LoRaWANとは?仕組み・活用事例・LPWA比較【2025年最新解説】

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LoRaWANの長距離・低消費電力な無線通信ネットワークの概念図 ネットワーク・通信
LoRaWANは、私たちの生活インフラから産業まで、広大な範囲をカバーするIoT通信技術です。

「IoT(アイオーティー)を導入したいけれど、工場や広大な敷地全体をカバーできて、しかも電池が長持ちする通信技術はあるのだろうか?」

現在、IoTエンジニアやシステム管理者、あるいはDXを推進する企業の情報システム担当者の間で、この課題を解決する通信技術として「LoRaWAN(ローラ・ワン)」が非常に大きな注目を集めています。

Wi-Fi(ワイファイ)や携帯電話(4G/5G)では難しかった「長距離・低消費電力」という二つの相反する要件を、LoRaWANは見事に両立させたIoT通信の革新的な技術です。

しかし、

  • 「LoRaWANとは具体的に何なのか?」
  • 「どのような仕組みで動いているのか?」
  • 「他のLPWA(Low Power Wide Area)比較した場合の違いや、導入のデメリットはないのか?」

といった疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

今回の記事は、LoRaWANの基本知識から、具体的な活用事例、導入時の解決策までを網羅した完璧なガイドです。

LoRa変調方式の物理層技術

ネットワークの構成要素(LoRaWAN ゲートウェイ、LoRaWAN センサー)の仕様

さらには競合規格であるSigfoxとの比較まで、専門的な内容をAI初心者の方でも分かりやすいように徹底解説します。

このページを読み終える頃には、あなたはLoRaWANが実現するスマートシティや産業DXの未来を具体的にイメージできるでしょう。

自社のIoT導入を成功させるための確固たる情報と解決策を得ることができるでしょう。

LoRaWANの基礎知識と特徴

LoRaWANとは何か:LPWAにおける位置付け

LoRaWANの定義と長距離・低消費電力の特徴をご紹介します。

LoRaWAN(Long Range Wide Area Network)とは、長距離(Long Range)をカバーしながら低消費電力でIoTデバイス間のデータ通信を行うための広域無線通信規格です。

この技術は、LPWA(Low Power Wide Area)と呼ばれる、消費電力を極限まで抑えた長距離通信方式の一つとして、現在、世界中で最も普及が進んでいます。

LoRaWANは、LoRa Allianceという非営利団体によって策定・管理されています。

特定の企業の独自規格ではありません。

オープンな国際標準化の方針が採用されている特徴があります。

LoRaとLoRaWANの違い:物理層とプロトコル

LoRa変調方式とLoRaWANネットワーク規格について解説します。

よく混同されがちな「LoRa」と「LoRaWAN」には明確な違いがあります。

  • LoRa(Long Range):物理層(PHY)の無線通信技術そのものを指します。米国Semtech(セムテック)社が開発したスペクトラム拡散(Spread Spectrum)変調方式を使用しており、低消費電力で長距離の電波伝送を実現しています。
  • LoRaWAN:LoRa技術を使用した広域(WAN)ネットワークを構築するための通信プロトコル(通信ルール)規格です。デバイスの接続、セキュリティ、ネットワーク管理、アプリケーションサーバとのデータ送受信の仕組みなどを規定しています。

つまり、LoRaは「電波の送り方」、LoRaWANは「ネットワーク全体の運用ルール」と理解すると分かりやすいでしょう。

LoRa(物理層)とLoRaWAN(ネットワークプロトコル)の違いを図解
LoRaは通信技術、LoRaWANはその技術を使ったネットワーク全体の運用規格です。

LoRaWAN 仕組みとコア技術

LoRaWAN 仕組み:データ伝送のアーキテクチャ

4層構成とスター・オブ・スター型トポロジーについて解説します。

LoRaWANネットワークは、主に以下の4つの要素から構成されるスター・オブ・スター型のトポロジー(構成方式)です。

この構成が、長距離通信を実現するための鍵となります。

  1. エンドデバイス(End-Device):LoRaWAN センサーや機器などの端末です。温度、湿度、位置情報などのデータを収集し、LoRa通信を使って送信します。
  2. LoRaWAN ゲートウェイ(Gateway):エンドデバイスから受信したLoRa電波を、インターネット(IP)通信可能なデータに変換し、ネットワークサーバへ中継する基地局の役割を担います。
  3. ネットワークサーバー(Network Server):ゲートウェイから受けたデータの重複排除、セキュリティ管理、エンドデバイスの認証・登録、最適なゲートウェイの選択などのネットワーク全体の管理を行います。
  4. アプリケーションサーバー(Application Server):ネットワークサーバから受けたデータを、企業のアプリケーションやクラウドサービス(AWSなど)へ提供し、データ分析や制御に利用します。
LoRaWANネットワークの4つの主要構成要素とデータフロー
LoRaWANはエンドデバイス、ゲートウェイ、ネットワークサーバ、アプリケーションサーバの連携で構成されます。

LoRaのコア技術:スペクトラム拡散変調方式

長距離・低消費電力を実現するSF(拡散率)について解説します。

LoRa通信の長距離・低消費電力を実現しているのは、変調方式にスペクトラム拡散(Spread Spectrum: SF)技術を採用している点にあります。

スペクトラム拡散とは、データ送信時に、元の信号帯域よりも広い周波数帯域に拡散させて送信する方式です。

これにより、ノイズや干渉に強い安定した通信を実現し、結果として遠距離まで電波が届くようになります。

この拡散の度合いを示すのが「拡散率(Spreading Factor: SF)」です。

SFの値を大きくすると、通信距離は長くなります。

一方で、データ送信速度(レート)は低くなるという特性があります。

ADR(Adaptive Data Rate)機能により、電波環境に応じてこのSF値を自動で調整します。

通信の最適化を図ります。

LoRaWAN ゲートウェイとセンサー

LoRaWAN ゲートウェイ:製品と最適な選び方

h3. ゲートウェイ導入時の課題と柔軟な解決策

LoRaWAN ゲートウェイは、LoRa通信とインターネット通信の「橋渡し」を行う重要な役割を持っています。

課題解決策
設置場所の選定(電波環境の最適化)屋外設置時は、できるだけ障害物の少ない高所を選択します。
最適なアンテナを使用します。
事前の電波強度測定(実証実験)を行うことが推奨されます。
インターネット回線の確保ゲートウェイは常時インターネットへの接続が必要です。
LTE/4G/5G通信モジュールを搭載した製品を選ぶことで、設置場所に左右されない柔軟な運用が可能です。
電源供給屋外設置時は、給電が難しい場合があります。
太陽光パネルとバッテリーを併用した独立電源方式を採用するソリューションも利用可能です。
屋外に設置された耐候性のあるLoRaWANゲートウェイ
ゲートウェイは長距離通信の要であり、設置場所の選定が重要です。

LoRaWAN センサー:多様な製品ラインナップ

センサーデバイスの特長と小型化の動向について、解説します。

LoRaWANセンサーは、低消費電力という特性を最大限に活かし、長期間のデータ収集を実現します。

  • 環境センシング:温度、湿度、照度、CO2濃度などを計測し、工場や農業環境の監視に利用されます。
  • 位置情報追跡:GPSモジュールを搭載し、物流トラックや作業員の現在地をリアルタイムで把握します。
  • 設備の状態監視:振動センサーや電流センサーを用いることで、工場機器の故障予知やメンテナンスの最適化を行います。

2025年現在、LoRaWAN対応の無線モジュールも進化しており、超小型・低コスト化が進んでいます。

一部の高性能モジュールは、センサー側(エッジ)で収集したデータの前処理や簡単な分析を行うエッジコンピューティング対応の機能を持っています。

温度、湿度、位置情報など多様なLoRaWANセンサー製品のラインナップ
LoRaWANセンサーは、電池駆動で長期間、様々な環境のデータ収集を行います。

LPWA比較:LoRaWANの優位性

LoRaWAN vs Sigfox:通信特性の具体的な違い

Sigfoxとの比較:双方向通信とデータ容量の違いをまとめました。

LoRaWANの最も近い競合規格が「Sigfox(シグフォックス)」です。

IoTプロジェクト時に、どちらを採用するかは重要な選択となります。

項目LoRaWANSigfox
ネットワーク構築自前構築(プライベート)可能、キャリア提供サービスもあり通信事業者(キャリア)によるサービス提供が主
通信方向双方向通信(上り/下り)可能上り通信(センサーからサーバ)が主
通信容量Sigfoxより大1回の送信で12バイトまでという厳格な制約
最適用途双方向制御、データ量が多めの監視、資産追跡少量データの定期送信、電池寿命を最優先する用途

Google スプレッドシートにエクスポート

Sigfoxは、とにかく

  • 「電池を持たせたい」
  • 「少量のデータをたまに送る」

という用途に最適です。

一方、LoRaWANは

  • 「双方向の制御が必要」
  • 「ある程度のデータ量を送受信したい」

場合に優れています。

セルラーLPWAとの比較と使い分け

LTE-M、NB-IoTとのコストと消費電力の違いをまとめました。

セルラーLPWA(LTE-M, NB-IoT)は、携帯電話網を利用するため高い信頼性を持ちますが、月額料金が発生します。

LoRaWANより消費電力が高い傾向があります。

LoRaWANは、アンライセンスバンドを使用します。

自前でプライベートネットワークを構築できます。

そのため、

  • 通信コストを抑えたい
  • あるいはキャリアのサービスエリア外で独自の広域ネットワークを構築したい

こんな場合に最適な方式です。

LoRaWAN、Sigfox、セルラーLPWAの主要な比較グラフ
LPWAは用途に応じて使い分けが重要です。比較検討を行いましょう。

LoRaWAN デメリットと導入時の課題(解決)

LoRaWANデメリット:導入前に考慮すべき3つの課題

通信速度の制約と通信の安定性に関する解決策をご案内します。

LoRaWANは長距離と低消費電力を追求したため、通信速度(データレート)が非常に低く抑えられています。

  • 通信速度の制約への解決策:画像や動画など、大容量データのリアルタイム伝送には適しません。LoRaWANは温度や湿度などの小容量のセンシングデータ収集に用途を限定することが解決策となります。
  • 通信の安定性への解決策:LoRaWANが使用する920MHz帯は免許不要帯のため、他の無線局からの干渉を受ける可能性があります。ゲートウェイの数を複数設置し、冗長性を持たせることで、一つのゲートウェイの障害や不安定な状態を回避します。
LoRaWANのデメリットとそれに対する具体的な解決策
デメリットを理解し、適切な解決策を講じることで導入成功につながります。

ネットワーク運用とコストに関する解決策

プライベートネットワーク構築と運用コストの克服について解説します。

プライベートLoRaWANを構築する場合。

  • ゲートウェイの購入・設置
  • ネットワークサーバーの運用
  • セキュリティ管理

などを自社で行う必要があります。

初期コストや管理の手間が発生します。

  • 解決策:ソラコム(Soracom)や他社キャリアが提供するサービスを利用することで、ネットワークサーバーの運用管理を任せ、ゲートウェイとセンサーの導入だけに集中することが可能です。これにより、自前構築に伴う管理の手間とコストを大幅に削減できます。
都市部における複数のLoRaWANゲートウェイによる冗長化カバレッジ
複数のゲートウェイで冗長性を持たせることで通信の安定を確保します。

LoRaWAN活用事例:DXへの貢献

LoRaWAN活用事例:製造業・物流分野

h3. 工場監視からスマート物流まで広がる用途

製造業の工場環境は、広大なエリアに多数の設備が分散しています。

配線が難しく、既存のWi-Fi環境では電波が届かない場所も多く存在します。

  • 製造業:重要機器に振動・温度センサーを設置します。LoRaWAN通信で常時監視を行うことで、異常な振動や発熱を検知し、故障予知保全が可能となります。突発的な生産ラインの停止を回避し、運用コストの大幅な削減を実現します。
  • 物流:倉庫や物流センターでは、パレットや台車に小型のLoRaWANトラッカー(センサー)を取り付けます。倉庫内での位置情報を追跡します。在庫の所在確認時間を大幅に削減し、作業効率を向上させます。
製造業の工場における設備監視のためのLoRaWANセンサー設置例
工場設備の常時監視で、予知保全と生産性向上を実現します。

社会インフラ・農業分野への応用

スマートシティとスマート農業の基盤にも繋がります。

スマートシティ化を進める自治体では、LoRaWANが広域ネットワーク基盤として採用されています。

  • スマートシティ:ゴミ箱の満杯検知、河川の水位監視、公共トイレの利用状況監視、街路灯の制御など、低頻度で小容量のデータ通信が最適な用途に広く利用されています。都市機能の効率化と住民サービスの向上をもたらします。
  • 農業(スマート農業):広大な農地やビニールハウスでは、土壌の温度、湿度、日射量、CO2濃度などを計測するセンサーを農地全体に分散配置します。遠く離れた場所のデータも、単一のゲートウェイを介して収集可能です。収穫量の増加と品質の向上、そして人手の作業削減につながります。
広い農地での土壌センシングに活用されるLoRaWAN
スマート農業では、広大な敷地の環境データ収集にLoRaWANが不可欠です。

LoRaWAN導入の具体的な手順

LoRaWANの導入を成功させる3つのステップ

h3. ユースケース設計からネットワーク認証までの手順

LoRaWAN導入を成功させるためには、計画的なステップを踏むことが不可欠です。

  1. ステップ1:ユースケースとカバレッジの設計:何のために、どのデータを、どこから収集するかを明確にします。建物や障害物の影響を考慮し、最適なゲートウェイの設置場所、台数、アンテナの選定を行います。
  2. ステップ2:機器選定とプロトコルスタックの理解:ゲートウェイ(屋内/屋外、回線、給電方式)とセンサー(既製品か自社開発か)を選定し、LoRaWAN規格に準拠したプロトコルスタックが組み込み済みであることを確認します。
  3. ステップ3:接続認証とアプリケーション開発:デバイスをネットワークに参加させる認証方式(セキュリティと柔軟性に優れるOTAAが主流)を選択し、データ活用のためクラウド連携を含めたアプリケーション開発を行います。
LoRaWAN導入のための3つのステップを示すフローチャート
段階的な手順に沿って進めることで、LoRaWANの導入は成功します。

2025年最新トレンド:クラウドと連携した活用

LPWAN as a ServiceとSDI連携の強化が注目されています。

2025年現在、LoRaWANは「LPWAN as a Service」として、クラウドプラットフォームとの連携がさらに強化されています。

ソラコム(Soracom)やAWS(Amazon Web Services)などが提供するサービスを利用することで、ゲートウェイから届いたデータを、複雑な設定を必要とせず、リアルタイムでクラウド上のデータベースや分析ツールに連携することが可能となりました。

これにより、データ収集から活用までの時間を大幅に短縮できます。

よりスピーディなDXを可能にします。

LoRaWANとAWS/SORACOMなどのクラウドサービスとの連携イメージ
クラウド連携を使うことで、LoRaWANのデータ活用がより容易になります。

LoRaWANの利用に関する基本的な疑問

LoRaWANは誰でも自由に使えますか?

はい、LoRaWANが使用する920MHz帯(日本国内)は、免許が不要な「ISMバンド(産業・科学・医療用周波数帯)」に分類されます。

そのため、個人や企業が自由に機器を購入・設置し、ネットワークを構築することが可能です。

ただし、電波法に定められた技術基準(ARIB規格など)に準拠した無線局を使用する必要があります。

LoRaWANのセキュリティは安全ですか?

はい、LoRaWANはセキュリティの確保を重要視して設計されています。

ネットワーク層とアプリケーション層の2つの独立したAES-128暗号化キーを使用します。

データの内容を保護します。

また、デバイスの不正接続を防ぐため、高度な認証(OTAA)を行います。

LoRaWANの二重暗号化によるセキュリティ保護の仕組み
LoRaWANは、ネットワークとアプリケーションの二重暗号化で高いセキュリティを担保します。

LoRaWANの未来と最新技術トレンド

2025年以降:LoRaWANの技術的進化と市場拡大

衛星LoRaWAN(Satellite LoRaWAN)の登場とADRの進化も注目されています。

LoRaWANの技術は、地上ゲートウェイを超え、低軌道衛星(LEO)を活用した「衛星LoRaWAN」として宇宙へと拡大しています。

  • 衛星LoRaWAN:地上ゲートウェイがない、海上や砂漠、山間部といった地理的な制約のある場所でも、衛星を介してデータ通信を行うことが可能になります。カバレッジの課題を持つ分野での解決策として期待されています。
  • ADRの進化:LoRaWANのADR(Adaptive Data Rate)機能により、電波の状態に応じて通信速度を自動調整し、不必要な長時間の通信を避け、全体の消費電力をさらに抑えることができます。
低軌道衛星を活用した衛星LoRaWAN通信の概念図
衛星LoRaWANは、これまで通信が困難だった場所でもIoTを実現します。

関連技術との役割分担

IoT 通信の最適解としてのLoRaWANの位置づけについて解説します。

IoTシステム設計では、

  • LoRaWAN
  • Sigfox
  • LTE-M
  • NB-IoT

といったLPWA技術に加え、Wi-FiやBluetoothなどの短距離通信技術の特性を理解し、データ量や必要な距離、電源の制約に応じて「最適な組み合わせ」を行うことが最も重要な解決策となります。

LoRaWANは、数年にわたる電池駆動と数kmの広範囲カバレッジを両立する、他に類を見ないニッチな領域を担うことで、IoT通信の最適解の一つとして確固たる地位を築いています。

データレートと通信距離に基づくIoT通信技術の分類マトリックス
IoTシステムの設計では、各通信技術の特性を比較し、適切に使い分ける必要があります。

まとめ:LoRaWANで実現する持続可能なIoT

LoRaWANがもたらすIoTの未来

この記事では、

  • 「LoRaWANとは?」という基本知識
  • 長距離・低消費電力を実現する仕組み
  • ゲートウェイとセンサーの製品情報
  • Sigfoxや他のLPWAとの比較
  • 導入時のデメリットと解決策

までを徹底解説しました。

LoRaWANは、電池1個で数年稼働するセンサーを、広大なエリアで数万台も接続できるという、他の通信技術にはない独自の強みを持っています。

この特性は、

  • 生活インフラの監視
  • 環境センシング
  • 資産管理

など、持続可能な社会の実現に不可欠な分野での貢献が大いに期待されています。

IoTエンジニアの方は、この記事を通して得られた専門知識を基に、ぜひ自社の課題に最適なLoRaWANソリューションの設計を開始してください。

情報システム担当の方は、この技術がもたらす業務効率化やコスト削減の可能性を社内で提案するきっかけとしてください。

LoRaWANの導入は、IoT導入に関する多くの課題を解決し、企業のDXを加速させる強力な一歩となるでしょう。

関連情報とサイト外リンク

  • LoRa Alliance:LoRaWAN規格の策定と推進を行なっている非営利団体です。最新の規格情報や関連イベント情報が掲載されています。
  • Semtech (LoRa 技術開発元):LoRa変調方式を開発した米国企業。モジュールやチップの製品情報を提供しています。
  • ソラコム(SORACOM):日本国内でも実績の多いIoTプラットフォーム企業。LoRaWANのネットワークサービスを提供しています。
  • ARIB:日本国内で無線システムの標準化を行なう組織。国内で利用する際の電波法準拠に関する情報が得られます。
  • Sigfox 公式サイト:Sigfoxの技術情報やサービスエリアに関する情報を提供しています。
  • Amazon Web Services (AWS) 公式サイト:IoTプラットフォームサービスに関する情報を提供しています。
  • Bluetooth SIG 公式サイト:Bluetooth技術の規格策定と普及を担う非営利団体です。

専門用語の簡単解説(注釈)

専門用語初心者向け解説
LPWA(エルピーダブリューエー)Low Power Wide Areaの略。低消費電力で長距離を通信できる無線通信技術の総称です。
LoRa AllianceLoRaWANの規格を策定し、推進する世界的な非営利団体。特定の企業に依存せず、オープンな普及を目指しています。
ISMバンドIndustrial, Scientific and Medicalの略。免許が不要で誰でも自由に利用できる周波数帯のこと(日本では920MHz帯など)。
スペクトラム拡散(SF)LoRa通信の核となる技術。信号を広い周波数に拡散して送ることで、ノイズに強く、遠くまで電波を届かせる方式です。
ゲートウェイセンサーが送ったLoRa電波を、インターネットに接続するためのデータに変換して中継する基地局の役割を持つ機器です。
エッジコンピューティングデータをクラウドに送る前に、センサーなどの端末側(エッジ)で一部の処理や分析を行う方式。通信量や遅延を削減できます。
ADR(エーディーアール)Adaptive Data Rateの略。電波の状態に応じて、通信速度を自動で調整する機能。不必要な電力消費を抑え、電池寿命を延ばします。
NB-IoTNarrowBand-IoTの略。携帯電話のキャリアが提供するLPWAの一種。低消費電力、低コストに特化した規格です。