を冷却するパーツです。空冷クーラーと水冷クーラーがあります。高性能CPUを選んだ場合は、水冷クーラーなど強力な冷却性能のモデルを選択することをおすすめします。
BTOパソコンメーカー選びのポイント

BTOパソコンを購入する際は、どのメーカーから買うかも重要なポイントです。
国内の主要BTOメーカーを比較し、自分に合ったメーカーを選びましょう。
ドスパラ (GALLERIA)
- 特徴: ゲーミングPCブランド「GALLERIA(ガレリア)」が非常に有名です。幅広いラインナップとコストパフォーマンスに優れ、初心者から上級者まで多くのゲーマーに支持されています。最新パーツの採用が早く、短納期モデルも豊富です。
- サポート: 24時間365日の電話サポートや、センドバック修理に対応しています。
- 公式サイト: https://www.dospara.co.jp/
マウスコンピューター (G-Tune / DAIV)
- 特徴: 「G-Tune(ジーチューン)」はゲーミングPC、「DAIV(ダイブ)」はクリエイター向けPCのブランドです。品質管理にこだわり、手厚いサポート体制が魅力です。カスタマイズ性も高く、セールも頻繁に行われます。
- サポート: 24時間365日の電話サポートや、最短即日修理のサービスも提供しています。
- 公式サイト: https://www.mouse-jp.co.jp/
パソコン工房 (LEVEL∞)
- 特徴: 「LEVEL∞(レベルインフィニティ)」がゲーミングPCブランドです。自作PCパーツの販売も行っているため、パーツの知識や技術力に定評があります。ハイスペックモデルからエントリーモデルまで幅広く取り扱っています。
- サポート: 全国に実店舗があり、店頭でのサポートや修理受付も可能です。
- 公式サイト: https://www.pc-koubou.jp/
その他のメーカー
- FRONTIER (フロンティア): コストパフォーマンスに非常に優れたモデルを多く販売しており、セール時はさらに安く購入できる可能性があります。
- TSUKUMO (ツクモ): 老舗のPCショップで、品質とサポートに定評があります。クリエイター向けPCも充実しています。
- ark (アーク): ゲーミングPCやクリエイターPCに特化したショップで、高性能なパーツ構成や独自のカスタマイズオプションが魅力です。
BTOパソコン購入時の流れと注意点
注文から納品まで
BTOパソコンの注文は通常、以下の流れで行われます。
- 用途と予算を決定: まず、どんな用途で使うか、どのくらいの予算で購入したいかを決めましょう。
- メーカーとベースモデルを選択: 前述のポイントを参考にメーカーを選び、自分の用途に合いそうなベースモデルを探します。
- パーツをカスタマイズ: CPU、GPU、メモリ、SSDなどのパーツを変更し、自分のニーズに合わせた構成に調整します。
- 注文と支払い: 構成が決まったら、注文を確定し支払いを行います。クレジットカード、銀行振込、コンビニ払いなど様々な方法があります。
- 生産・出荷: 注文内容に従い、メーカーでパソコンが組み立てられ、動作確認が行われます。
- 納品: 完成したパソコンが自宅に届きます。
納期はメーカーや時期、カスタマイズ内容によって異なりますが、通常は数日~2週間程度が目安です。急ぎの場合は即納モデルも検討しましょう。
見落としがちなポイント
- OS(Windows): Windows 10 HomeまたはWindows 11 Homeが標準ですが、Pro版が必要な場合は選択を忘れずに。
- オフィスソフト: Microsoft Office(Word, Excelなど)が必要な場合は、購入時に追加でインストールを依頼すると便利です。
- 無線LAN・Bluetooth: デスクトップPCの場合、無線LANやBluetoothは標準搭載されていないモデルも多いです。必要な場合はオプションで追加しましょう。
- モニター・周辺機器: 本体以外にモニター、キーボード、マウス、ヘッドセットなども予算に含めて用意しましょう。
- 保証期間と延長保証: 標準の保証期間は1年間の場合が多いです。長期の安心を求める場合は延長保証も検討しましょう。
初期設定とトラブル対応
パソコンが届いた後の初期設定は、通常は簡単に行えるようにガイドが用意されています。
もしトラブルが発生した場合でも、大手BTOメーカーは電話やメールでのサポートが充実しています。
遠隔サポートや出張修理に対応しているメーカーもありますので、購入時に確認しておくと安心です。
BTOパソコンに関するよくある質問
中古や自作パソコンはどうか?
- 中古パソコン: 安く購入できる可能性がありますが、パーツの劣化や保証の有無などリスクが伴います。初心者にはあまりおすすめできません。
- 自作パソコン: 自分でパーツを選び、組み立てる方法です。最も自由度が高いですが、専門知識と時間が必要です。トラブル時の対応も自己責任となるため、上級者向けです。
ゲーミングPCと一般PCの違いは?
ゲーミングPCと一般的なPCの最大の違いはグラフィック処理性能です。
ゲーミングPCは高性能なGPUを搭載しています。
高画質な3Dゲームを快適に動作させることが可能です。
一般PCは
- 文書作成
- ウェブ閲覧
など日常的な用途には十分ですが、ゲームには不向きです。
支払い方法には何がある?
BTOメーカーのオンラインストアでは、
- クレジットカード決済
- 銀行振込
- コンビニ払い
- 分割払い(ローン)
など、様々な支払い方法が用意されています。
法人向けには請求書払いなども対応している場合があります。
サポートはどこまでしてくれる?
BTOメーカーのサポートは、購入前の相談から購入後のトラブル対応まで幅広くカバーしています。
- 電話やメールでの技術サポート
- 保証期間内の故障修理
が一般的です。
メーカーによっては
- 延長保証サービス
- 24時間対応
- 遠隔サポート
などを提供しているところもありますので、比較して自分のニーズに合ったメーカーを選びましょう。
あなたの最高の相棒を見つけよう
BTOパソコンは、「自分に最適な一台が欲しい」という要望を叶えるための強力な選択肢です。
高校生時代からBTOパソコンを利用してきた私の体験からも、一度その魅力を知ってしまえば、もう既製品には戻れないと感じるほどです。
適切なパーツ選びと信頼できるメーカーのサポートがあれば、パソコン初心者の方でも安心して自分だけの一台を手に入れることができます。
この記事では、
- BTOパソコンの基本
- 主要パーツの選び方
- おすすめメーカー
- そして購入時の注意点
- よくある質問
まで網羅的に解説しました。
- BTOパソコンは、カスタマイズ性とコストパフォーマンスが魅力。
- CPU、GPU、メモリ、SSDなど、用途に合わせて最適なパーツを選ぶことが重要。
- ドスパラ、マウスコンピューター、パソコン工房など、信頼できるBTOメーカーを選ぶ。
- 購入後のOS、オフィスソフト、無線LANなどの追加やサポート体制も確認。
ぜひこの記事を参考に、あなたの用途にぴったりのBTOパソコンを見つけて、快適で充実したデジタルライフを送りましょう!
どんな疑問でもお気軽に問い合わせできるメーカーを選ぶことも、安心して利用する上で重要なポイントです。
関連する外部サイト
- ドスパラ: https://www.dospara.co.jp/
- マウスコンピューター: https://www.mouse-jp.co.jp/
- パソコン工房: https://www.pc-koubou.jp/
- NVIDIA GeForce RTX シリーズ: https://www.nvidia.com/ja-jp/geforce/graphics-cards/rtx/