AIと共存する2026年のネット安全
要点:2026年現在、インターネットは生活の一部として定着しましたが、サイバー攻撃はAIの進化によりかつてないほど高度化しております。
初心者であっても情報の守り方をアップデートする必要があります。
- 「自分は大丈夫」
- 「盗まれるような大層な情報はない」
という考え方は、2026年のデジタル社会では通用しなくなっています。
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が発表した最新の10大脅威(※14)では、AIの悪用によるフィッシング詐欺やインターネットバンキングの不正利用が上位にランクインしております。
被害は年齢や職業を問わず、あらゆる個人に広がっています。
特に最新のサイバー攻撃は、生成AIによって日本語の違和感が完全に解消されております。
専門家でもパッと見では判断が難しいほど巧妙です。
また、スマホ決済やクラウド上の個人情報を狙う不正アクセスも増加しております。
初心者が安心してネットを利用するには、ソフトの導入だけでは不十分です。
正しい設定と対策の習慣化が重要な鍵となります。
本記事では、2026年に必須となる個人向けのネットセキュリティ対策を、初心者の方にもわかりやすく紹介します。
- 最新のウイルス対策
- 消費者庁・IPAが推奨する防御術
を比較しながら解説しますので、あなたと家族の大切な情報を守るためのガイドとしてぜひ活用してください。
(注釈) ※14 10大脅威:社会的に影響の大きかったセキュリティ事案から選ばれる、今最も警戒すべき脅威のランキング。

要点:2026年のネットセキュリティ対策を完璧にするため、2024年から2025年にかけて蓄積された実績と過去のデータに基づき、初心者が確実に自分を守るための包括的なバックアップ戦略とサーバー・Webサイトの安全な閲覧方法を深掘りします。
2025年からの教訓:2026年に初心者が実践すべき高度な防御策
要点:2026年は、単にソフトを選ぶだけでなく、サイバーセキュリティの要素を理解し、インターネット上での行動そのものを設計し直す作業が、利用者の安全を高める鍵となります。
データのバックアップと保存の新しい常識
2025年、ランサムウェアによる被害が拡大したことを受け、2026年はバックアップの重要性が改めて注目されています。
- 3-2-1ルールの徹底:大切なファイルは、3つのコピーを持ち、2つの異なる媒体(HDDとクラウド等)に保存し、1つはネットワークから切り離したオフラインで保存することが推奨されます。
- 世代管理の導入:過去の正常なバージョンに戻ることができるよう、上書き保存ではなく履歴を残す設定が有効です。これにより、ファイルの改ざんやウイルス感染が発生した際も、被害を最小限に防ぐことが可能です。
安全なWebサイト閲覧と接続の制限
Web上の脅威は、広告や不審なサーバーを経由して侵入します。
- ファイアウォールの役割:PCやスマホの設定で、外部からの不審な通信を遮断するファイアウォールを常にオンにしてください。OSの標準機能でも、適切に構築・設定されていれば、一般的な攻撃の多くを防ぐことができます。
- ブラウザの保護機能:Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのアプリケーションには、安全でないWebサイトへのアクセスを制限する機能が備わっています。詳細設定から「セーフブラウジング」のレベルを高めに設定しましょう。
海外サイトや特定カテゴリーへの注意
海外のオンラインサービスや、特定のカテゴリー(無料動画、成人向け、割れソフト配布サイト等)の閲覧には、特別な注意が欠かせません。
- 悪意あるプログラムの回避:これらのサイトは、閲覧するだけでマルウェアがダウンロードされる「ドライブバイダウンロード」の標的になりやすい傾向があります。
- 広告ブロックの活用:昨今のトレンドとして、広告そのものに不正なコードを仕込む手法が増えています。実績のある広告ブロックツールを併用することも、サイバーセキュリティを高める一助となります。
ネットセキュリティ初心者向け2026
要点:2026年のサイバー攻撃は、従来のウイルス感染だけではありません。
実在の人物を模したAI音声や映像を悪用した詐欺など、心理的な隙を突く手法が増加しており、個人の防御力が試されています。
画像2/10:2026年はAI対AIの防御が個人のデバイス内でも行われています。

2026年に初心者が直面する「AI脅威」の正体
近年、生成AIの普及により、攻撃者は高度なプログラミングスキルがなくても不正なソフトウェアを作成できるようになりました。
特に以下の3つの脅威が初心者を狙っています。
- ディープフェイク詐欺:家族や知人の声や顔をAIで再現し、電話やビデオ通話で金銭を要求する手口です。自分の家族しか知らない「合言葉」を決めておくなどのアナログな対策も有効です。
- パーソナライズされた攻撃:SNSなどで公開されている個人情報をAIが解析し、あなただけに最適化された偽のメールや広告を表示します。
- ゼロデイ攻撃の一般化:OS(WindowsやiOSなど)の欠陥が修正される前の隙を突く攻撃が、自動化されたツールによって一般ユーザーへも大量に仕掛けられています。
初心者がまず設定すべき「三種の神器」
2026年に自分と家族を守るために、最低限必須となる設定は以下の通りです。
- パスキー(Passkeys)の導入:パスワードを「覚える」のではありません。スマホの指紋や顔認証でログインする最新の認証技術です。パスワードの漏えいリスクをゼロに近づけます。
- 自動アップデートの徹底:パソコンやスマートフォンだけでなく、無線LANルータやスマート家電も常に最新版のソフトウェアが適用されるよう、設定を確認しましょう。
- 信頼できるVPNの活用:外出先での接続を安心なものにするため、通信を暗号化するVPNを標準的に使用する習慣をつけましょう。
時間をかけて学ぶ「デジタル・ハイジーン」の重要性
2026年のサイバーセキュリティにおいて、専門家が最も重視しているのが「デジタル・ハイジーン(情報衛生)」です。
- 定期的な情報の断捨離:使わなくなったアプリや、過去に登録したまま放置しているWebサイトのアカウントは、乗っ取りの標的になりやすいため、時間を確保して整理・削除する作業が必要です。
- 権限設定の見直し:スマホアプリがカメラや位置情報、連絡先にアクセスする権限を、不必要に許可していないか、設定画面で個別に確認しましょう。
- 公的機関の資料活用:IPAや消費者庁が掲載している最新の啓発資料は、情報の取り扱いに関する最新の基準を学ぶためのTopクラスの教材となります。
12月や4月の「節目」に合わせたセキュリティ・チェック
11月から12月の年末年始、そして4月の新年度は、サイバー犯罪が急増する標的期間です。
- パスワードの総点検:12月には、その年に作成したアカウントのパスワードが適切に管理されているか、パスキーへの移行ができるものは済んでいるかをチェックしましょう。
- 新生活のデバイス守り:4月に新しいPCやスマホを購入した際は、初期設定の段階でセキュリティソフトを導入し、自分以外の家族(子供や高齢者)の端末にも適切な制限をかける担当を決めましょう。
IPAや消費者庁が推奨する「心のブレーキ」
IPA(情報処理推進機構)のガイドラインによれば、技術的な対策と同じくらい「注意深く疑う力」が重要視されています。
- 即断即決を避ける:メールやSMSで「すぐに対応が必要」「アカウントが停止されます」といった警告が出ても、決してリンクをクリックせず、公式のアプリやサイトからログインして状況を確認してください。
- 多層防御の考え方:ウイルス対策ソフトを一つ入れて安心するのではありません。パスワード管理、ブラウザのセキュリティ設定、OSの更新といった複数のポイントで防御を構成することが安全性を向上させます。
(注釈) ※15 ディープフェイク:AIを用いて、実在しない、あるいは本物そっくりの偽の動画や音声を作成する技術。
※16 パスキー:パスワードを使わずに、指紋や顔認証などで安全にログインできる次世代の認証方式。
要点:個人情報保護の最新動向では、多要素認証の導入が必須となりました。
自分のデータがどこで管理されているかを把握することが大切です。
多要素認証(MFA)の導入ガイド|初心者でもわかる設定方法と仕組み

個人情報保護最新:2026年のデータ流出リスクと自己防衛
要点:2026年の制度改正により、個人情報の不適正な利用に対する刑事罰が引き上げられました。
自分のデータがAI開発などにどう使われているかを知り、適切にコントロールする知識が重要です。

2026年改正個人情報保護法のポイント
2026年は、いわゆる「3年ごと見直し」に伴う改正法が施行・運用される重要な年です。
特に初心者が押さえておくべき変更点は以下の通りです。
- 不適正利用の禁止徹底:加害目的での情報提供に対する罰則が強化されました。詐欺行為などにより不正に個人情報を取得する行為も厳しく処罰されるようになっています。
- AI開発と同意の整理:AI学習目的などの統計作成において、一定の条件で本人同意を不要とするルールが整理されました。これに伴い、個人が「自分の情報を学習に使わせない」といったオプトアウト(※17)の権利を正しく行使できる環境が整えられています。
- 16歳未満の保護強化:子供の情報について、保護者(法定代理人)への通知や同意がより厳格に運用されるようになりました。家族全員で安全なネット利用を考えるきっかけになります。
ダークウェブ監視と漏えい後の対処法
実際に情報流出が発生した場合、2026年の最新ソフトを活用すれば迅速な対処が可能です。
- 漏えい検知の自動化:ノートンやESETなどの総合セキュリティソフトには、メールアドレスやクレジットカード番号がダークウェブ上で売買されていないかを常に監視する機能が備わっています。
- IPAへの相談:万が一、実害が発生した際はIPA(情報処理推進機構)の「安心相談窓口」を活用しましょう。専門家が無料で技術的なアドバイスを提供してくれます。
パスキー普及とパスワードの終焉
2026年、多くの主要サービスでパスキー(Passkeys)の導入が完了しました。
- なりすまし防止:パスワードを盗まれる心配がないため、初心者でも簡単に高い安全性を確保できます。スマートフォンの生体認証を主な手段にすることで、不正アクセスのリスクを最小限に抑えることが可能です。
- ログイン履歴の確認:GoogleやAppleのアカウント設定から、見覚えのないデバイスからのアクセスがないか、定期的に確認する習慣をつけましょう。
要点:セキュリティソフト おすすめ 2026として、aiによる振る舞い検知(※7)が優秀で、動作が軽い製品を比較選定することが最適な選択です。

専門家が厳選!2026年に導入すべきセキュリティ・ソリューション
要点:2021年から2025年の5年間で、IT技術は劇的に進化しました。
2026年、初心者が迷わず導入すべきソリューション(解決策)を株式会社や政府組織の取り組みを参考に紹介します。
パスワードマネージャーによる確実な管理
複数のサイトで同じパスワードを使い回すことは、1つのサイトが突破された際に全ての組織やサービスのアカウントが乗っ取られる問題を引き起こします。
- 自動生成と自動入力:複雑なパスワードを数多く作成し、保存・管理してくれる専用ツールを導入しましょう。
- 定期的な診断:多くのツールには、漏えいしたパスワードを検知し、次に何をすべきか教えてくれる診断機能が含まれています。
多要素認証(MFA)の全面的な採用
2025年以降、政府や金融機関、大手ECサイトでは多要素認証の登録がほぼ義務化されました。
- 認証アプリの活用:SMSによる認証よりも、Microsoft Authenticatorなどの認証アプリケーションを使用する方が、インターネット上での乗っ取りをより確実に防ぐことができます。
- 生体認証とのつながり:スマホの指紋や顔認証と連携させることで、利用者の手間を最小限に抑えつつ、安全性を高める取り組みが進んでいます。
セキュリティ診断とテストの習慣化
自分の環境が安全かどうか、定期的なテストを行うことが大切です。
- 無料診断ツールの利用:セキュリティ会社が提供している無料のシステム診断を受け、古いバージョンのソフトが残っていないか、脆弱性がないかを確認しましょう。
- OSの健康診断:WindowsやmacOSの「セキュリティセンター」を1月、2月、3月…と月ごとにチェックする習慣をつけることで、不備をいち早く見つけ、対処することが可能になります。
専門機関と企業の支援制度を賢く利用する
要点:2026年は、個人が孤独に戦う必要はありません。
株式会社や政府組織が提供する多様な支援スキームを受けることで、巧妙なフィッシング詐欺やマルウェアの脅威を効果的にカバーできます。
セキュリティ保険付きソフトの台頭
2026年の最新トレンドとして、ウイルス対策ソフトに「サイバー保険」が付きになっているプランが増えています。
- 金銭被害の補償:万が一、ネットバンキングで不正送金被害に遭った際、一定の金額まで損害を補償してくれる支援が受けられます。
- 専門家による復旧支援:ランサムウェアに感染してファイルがロックされた場合、データの復旧やサーバーの安全確認を専門スタッフが担当してくれるサービスも人気です。
地域社会と連携した「見守り」体制
自治体や地元のIT社と連携し、初心者向けのオンラインセキュリティ教室を開催する取り組みが全国で拡大しています。
- 疑問を即座に解決:質問があればその場で専門家に聞ける環境は、初心者にとって非常に役立ちます。分からないまま放置することが、最大のリスクだからです。
- 多言語対応の拡充:2023年頃から日本に住む海外****出身の者に向けた、他言語でのセキュリティガイドの掲載も進んでおり、社会全体で安全を運営する果たしを担っています。
セキュリティソフトおすすめ2026:初心者向けの選び方
要点:2026年はAIによる巧妙なサイバー攻撃が常態化しています。
そのため、OS標準のDefenderだけでは防ぎきれないフィッシング詐欺や未知の脅威への対応力が、有料ソフトを選ぶ最大の理由となります。

2026年最新:主要セキュリティソフトの徹底比較
初心者が安心して利用できる、国内シェアの高い製品の最新版を紹介します。
各ソフトには特徴があり、自分の環境や家族の構成に合わせて選択することが重要です。
| 製品名 | 2026年の注目機能 | 1台あたりのコスト感 | おすすめのユーザー |
| ウイルスバスター クラウド | 日本独自の詐欺・偽サイト検知 | 普通(3年版がお得) | 日本語サポート重視の初心者 |
| ノートン 360 | AIを活用した高度な侵入検知 | やや高い | 性能と機能の網羅性を求める人 |
| ESET インターネット セキュリティ | 動作の圧倒的な軽さと安定性 | 低い(コスパ最強) | PCの動作速度を落としたくない人 |
| マカフィー リブセーフ | 家族全員の全デバイス守り放題 | 低い(台数無制限) | スマホやPCを多数持つ大家族 |
| カスペルスキー プラス | 最高レベルのマルウェア検出率 | 普通 | 防御の堅牢さを最優先する人 |
Windows Defender(無料)と有料ソフトの決定的な差
Windows 10や11に標準搭載されているDefenderは、2026年現在も基本的なウイルス対策としては非常に優秀です。
しかし、以下の点において有料ソフトには明確なメリットがあります。
- 未知の脅威への反応速度:有料ソフトは独自のAIエンジンやクラウド上の膨大なデータを活用し、発生したばかりのランサムウェア(※2)をいち早く検知します。
- フィッシング詐欺対策:生成AIで作られた巧妙な偽メールや偽サイトを、ブラウザ拡張機能などでブロックする機能は、有料版のほうが圧倒的に強力です。
- 充実したサポート体制:万が一ウイルス感染の疑いがある際、電話やチャットで日本の専門家に相談できるのは、初心者にとって大きな安心材料です。
2026年の賢い選び方と購入の注意点
ソフトを導入する際は、以下のチェックポイントを確認してください。
- 台数と期間の最適化:1年版よりも3年版、1台版よりも複数台版のほうが、1日あたりの価格は大幅に安くなります。
- マルチデバイス対応:パソコンだけでなく、スマートフォンやタブレットにもインストール可能なライセンスを選びましょう。
- 自動更新の管理:多くのサービスは自動更新が有効になっています。更新時の料金が初回購入時より高く設定されているケースがあります。契約内容を定期的に確認しましょう。
(注釈)
※18 ダークウェブ監視:自分のメールアドレスなどが闇サイトに流出していないかを常にチェックしてくれる機能。
※19 振る舞い検知:プログラムの正体ではなく、その「動き(振る舞い)」が怪しいかどうかでウイルスを判断する技術。
要点:フィッシング詐欺対策としては、届いたメールのリンクを安易にクリックせず、ブックマークから正規のサイトにアクセスする習慣が有効です。

フィッシング詐欺 対策:2026年の最新手口と見分け方
要点:2026年の詐欺は、もはや「不自然な日本語」で見分けることは不可能です。
AIが作成した本物と見分けがつかないメッセージに対し、心理的な「焦り」を抑えて行動する冷静さが防御の要となります。

2026年に急増する「クイッシング(QRコード詐欺)」
2026年に特に注意が必要なのが、QRコードを悪用したフィッシング詐欺「クイッシング(Quishing)」です。
- 手口の巧妙化:公共の場所にあるポスターや、自宅に届く偽の請求書に印刷されたQRコードを読み取らせ、個人情報やクレジットカード情報を盗む偽サイトへ誘導します。
- 対策:不審なチラシや、出所が不明なQRコードは安易にスキャンしないようにしましょう。スキャンした際も、表示されるURLが公式サイトのもの(例:amazon.co.jpなど)であるか、ブラウザの鍵マークが表示されているかを必ず確認してください。
生成AIによる「完璧ななりすまし」への対抗
かつてのフィッシング詐欺は「日本語がどこかおかしい」という特徴がありましたが、2026年の攻撃者は生成AIを使い、完璧なビジネス文書を作成します。
- 偽の緊急通知:「アカウントの有効期限が切れます」「不正アクセスを検知しました」といった、ユーザーの不安を煽る内容が多いです。
- リンクは「踏まない」が鉄則:届いたメールやSMS内のボタンは絶対にクリックせず、ブラウザのブックマーク(お気に入り)や、スマホの公式アプリから直接ログインして状況を確かめてください。
SNSの偽広告とディープフェイクの脅威
YouTubeやInstagram、X(旧Twitter)などのSNSで流れる広告にも注意が必要です。
- 有名人のなりすまし:AIによるディープフェイク(※15)動画を使い、著名人が投資やプレゼント企画を推奨しているように見せかける詐欺が2026年に激増しています。
- 公式バッジの過信は禁物:公式マークが付いているアカウントであっても、乗っ取りの可能性があります。「限定」「必ず儲かる」といった甘い言葉は、詐欺のサインだと理解しておきましょう。
実際に情報を入力してしまった時の緊急対処
万が一、偽サイトにパスワードなどを入力してしまった際は、秒単位の迅速な対応が求められます。
- パスワードの即時変更:被害に遭ったサイトだけでなく、同じパスワードを複数使い回しているすべてのサービスで変更を行ってください。
- クレジットカードの停止:カード情報を入力した場合は、すぐにカード会社へ連絡し、利用を停止させます。
- 公的機関への相談:消費者庁の「消費者ホットライン(188)」や、警察の「サイバー犯罪相談窓口(#9110)」へ報告し、アドバイスを仰いでください。
(注釈) ※20 クイッシング(Quishing):QRコード(Quick Response)とフィッシング(Phishing)を組み合わせた造語。QRコードを読み取らせて偽サイトへ飛ばす詐欺。

要点:スマホ セキュリティ対策では、アプリのダウンロードを公式ストアに限定し、OSの自動更新を有効にしておくことが基本の守りとなります。
スマホ セキュリティ対策:2026年の鉄壁の守り方
要点:2026年はスマートフォンが財布や身分証としての役割を強めています。
物理的な紛失とデジタルな侵入の両面に備える多層防御が初心者にも求められます。

iPhone(iOS)とAndroidの守り方の違い
2026年の最新OS環境では、両者のセキュリティ思想に合わせた設定が重要です。
- iPhone(iOS)のポイント:Appleのクローズドな環境は依然として強固ですが、iCloudの乗っ取りが最大のリスクです。高度なデータ保護設定をオンにし、iCloudへのアクセスを信頼できるデバイスのみに限定しましょう。
- Androidのポイント:Google Playストア以外からのインストールは絶対に避けてください。2026年のAndroidはGoogle PlayプロテクトがAIで常時監視していますが、初心者はこれに加えて、ESETやノートンなどのアンチウイルス(※21)ソフトを併用することで、より高い安全性を確保できます。
2026年最新:決済アプリとネットバンキングの不正利用対策
IPAの「情報セキュリティ10大脅威 2026」でも、スマホ決済とインターネットバンキングの不正利用は上位に位置しています。
- 生体認証(Face ID / 指紋)の必須化:アプリの起動時だけでなく、送金や支払い時にも必ず認証を求めるように設定してください。
- 通知機能の活用:決済が発生した際にメールやアプリで即座に通知が来る設定にしておくことで、不正利用をいち早く****検知し、被害を最小限に抑えることができます。
- 公式アプリの徹底:ブラウザから銀行のサイトにアクセスするのではなく、必ず公式アプリをインストールして利用してください。
スパイウェアと偽警告(サポート詐欺)への対処
近年、スマホのブラウザ上で「ウイルスに感染しています」という偽の警告を出すサポート詐欺が増加しています。
- 無視して閉じる:こうした表示はすべて偽です。警告内の電話番号にかけたり、アプリをダウンロードしたりせず、すぐにブラウザのタブを削除してください。
- スパイウェア対策:知らない相手からの添付ファイルや、不自然なURLをクリックすることで、カメラやマイクを勝手に操作するスパイウェア(※22)が侵入するケースがあります。最新のセキュリティソフトで、定期的なフルスキャンを行いましょう。
2026年のトレンド:盗難・紛失時の遠隔操作
スマホを物理的に盗まれた際の対策も、2026年のデジタル社会では必須の知識です。
- 探す(Find My)機能の有効化:紛失時に位置を特定し、遠隔でデータを消去できるようにしておきましょう。
- eSIMの活用:物理的なSIMカードを抜かれて通信を断たれるリスクを減らすため、eSIM(※23)を利用することで、盗難後もネットワーク接続を維持し、追跡しやすくなります。
(注釈)
※21 アンチウイルス:コンピューターウイルスを検出し、駆除・隔離するためのソフトウェア。
※22 スパイウェア:ユーザーの意図に反して、スマホ内の情報を外部へ送信する悪意のあるプログラム。
※23 eSIM:端末に内蔵されたプロファイル書き換え可能なSIM。抜き差しが不要で、紛失時のセキュリティが高い。

IPA・消費者庁の情報活用
要点:2026年に多発している生成AIを用いた新手のサイバー攻撃に対し、IPAは具体的な事例と対処法をいち早く公開しています。
これらの公的サイトを活用することは、個人の防御レベルを底上げする最も効率的な方法です。

IPA(情報処理推進機構)が発信する「2026年の10大脅威」
IPAは、毎年「情報セキュリティ10大脅威」を公表しています。
2026年版では個人部門において以下の脅威に強い注意喚起を行っています。
- AIによる偽情報の拡散と詐欺:生成AIで作られた本物そっくりの動画や音声を用いた詐欺が、個人を狙う最大の脅威として位置づけられています。
- 不正サービスへの誘導:SNSの広告や検索結果の上位に表示される偽サイトへの誘導が、より巧妙になっています。
- スマート家電を狙った攻撃:家庭内のネットワーク機器の脆弱性を突いた侵入が、プライバシー侵害に直結している実態が報告されています。
消費者庁が教える「2026年版・騙されないための心理学」
消費者庁は、技術的な側面だけではありません。
人が詐欺に遭う際の「心理」に着目した啓発を行っています。
- 緊急性を煽る手口への警告:「すぐに対応しないと法的措置をとる」といった警告に対し、まずは家族や公的窓口に相談することを推奨しています。
- 「0円」「必ず儲かる」の罠:2026年に流行している「AI自動投資詐欺」などに対し、実態のない事業者との取引を避けるためのチェックリストを提供しています。
困ったときの公的相談窓口一覧
万が一トラブルに遭った際、自分だけで解決しようとせず、以下の窓口へ連絡してください。
| 相談内容 | 窓口名 | 特徴 |
| 技術的な相談 | IPA 安心相談窓口 | ウイルス感染や不正アクセスの具体的な対処法を助言 |
| 詐欺・消費者トラブル | 消費者ホットライン(188) | 契約上のトラブルや返金に関する相談を最寄りのセンターに繋ぐ |
| 犯罪・被害の通報 | 警察庁 サイバー犯罪相談窓口 | 実害が発生した際の捜査依頼や、緊急の通報を24時間受付 |
2026年の新制度:AI生成物へのラベル表示
2026年には、政府主導で「AI生成コンテンツへの電子透かし(ウォーターマーク)」の導入が進んでいます。
消費者庁は、広告やニュースにおいてAIが関与しているかを確認するための表示の見方を詳しく解説しています。
情報の信頼性を判断する基準として活用が期待されています。
(注釈)
※24 情報セキュリティ10大脅威:IPAが毎年選出する、その年に最も社会的影響が大きかったセキュリティ事案のランキング。
※25 安心相談窓口:IPAが設置している、一般ユーザー向けのセキュリティに関する無料相談ダイヤル。

2026年最新セキュリティトレンド
要点:2026年は、AIによる「複合型詐欺」やゼロトラスト(※26)の考え方が個人レベルまで浸透しています。
利便性と安全性を両立させる最新技術の活用がトレンドとなっています。

IPA初選出:AIの利用をめぐるサイバーリスク
IPAが発表した「情報セキュリティ10大脅威 2026」では、「AIの利用をめぐるサイバーリスク」が初めてランクインしました。
- 機密情報の意図しない流出:業務やプライベートで生成AIを利用する際、入力した個人情報がAIの学習データに取り込まれ、意図せず外部に漏洩するリスクが重要視されています。
- AIによる複合型詐欺:電話、SMS、ビデオ通話を組み合わせ、AIで作成した偽の音声や映像を駆使する「複合型詐欺」が流行しています。2026年は、一つの連絡手段を信じず、複数の経路で確認する「ゼロトラスト」の姿勢が個人にも必須です。
パスワード不要の時代へ:パスキー(Passkeys)の全面普及
2026年、大手証券会社や銀行などが相次いでパスキー認証を導入しています。
パスワードを使わないログインが標準となりました。
- フィッシング対策の決定版:パスキー(※16)は、生体認証とデバイスの秘密鍵を組み合わせるため、偽サイトに情報を入力して盗まれるリスクが物理的に存在しません。
- クロスデバイス認証の進化:PCでのログイン時に、手元のスマートフォンで本人確認を完結させる仕組みが一般的になり、初心者でも簡単に強固なセキュリティを維持できるようになりました。
スマート家電(IoT)の脆弱性と対策
2026年、ロボット掃除機や見守りカメラ、スマートロックなどのデジタル家電がサイバー攻撃の踏み台にされるケースが急増しています。
- 初期設定の変更が必須:NordVPNの調査によれば、いまだに多くのIoT(※11)機器が「admin」などの初期パスワードのまま放置されています。購入後すぐに独自のパスワードに設定変更することが、家庭内の安全を守る第一歩です。
- ルータのファームウェア更新:家庭内ネットワークのゲートウェイであるルータを常に最新の状態に保つ「自動更新」の設定が、2026年のセキュリティにおいて最も効果的な防御の一つです。
2026年の新概念:DSPMによるデータ可視化
これまで企業向けだったDSPM(※27)の考え方が、個人向けセキュリティソフトにも取り入れられ始めています。
- データの所在を把握する:自分の写真や文書がどのクラウドサービスにあります。誰と共有されているかを一元的に可視化します。不要なアクセス権を削除する機能が人気を集めています。
(注釈) ※26 ゼロトラスト:「何も信頼しない」を前提に、すべてのアクセスを検証するセキュリティの考え方。 ※27 DSPM(Data Security Posture Management):データの場所や重要度、リスクを把握し、適切に保護・管理する手法。

よくある質問と回答
ネットセキュリティ対策を始める際に、多くの方が感じる不安や疑問をまとめました。
セキュリティソフトは無料でも十分ですか?
A. 基本的な防御は可能ですが、有料版のほうが安心です。
Windows 10や11にはMicrosoft Defenderが標準で付いています。
しかし、
- フィッシング詐欺対策の精度
- 個人情報が流出した際のサポート
- スマホとの連携などの機能面
上記では、有料の総合セキュリティソフトのほうが圧倒的に優れています。
2026年の高度な脅威から家族を守るなら、有料版の導入を推奨します。
Q:パスワードの使い回しは何が危険なのですか?
A. 一つのサービスから漏れると、すべてのアカウントが乗っ取られるからです。
実際に発生した事例では、古いecサイトから盗まれたIDとパスワードを使い、銀行やSNSに不正アクセスされるケースが非常に多いです。
複雑なパスワードを覚えるのが大変な場合は、パスワードマネージャー(※13)という管理ツールの活用を検討してください。
Q:スマホにも対策ソフトは必要ですか?
A. はい、必要性が高まっています。
特にAndroidは、不正なアプリによる被害が報告されています。
また、iPhoneであってもフィッシング詐欺や、安全でないWi-Fiからの情報漏洩のリスクはあります。
スマホをメインで使う現代では、PCと同様の守りが不可欠です。
Q:古いパソコン(Windows 10等)でも2026年の対策は可能ですか?
A. はい、可能ですが制限があります。
2025年10月にWindows 10のサポートが終了したことを受け、2026年現在、古いOSを使い続けることは非常にリスクが高いです。
OSが最新でないと、ウイルスバスター等のソフトをインストールしていても、根本的な脆弱性が修正されず、攻撃の対象となる可能性が少なくありません。
確実に守るためには、最新のバージョンへアップデートするか、買い替えを検討することを強く推奨します。
Q:スマホの「閲覧履歴」や「キャッシュ」は削除した方がいいですか?
A. セキュリティとプライバシーの観点から、定期的な削除が役立ちます。
ブラウザに保存されたデータ(クッキーや履歴)は、利便性を高める反面、万が一デバイスを紛失したり不正アクセスを受けたりした際に、あなたの行動パターンや個人情報が第三者に閲覧される原因になります。
設定から「終了時に履歴を消去する」などの制御を行うのも、守りの1つの策と言えます。
Q:AIが生成したメールやサイトは、どうやって見分ければいいですか?
A. 内容よりも「送信元」と「URL」を確実に見ることが大切です。
2024年から2025年にかけて、AIは日本語としてほぼ完璧な文章を作成できるようになりました。
内容で判断するのは難しくなっています。
- メールのドメイン(@以降)が正規のものか
- WebサイトのURLが公式のインターネット上の住所と一致しているか
上記2つを、ブラウザの目次やブックマークから照合することが、フィッシング詐欺を防ぐ唯一の確実な方法です。
Q:VPNを使っていれば、すべての攻撃を防げますか?
A. いいえ、防げるのは「通信の盗聴」に限定されます。 VPNはあくまで通信経路を暗号化するものであり、フィッシング詐欺サイトへの入力や、悪意あるファイルのダウンロードを直接****防ぐことはできません。VPNは外出先での安全な接続手段として扱い、未知のウイルス検知にはESETやノートンのような専用****ソリューションを併用するのが、2026年の最新のい方です。
Q:AIおしゃべりアバターが銀行員を名乗って電話してきましたが…
A. それは2026年に急増している「AI音声詐欺」の可能性が極めて高いです。
どれだけ声や表情が本物のようでも、電話口でパスワードや暗号化キーを尋ねることは組織としてあり得ません。
一度電話を切り、銀行の公式サイトに掲載されている正規の問い合わせ窓口へ、自分で探した番号からかけ直すことが確実な対処です。
Q:無料の公衆Wi-Fiを使う際、どのようなリスクが含まれますか?
A. 通信内容の傍受や、偽のアクセスポイントによる乗っ取りのリスクがあります。
2025年以降、公共の場に設置された「偽のWi-Fi」に接続させて、スマホ内の個人情報を盗み出す事例が少なくありません。
付き合いのないSSID(ネットワーク名)には接続せず、どうしても利用する場合はVPNによる保護が欠かせません。
(注釈)
※11 IoT:身の回りのあらゆる物がネットに繋がる仕組み。
※12 ゼロデイ攻撃:プログラムの弱点が発見されてから、対策が整う前の隙を突く攻撃。
※13 パスワードマネージャー:多くのパスワードを安全に一括管理してくれるツール。
画像9/10:疑問を解決することで、セキュリティへの苦手意識を克服できます。
要点:2026年のネットセキュリティ対策のまとめとして、基本を継続し、最新の情報を取り入れ続けることが、安心なデジタルライフを実現する鍵です。
2026年の安全を守るためのまとめ
要点:最新のサイバーセキュリティ環境において、初心者が選ぶべき道は、専門家の評価に基づいた適切なツールを用います。
自分の情報を扱う際の「意識」を次のレベルへ引き上げることです。
2025年から2026年にかけての流れを振り返ると、インターネット上で発生するサイバー攻撃の数は万単位で推移しております。
その種類も巧妙かつさまざまな形で私たちの日常に潜んでいます。
以前に比べて「自分だけは大丈夫」と断言できる根拠は少ないのが現状です。
しかし、本記事で解説した内容に基づいた対策を実践すれば、個人の守りは鉄壁になります。最後に、あなたが明日から取り組むべき事項をまとめました。
- 専門家の評価が高い製品の導入:Defenderなどの標準機能に加え、実績のある有料ソフトを選び、多層防御を完成させる。
- 様々なログイン用認証の統合:パスキーや指紋認証を用い、パスワードを「記憶」から「物理認証」へと切り替える。
- 情報の種類に応じた適切な隔離:SNSでの発信、銀行取引、仕事のデータなど、別のレベルでアクセス制御を行い、情報を扱う範囲を限定する。
ネットセキュリティの世界は、1月、2月、3月と月を追うごとに新たな手法が登場します。
中でも、AIを用いたなりすましや、Webサイトの改ざんによる被害は、今後も継続して警戒が必要です。
以上のポイントを押さえ、IPAや消費者庁の最新資料を参考にしながら、自分に合った対策を選び続けてください。
次のステップとして、ご家族や身近な方へもこの情報を共有し、社会全体で守りの質を高めていきましょう。
あなたの安全なデジタルライフの運営が、果たして確実なものになることを願っています。
本記事では、2026年に向けた個人向けの最新セキュリティ対策について解説してきました。
初心者であっても、基本の設定をしっかり行えば、リスクを大幅に軽減できます。
最後にこれだけはやっておこう
- OSとアプリの自動更新をオンにする:常に最新版を保ちましょう。
- 多要素認証を設定する:パスワード以外の守りを追加してください。
- 有料のセキュリティソフトを検討する:安心を買う投資として有効です。
- 怪しいリンクは開かない:自分の目を疑う習慣を持ちましょう。
ネットセキュリティは、一度設定すれば終了ではありません。
ウイルスや攻撃は日々進化しています。
IPAや消費者庁の公式サイトを定期的にチェックしましょう。
新しい手口を知ることが、あなたと家族を守る最大の防御になります。
正しく知識を習得し、2026年を安全に過ごしましょう。
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