「ゲーミングキーボードって、種類がたくさんあってどれを選べばいいのか分からない…」
そう思っているパソコン初心者の方は多いのではないでしょうか。
私自身もゲーミングキーボードの購入にはまだ踏み切れていません。
その理由は、キーボードの「触り心地」や「打鍵感」が実際に使ってみないと分からないこと、そして「果たして高価なキーボードを買ってまでゲームに没頭するかどうか」という不安があるからです。
しかし、ゲーミングキーボードがゲームプレイに与える影響は絶大だと友人から聞かされています。
一般的なキーボードとゲーミングキーボードの最大の違いは、「反応速度」と「操作性」です。
わずかな入力遅延や誤操作が勝敗を分けるゲームの世界では、ゲーミングキーボードがもたらすメリットは計り知れません。
例えばFPSゲームで敵と対峙した際、キー入力の速さや正確さが生死を分けることもあります。
この記事では、ゲーミングキーボードの選び方をパソコン初心者の方でも最後まで読みたくなるように徹底的に解説します。
メカニカルキーボードの軸の種類
テンキーレスや60%などのサイズ
有線・無線の接続方式
さらにはカスタマイズ性や便利機能まで、ゲーミングキーボードに関するすべての情報を網羅します。
最新の人気モデルも紹介します。
あなたのゲーム環境に最適な一台を見つけるためのお手伝いをします。
最高のゲーミング体験を実現するために、さあ、あなたの「相棒」となるゲーミングキーボードを一緒に探していきましょう!
ゲーミングキーボードとは?なぜ必要なの?

ゲーミングキーボードは、ゲームをより快適に、そして有利にプレイするために特化して設計されたキーボードです。
一般的なキーボードとは異なる、ゲーマーにとって重要な機能が多数搭載されています。
ゲーミングキーボードの最大の特徴
ゲーミングキーボードの最大の特徴は、
- 「高速な反応速度」
- 「正確な入力認識」
- 「高い耐久性」
この3つです。
- 高速な反応速度: ゲーミングキーボードは、キーを押した際の入力がPCに伝わるまでの時間(遅延)を最小限に抑えるように設計されています。一般的なキーボードでは数ミリ秒の遅延が発生することがあります。しかし、ゲーミングキーボードはこの遅延を極限まで短縮。プレイヤーの操作が即座にゲームに反映されるようになっています。
- 正確な入力認識: 激しいゲームプレイでは複数のキーを同時に押すことがよくあります。ゲーミングキーボードの多くは「Nキーロールオーバー」や「アンチゴースト」といった機能を搭載しています。複数キーの同時入力や誤入力を防止します。すべての入力を正確に認識**します。
- 高い耐久性: 一般的なキーボードに比べ、ゲーミングキーボードは数千万回の打鍵に耐えるほどの高い耐久性を備えています。長時間のゲームプレイや激しい操作にも耐えることができるよう頑丈な作りになっています。
なぜゲーミングキーボードが必要なのか?
普通のキーボードでもゲームはできますが、ゲーミングキーボードを使用することで以下のメリットが得られます。
決定的な反応速度の差
FPS(ファーストパーソンシューター)や格闘ゲームなど、一瞬の反応が勝敗を分けるジャンルでは、キーボードの反応速度が非常に重要です。
ゲーミングキーボードの高速な反応速度は、
- 敵の出現に対する素早い反応
- 複雑なコマンドの正確な入力
を可能にします。
ゲームプレイのパフォーマンスを大幅に向上させます。
誤操作を防ぎ、操作性が向上
アンチゴーストやNキーロールオーバー機能により、同時押しによる誤作動や入力漏れを防止します。
例えば、
- 移動(W, A, S, D)しながらしゃがむ(Ctrl)
- ジャンプ(Space)
- リロード(R)
といった複数のキーを同時に押す際でも、すべてのコマンドが正確にゲームに反映されます。
これにより、ストレスなく快適にゲームをプレイできます。
自分好みにカスタマイズ可能
多くのゲーミングキーボードは、専用のソフトウェアを使ってキーの割り当てを変更したり、マクロ機能(複数の操作を一つのキーに割り当てる機能)を設定したりすることが可能です。
RGBライティングの色やパターンも自由にカスタマイズできます。
自分だけのオリジナルなゲーミング環境を作れます。
これらの特徴により、ゲーミングキーボードは単なる入力デバイスではなくなりました。
ゲーマーのスキルを最大限に引き出し、ゲームの世界により深く没入するための強力なツールとなるのです。
ゲーミングキーボード選びの最重要ポイント:キースイッチの種類

ゲーミングキーボードを選ぶ上で、最も重要な要素の一つが「キースイッチ」です。
- これはキーを押した時の「感触」や「音」
- そして「反応速度」
に直結します。
ゲームプレイの快適さを大きく左右します。
特にメカニカルキーボードは様々なキースイッチを採用しています。
その種類が非常に豊富です。
メカニカルキーボードの主要な軸(スイッチ)の種類
メカニカルキーボードのスイッチは、主に
- 「リニア」
- 「タクタイル」
- 「クリッキー」
の3種類に大別されます。
これらはCherry MXという有名メーカーの色に由来します。
- 「赤軸」
- 「茶軸」
- 「青軸」
と呼ばれることが多いです。
赤軸(リニア)
- 特徴: キーを押した時に引っかかりがなく、なめらかに底まで沈み込みます。カチッというクリック音もなく、静音性に優れています。
- 打鍵感: 軽快でスムーズな感触。軽い力で入力可能。
- 音: 静か。
- メリット: 連打がしやすく、高速入力に向いています。FPSやMOBAなど、素早い操作が求められるゲームに最適です。静音性も高いため、ボイスチャットをしながらのゲームプレイや、周囲に配慮したい環境での使用にも適しています。
- デメリット: タクタイル感がないため、キーが入力された感覚が掴みにくいと感じる人もいるかもしれません。
- 主な採用メーカー: Razer (Razer Yellow Switch), Logicool (GX Red Linear), Cherry MX Red など。
茶軸(タクタイル)
- 特徴: キーを押すと途中でわずかな引っかかり(タクタイルポイント)があります。そこで入力が認識されます。クリック音はありません。
- 打鍵感: カチッという軽い反発が指先に伝わり、入力が認識された感覚が分かりやすい。
- 音: 赤軸よりわずかに大きいが比較的静か。
- メリット: タイピングとゲームの両方にバランス良く対応できます。入力感が分かりやすいため、誤入力が少なく、長時間のタイピングでも疲れにくいと言われています。FPSからRPGまで、幅広いジャンルのゲームに適しています。
- デメリット: クリック感や打鍵音を求める方には物足りないかもしれません。
- 主な採用メーカー: Cherry MX Brown, Logicool (GX Brown Tactile) など。
青軸(クリッキー)
- 特徴: キーを押すと途中で「カチッ」という明確なクリック音と抵抗があります。メカニカルキーボードらしい打鍵感が最大の魅力です。
- 打鍵感: はっきりとしたクリック感と反発。
- 音: 大きいクリック音。
- メリット: タイピングが楽しくなる独特の打鍵感と音が魅力。入力が認識されたことが明確に分かる。正確なタイピングが可能です。ゲームでは入力の確実性を重視する方におすすめです。
- デメリット: 打鍵音が非常に大きいため、静かな環境での使用やボイスチャット中の使用には不向きです。
- 主な採用メーカー: Razer (Razer Green Switch), Cherry MX Blue, Logicool (GX Blue Clicky) など。
その他のスイッチの種類
上記3種類以外にも、ゲーミングキーボードには様々なキースイッチが搭載されています。
- 銀軸(Cherry MX Speed Silver): 赤軸の特性を持ちつつ、アクチュエーションポイント(キーが入力を認識する深さ)がさらに浅い。高速入力に特化したスイッチです。「最速」を求めるFPSゲーマーに人気。
- 光学式スイッチ: 物理的な接点ではなく、光を検知することで入力を行うスイッチです。チャタリング(意図しない二重入力)が発生しない。非常に高い耐久性と高速応答が特徴です。Razerの「Razer オプティカルスイッチ」やLogicoolの「GX クリッキー/タクタイル/リニア」がこれに該当します。
- 磁気検知式スイッチ(ラピッドトリガー): キーを押す深さでアクチュエーションポイントを自由に調整できるスイッチです。キーから指を離すとすぐに再入力が可能な「ラピッドトリガー」機能により、FPSゲームでストッピング(急停止)や素早い切り返しが可能になります。SteelSeriesの「OmniPointスイッチ」などが代表的です。0.1mm単位で調整可能なモデルもあります。究極のカスタマイズ性と反応速度を誇ります**。
- 静電容量無接点方式: キーを押し込むことなく一定の深さで静電容量の変化を検知して入力する方式です。物理的な接点がないため高い耐久性と静音性、そして滑らかな打鍵感が特徴です。東プレの「REALFORCE」シリーズが有名。タイピングの快適さとゲームでの利用を両立したい方に選ばれています**。
キースイッチは、ゲーミングキーボードの「触り心地」を決定する最も重要な要素です。
購入前に家電量販店などで実際に触ってみて、自分の好みに合う打鍵感のキーボードを見つけることを強くおすすめします。
私自身もゲーミングキーボードをまだ購入できていないのは、この「触り心地」をじっくり吟味したいという気持ちがあるからです。
ゲーミングキーボードのサイズとキー配列

ゲーミングキーボードは、キースイッチだけではありません。
その「サイズ」や「キー配列」もゲームプレイの快適さやデスク環境に大きく影響します。
自分のスタイルに合ったものを選ぶことが重要です。
ゲーミングキーボードの主なサイズ
ゲーミングキーボードのサイズは、主に
- 「フルサイズ」
- 「テンキーレス(TKL)」
- 「60%」
の3種類に分けられます。
フルサイズキーボード
- 特徴: 数字入力に便利なテンキーが搭載された、最も一般的なサイズのキーボードです。Fnキーやメディアコントロールキーなど、すべての機能が備わっています。
- メリット
- テンキーを使った数字入力や計算が多い場合、非常に便利です。
- すべてのキーが揃っているため、ゲーム以外の普段使いやオフィス作業にも最適です。
- デメリット:
- 横幅が広く、デスクスペースを多く占有します。特にマウスを大きく動かすFPSゲーマーは、マウスの操作スペースが狭くなる可能性があります。
- 持ち運びには不向きです。
- おすすめ: ゲーム以外にも幅広くキーボードを使いたい方、数字入力が多い方。
テンキーレスキーボード (TKL: Tenkeyless)
- 特徴: フルサイズキーボードからテンキー部分を省いたサイズです。ファンクションキーや矢印キー、編集キーなどはそのまま残っています。
- メリット
- デスクスペースを節約できます。
- マウスの操作スペースが広くなるため、FPSゲームでローセンシ(マウス感度が低く、大きくマウスを動かす)でプレイするゲーマーに最適です。
- フルサイズよりコンパクトなため、持ち運びも比較的容易です。
- デメリット
- 数字入力がメインの作業には不向きです。
- おすすめ: FPSゲームをメインにプレイする方、デスクスペースを有効活用したい方。
60%キーボード
- 特徴: テンキーレスキーボードからさらにファンクションキー、矢印キー、編集キーなどを省略。最低限のキーのみを残した、非常にコンパクトなサイズです。省略されたキーはFnキーとの組み合わせで入力します。
- メリット
- 究極の省スペース性を誇り、デスク上をすっきりと保てます。
- マウスの操作スペースが最大限に確保できるため、プロゲーマーや競技性を重視するFPSゲーマーに人気です。
- 持ち運びに最適です。
- デメリット
- Fnキーとの組み合わせで操作するため、慣れが必要です。
- ゲーム以外の普段使いにはやや不便を感じることがあります。
- おすすめ: FPSゲームで最高のパフォーマンスを求める方、デスクスペースが限られている方、持ち運びをする方。
キー配列:日本語配列 (JIS) vs 英語配列 (US)
キーボードには大きく分けて「日本語配列 (JIS)」と「英語配列 (US)」の2種類があります。
普段使いしているキーボードと同じ配列を選ぶのが基本ですが、ゲーム用途ではそれぞれにメリット・デメリットがあります。
日本語配列 (JIS)
- 特徴: 「半角/全角」キー、「無変換」キー、「変換」キー、「カタカナひらがな」キーなど、日本語入力に特化したキーが搭載されています。「Enter」キーが縦長。「Space」キーが短いのが特徴です。
- メリット
- 普段から日本語配列を使っている方は慣れ親しんだ感覚で違和感なく使用できます。
- 日本語入力が非常にスムーズです。
- デメリット
- ゲームで頻繁に使う「左Ctrl」や「左Shift」キーが英語配列より小さいモデルが多いため、誤操作の可能性があります。
- ゲーミングキーボードの種類は英語配列に比べると少ない傾向にあります。
- おすすめ: 普段使いも重視し、日本語入力を頻繁に行う方。
英語配列 (US)
- 特徴: 日本語入力に特化したキーがなく、シンプルなキー配置です。「Enter」キーが横長で、「Space」キーが長いのが特徴です。
- メリット
- シンプルな配置で誤操作が少ないです。
- ゲーミングキーボードの選択肢が豊富です。
- 左Ctrlや左Shiftキーが大きく、ゲーム中に押しやすいです。
- デザインがすっきりしており、デスク上に洗練された印象を与えます。
- デメリット
- 日本語入力の際に半角/全角の切り替えなどに慣れが必要です。
- 普段日本語配列を使っている方は慣れるまで時間がかかるかもしれません。
- おすすめ: FPSゲームなど、ゲームプレイを最優先する方、英語配列に抵抗がない方。
有線?無線?ゲーミングキーボードの接続方式
ゲーミングキーボードの接続方式には、大きく分けて「有線」と「無線(ワイヤレス)」の2種類があります。
それぞれにメリットとデメリットがあります。
ゲームスタイルやデスク環境に合わせて選ぶことが重要です。
有線ゲーミングキーボード
ケーブルでPCと直接接続する方式です。
ゲーミングキーボードの主流とも言える選択肢です。
- メリット
- 安定性: データ通信が安定しており、途切れる心配がありません。重要なゲーム中に接続が切れるというトラブルを避けられます。
- 遅延の少なさ: 物理的な接続のため、無線に比べて入力遅延が発生しにくいです。プロゲーマーや競技性の高いゲームをプレイする方に最も重視されるポイントです。
- 充電不要: PCから電力を供給されるため、バッテリー切れを心配する必要がありません。
- 比較的安価: 同等の性能であれば、無線モデルより安価な傾向にあります。
- デメリット:
- ケーブルが邪魔: デスク上にケーブルがあるため、配線が煩雑になったり、マウスの操作の邪魔になったりすることがあります。
- 設置場所が限られる: PCの近くでしか使用できません。
- おすすめ: 遅延を極限まで抑えたい方、安定性を最優先する方、予算を抑えたい方。eスポーツなどプロの現場では有線キーボードが主流です。
無線(ワイヤレス)ゲーミングキーボード
ケーブルなしでPCと接続する方式です。
最近では技術の進歩により、ゲーミング用途でも十分に使えるモデルが増えています。
2.4GHzワイヤレス接続
- 特徴: USBレシーバーをPCに接続し、無線で通信する方式です。ゲーミング用途で最も一般的な無線接続方式です。
- メリット
- 有線に匹敵する低遅延: 専用の高速無線技術(例: Logicool LIGHTSPEED、Razer HyperSpeed Wireless)により、有線モデルとほぼ変わらないレベルの低遅延を実現しています。
- デスク上がすっきり: ケーブルがないため、デスク周りが整理整頓しやすくなります。
- 自由な設置場所: PCから離れた場所でも使用可能です。
- デメリット
- バッテリー充電が必要: 定期的な充電が必要です。バッテリー切れの心配があります(一部はワイヤレス充電対応)。
- 価格が高い: 有線モデルより高価な傾向にあります。
- 混信の可能性: 他の無線機器との電波干渉により、まれに通信が不安定になる可能性があります。
- おすすめ: デスク周りをすっきりさせたい方、取り回しの自由度を求める方、最新技術を体感したい方。
Bluetooth接続
- 特徴: スマートフォンやタブレットなどにも広く採用されている汎用的な無線通信方式です。
- メリット
- 複数のデバイスと接続可能: Bluetooth対応のPCやスマホ、タブレットなど様々なデバイスと接続し、切り替えて使用できます。
- レシーバー不要: USBレシーバーをPCのUSBポートに挿す必要がないため、USBポートを節約できます。
- デメリット
- 遅延が発生しやすい: 2.4GHzワイヤレスに比べ、入力遅延が大きい傾向にあります。シビアな反応が求められるゲームには不向きです。
- 安定性が低い: 電波干渉による接続不安定や入力漏れが発生しやすいです。
- バッテリー消費が大きい: 比較的バッテリー消費が大きい傾向にあります。
- おすすめ: カジュアルなゲームプレイ、普段使いがメインでたまにゲームをする方、複数のデバイスとキーボードを共有したい方。
ゲーミングキーボードの便利機能とカスタマイズ性

ゲーミングキーボードは、基本の入力性能だけではありません。
ゲームプレイをさらに快適にします。
パーソナルな体験を提供するための様々な便利機能や高いカスタマイズ性を備えています。
RGBライティング(バックライト)
ゲーミングキーボードの代名詞とも言えるのが**「RGBライティング」です。
キー一つ一つ、またはゾーンごとに異なる色で光らせることができます。
専用のソフトウェアで色や光り方のパターンを自由にカスタマイズできます。
- メリット
- デスク周りの雰囲気を演出し、ゲームへの没入感を高めます。
- 暗い場所でのキーの視認性を向上させます。
- ゲーム内の状況(HPの減少やクールダウンなど)に合わせて光り方を変化させることも可能です。
- デメリット
- 電力消費が増えるため、無線キーボードの場合はバッテリー持ちに影響します。
- 価格に影響する場合があります。
プログラマブルキーとマクロ機能
ゲーミングキーボードの多くは、特定のキーに別の機能を割り当てたり、複数の操作を一つのキーにまとめて実行できる「マクロ機能」を搭載しています。
- プログラマブルキー: 使わないキーを別のキーに変更したり、ゲーム内のコマンドを割り当てたりすることができます。
- マクロ機能: 例えば、複雑な必殺技のコマンド入力や、アイテムの連続使用といった一連の動作を、キー一つで実行できるように設定できます。RPGやMMOなどで特に便利な機能です。
- メリット: ゲームプレイの効率を高め、複雑な操作を簡略化することでミスを減らし、ゲームに集中できます。
- デメリット: 競技性の高いゲームではマクロの使用が禁止されている場合もあるため、注意が必要です。
専用メディアキー・ボリュームコントロール
ゲーム中にBGMの音量を調整したり、動画を再生・一時停止したりする際に便利な専用のメディアキーやボリュームコントロール(ダイヤルやローラー)を搭載したモデルもあります。
ゲームを中断することなく操作できます。
スムーズなゲーム体験に貢献します。
リストレスト(パームレスト)
手首を乗せるためのリストレストは、長時間のゲームプレイにおいて手首や腕の負担を軽減します。
疲労を抑える効果が期待できます。
- マグネット式で着脱可能なモデル
- クッション性の高いもの
など様々です。
手首への負担が気になる方は、リストレスト付属のモデルを選ぶか、別途用意することを検討しましょう。
ホットスワップ対応(キースイッチ交換可能)
一部のゲーミングキーボードは「ホットスワップ」に対応しています。
はんだ付け不要でキースイッチを自由に交換**できます。
- メリット
- 気分や用途に合わせてキースイッチを変更できる。一台のキーボードで様々な打鍵感を楽しめます。
- 特定のキーだけ異なるスイッチにするなど、より細かくカスタマイズできます。
- スイッチが故障した場合でも、その部分だけ交換できるため修理が容易です。
- デメリット
- 非対応モデルに比べ、価格が高い傾向にあります。
- 交換用スイッチを別途購入する必要があります。
Nキーロールオーバーとアンチゴースト
前述しましたが、これらはゲーミングキーボードには必須とも言える機能です。
- Nキーロールオーバー: 何個のキーを同時に押しても、すべての入力を正確に認識する機能です。「N」は理論上無限を意味します。実際には全キー同時押しに対応しているモデルが多いです。
- アンチゴースト: 複数のキーを同時に押した際に、意図しないキーが入力されてしまう「ゴースト」現象を防止する機能です。
これらの機能は、特に激しいアクションゲームやFPSで正確な操作を行う上で非常に重要です。
ゲーミングキーボードのおすすめメーカーと人気モデル
ゲーミングキーボードは多くのメーカーから販売されています。
それぞれに独自の技術や特徴があります。
ここからは、ゲーミングキーボードを選ぶ上で特に注目したい主要メーカーと、それぞれの代表的な人気モデルをご紹介します。
Razer (レイザー)
ゲーミングデバイスのトップブランドの一つとして世界中のゲーマーから支持されています。
- 独自の高速光学式スイッチ
- 洗練されたデザイン
- 高機能なソフトウェア「Razer Synapse」
が特徴です。
- おすすめモデル
- Razer Huntsman V3 Pro TKL: 独自の光学式アナログスイッチ「RazerアナログオプティカルスイッチGen-2」を搭載。アクチュエーションポイントを0.1mm単位で調整可能。ラピッドトリガー機能も備えています。最速の反応速度を求めるFPSゲーマーに最適なテンキーレスモデルです。
- Razer BlackWidow V4 Pro: Razerメカニカルスイッチ(緑軸、黄軸、橙軸)を採用。豊富なマクロキーやメディアコントロール、RGBライティングが魅力のフルサイズモデル。ゲームと普段使いの両方に対応します。
- Razer Huntsman Mini: 60%サイズで非常にコンパクト。Razer光学スイッチを搭載。省スペース性と高速応答を両立したモデルです。
Logicool G (ロジクール G)
幅広いゲーマー層に人気の高いブランドです。
独自のワイヤレス技術「LIGHTSPEED」は有線に匹敵する低遅延を実現。
ワイヤレスモデルの選択肢を大きく広げました。
耐久性や安定性も高く評価されています。
- おすすめモデル
- Logicool G PRO X TKL LIGHTSPEED ワイヤレスゲーミングキーボード: プロゲーマーと共同開発されたテンキーレスモデル。着脱式ケーブル、LIGHTSPEEDワイヤレス、Logicool独自のGXメカニカルスイッチ(リニア、タクタイル、クリッキー)を選択可能。シンプルながら高機能で人気です。
- Logicool G213 RGBゲーミングキーボード: メンブレン方式ながら高速応答を実現。価格を抑えつつゲーミングキーボードの入門に最適なモデル。RGBライティングやメディアキーも搭載しています。
- Logicool G913 TKL LIGHTSPEED ワイヤレスRGBゲーミングキーボード: 薄型のGLキースイッチ(リニア、タクタイル、クリッキー)を採用し、スタイリッシュなデザインとワイヤレス接続を両立した人気モデル。テンキーレスでデスク上もすっきり。
SteelSeries (スティールシリーズ)
北欧のデザインと革新的な技術を融合させたゲーミングデバイスを展開しています。
特に独自の「OmniPointスイッチ」はアクチュエーションポイントの調整機能で高い評価を得ています。
- おすすめモデル
- SteelSeries Apex Pro TKL (2023) ワイヤレス: 第2世代OmniPoint 2.0スイッチを搭載。アクチュエーションポイントの調整幅が0.1mm~3.8mmと非常に広く、ラピッドトリガー機能もサポート。最高のカスタマイズ性と反応速度を求めるゲーマーに最適です。有線モデルもあります。
- SteelSeries Apex 7 TKL: 有機ELスマートディスプレイを搭載。ゲーム情報や設定を表示可能。Cherry MXメカニカルスイッチ(赤軸、茶軸、青軸)を採用。耐久性と打鍵感を両立したテンキーレスモデルです。
Corsair (コルセア)
高い耐久性と堅牢なビルドクオリティに定評があるメーカーです。
Cherry MXスイッチを多く採用。
安定した性能を提供しています。
RGBライティングの美しさも特徴です。
- おすすめモデル
- Corsair K70 RGB PRO: Cherry MX RGBメカニカルスイッチを採用。高速なポーリングレートを誇る。プロゲーマー向けのトーナメントスイッチやPBTダブルショットキーキャップなど、品質にこだわりがあります。
- Corsair K65 RGB MINI: 60%サイズのコンパクトモデル。Cherry MX RGBメカニカルスイッチを搭載し、省スペースと高性能を両立。
その他の注目メーカー
- HyperX: 高いコストパフォーマンスと安定した品質で人気です。独自のHyperXメカニカルスイッチは静音性と滑らかさを両立しています。
- Ducky: コンパクトサイズキーボードの分野で人気が高く、独特のデザインや高品質なPBTキーキャップが特徴です。ホットスワップ対応モデルも多いです。
- 東プレ (REALFORCE): 静電容量無接点方式の高級キーボード「REALFORCE」シリーズは、極上の打鍵感と高い耐久性で知られています。ゲーム用途にも対応するモデルもあります。
これらのメーカーやモデルはあくまで一部ですが、ゲーミングキーボード選びの参考になるでしょう。
最終的には、
- 自分のプレイジャンル
- 予算
- デスク環境
そして「触り心地」の好みを総合的に考慮して、最高の相棒を見つけてください。
ゲーミングキーボードに関するよくある質問 (FAQ)

ゲーミングキーボードの選び方について詳しく解説してきましたが、まだいくつか疑問がある方もいるかもしれません。
ここからは、ゲーミングキーボードに関してよくある質問にお答えします。
メカニカルキーボードとメンブレンキーボード、どっちがいいの?
メカニカルキーボードとメンブレンキーボードは、キースイッチの構造が大きく異なります。
- メカニカルキーボード: 各キーに独立したメカニカルスイッチが搭載されています。打鍵感や音、反応速度に優れ、高い耐久性が特徴です。ゲーミングキーボードの主流です。
- メンブレンキーボード: キーの下にシート状の接点があり、キーを押し込むことで接点が触れて入力されます。安価で静音性に優れ、防水性能を持つモデルも多いです。
ゲーム用途であれば、反応速度、正確な入力認識、耐久性の面でメカニカルキーボードが圧倒的に優れています。
プロゲーマーのほとんどがメカニカルキーボードを使用していることからもその性能は明らかです。
- メンブレンキーボードは価格を抑えたい
- 静音性を重視したい
- またはカジュアルにゲームを楽しむ方
には良い選択肢となります。
無線ゲーミングキーボードは遅延するって本当?
一昔前は無線キーボードの遅延は大きな課題でした。
しかし、最近のゲーミング向け無線キーボードは「2.4GHzワイヤレス接続」という高速無線技術を採用しています。
有線と区別がつかないレベルの低遅延を実現しています。
例えば、
- Logicoolの「LIGHTSPEED」
- Razerの「HyperSpeed Wireless」
といった独自技術は、プロゲーマーも使用するほどの安定性と高速性を誇ります。
Bluetooth接続は汎用性が高い一方で、ゲーミング用途ではまだ遅延が気になる場合があります。
ゲームを本格的にプレイするなら2.4GHzワイヤレス接続のモデルを選ぶのがおすすめです。
ゲーミングキーボードの掃除はどうすればいい?
ゲーミングキーボードは長時間の使用でホコリや皮脂が溜まりやすく、定期的な掃除が必要です。
- PCから接続を外す: 必ず電源を切り、PCからキーボードの接続を外してください。
- エアダスターでホコリ除去: キーの隙間に溜まったホコリやゴミをエアダスターで吹き飛ばします。
- キートップの清掃: ウェットティッシュやアルコールを含ませた柔らかい布で、キートップの表面を優しく拭きます。強く擦りすぎないよう注意してください。
- キーキャップを外して清掃(メカニカルのみ): キーキャップ引き抜き工具(キープーラー)を使ってキーキャップを外します。内部のホコリをさらに念入りに除去できます。スイッチ部分はエアダスターなどで優しく清掃しましょう。キーキャップは中性洗剤で水洗いし、しっかり乾かしてから取り付けてください。
定期的な清掃は、キーボードの清潔さを保つだけではありません。
誤作動の防止やキーボードの寿命を延ばすことにも繋がります。
日本語配列と英語配列、ゲームにはどっちが有利?
基本的には、普段使い慣れている配列が最も有利です。
慣れない配列でプレイすると、無意識の操作でミスをしたり、素早い反応ができなくなったりする可能性があるからです。
しかし、ゲーム用途、特にFPSゲームを本格的にプレイする場合は、英語配列が有利と言われることがあります。
主な理由は以下の2点です。
- 左Ctrl / 左Shiftキーの大きさ: 英語配列は日本語配列に比べてこれらのキーが大きいことが多く、ゲーム中に押し間違えにくいメリットがあります。
- Spaceキーの長さ: 英語配列はSpaceキーが長いため、ジャンプやしゃがむなどの操作がしやすく、親指のポジションが安定しやすいという意見もあります。
これらの要素は個人差が大きいため、可能であれば、家電量販店などで両方の配列を触ってみて、自分に合う方を選ぶのがベストです。
慣れるまでは少し時間がかかるかもしれません。
しかし、ゲームプレイを最優先するなら英語配列を検討する価値は十分にあります。
最高のゲーミングキーボードで勝利を掴もう!

ゲーミングキーボードの選び方について、
- キースイッチの種類
- サイズ
- 接続方式
- 便利機能
など、多岐にわたる側面から詳しく解説してきました。
これらの知識は、パソコン初心者の方が自分にぴったりのゲーミングキーボードを見つけるための強力な手助けとなるはずです。
私自身はまだゲーミングキーボードを購入できていませんが、それは「触り心地」や「打鍵感」が実際に使ってみないと分からないという難しさ、そして「高価なキーボードを買ってまでゲームに没頭できるのか」という不安があるからです。
しかし、この記事を執筆しながら改めてゲーミングキーボードの魅力と重要性を再認識しました。
私のように購入を迷っている方も、この記事で得た知識を元に、自分のプレイスタイルや予算に合わせて最適な一台を見つけることを願っています。
最高のゲーミングキーボードは、あなたの操作を忠実にゲームに反映させてくれるでしょう。
より快適で没入感の高いゲーム体験を提供してくれるはずです。
最終的にはあなたを勝利へと導くための強力な相棒となるでしょう。
この記事が、あなたのゲーミングキーボード選びの一助となり、最高のゲームライフを実現できることを心から願っています。
ぜひ、この記事を参考にあなただけの最高のゲーミングキーボードを探してみてください!
今回の記事で出てきた企業の公式サイトをご案内します。
- Razer (Razer公式サイト)
- Logicool G (Logicool公式サイト)
- SteelSeries (SteelSeries公式サイト)
- Corsair (Corsair公式サイト)
- HyperX (HyperX公式サイト)
- Ducky (Ducky公式サイト)
- 東プレ (REALFORCE) (東プレ公式サイト)
- Cherry MX (Cherry公式サイト)