ほくろは、誰もが持っているものですが、かゆみを感じることがあります。
かゆみが続く場合、ほくろが悪性化している可能性も考えられるため、注意が必要です。
今回は、
- ほくろのかゆみの原因や治療法
- 悪性化リスク
について解説します。
ほくろとは
ほくろは、皮膚の表面にできる色素の塊です。生まれつきあるものや、後天的にできるものがあります。ほくろの種類は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
色素性母斑
ほくろのほとんどを占める種類です。
色は茶色から黒色で、大きさは数ミリから数センチ程度です。
生まれつきあるものや、後天的にできるものがあります。
脂漏性角化症
皮膚の表面にできる角質の塊です。
色は茶色から黒色で、大きさは数ミリから数センチ程度です。
加齢とともに増える傾向にあります。
扁平母斑
肌に平らにできるほくろです。
色は茶色から黒色で、大きさは数ミリから数センチ程度です。
生まれつきあるものや、後天的にできるものがあります。
ほくろがかゆい原因
ほくろがかゆくなる原因は、主に以下の3つと考えられています。
かゆみの原因となる物質の分泌
ほくろの中には、かゆみを引き起こす物質を分泌する細胞が存在する場合があります。
炎症
ほくろに炎症が起こると、かゆみや痛みなどの症状が現れることがあります。
悪性化
ほくろが悪性化すると、かゆみや痛みなどの症状が現れることがあります。
かゆいほくろは取った方がいい?
かゆいほくろは、悪性化する可能性があるため、早めに治療することが大切です。
ただし、かゆみだけが症状の場合は、必ずしも悪性化しているとは限りません。
かゆいほくろが以下のような症状を伴っている場合は、悪性化の可能性があります。
- 大きさや形が変わった
- 痛みやかゆみなどの症状が強い
- 出血や化膿した
このような症状がある場合は、早めに皮膚科を受診して、診察を受けるようにしましょう。
ほくろのがん
ほくろのがんは、大きく分けて以下の5つに分けられます。
悪性黒色腫(メラノーマ)
ほくろのがんで最も悪性度が高く、早期発見・治療が重要です。
皮膚にできるがんの中では、最も致命率が高いがんです。
有棘細胞癌
ほくろのがんで2番目に悪性度が高いがんです。
進行すると、周囲の皮膚やリンパ節に転移することがあります。
基底細胞癌
皮膚の表皮の基底細胞から発生する悪性腫瘍です。
皮膚がんのなかで最も多く、全皮膚がんの約75%を占めます。
【基底細胞癌の原因】
紫外線によるDNAの損傷と考えられています。
- 日光を浴びることが多い人
- 日焼けしやすい人
- 日焼け止めを塗らない人
などは、基底細胞癌のリスクが高くなります。
基底細胞癌の症状は、以下のようなものです。
- 皮膚に隆起したできもの
- 赤みや色素沈着があるできもの
- 潰瘍や出血を伴うできもの
基底細胞癌は、進行すると周囲の皮膚やリンパ節に転移することがあります。
しかし、早期に発見・治療すれば、治癒率は非常に高いです。
基底細胞癌の診断は、皮膚科を受診して、医師による診察や検査によって行われます。
診察では、できものの大きさや形、色、触診の様子などをチェックします。
また、必要に応じて、皮膚生検を行うこともあります。
ほくろ除去の方法
ほくろの除去方法は、大きく分けて以下の3つに分けられます。
レーザー治療
レーザーを照射して、ほくろを焼き切る方法です。
痛みが少なく、ダウンタイムが短いことが特徴です。
切除
メスでほくろを切り取る方法です。
レーザー治療よりも再発のリスクが低いことが特徴です。
電気焼灼法
電気針を刺して、ほくろを焼き切る方法です。
レーザー治療や切除よりも費用が安いことが特徴です。
ほくろの種類や大きさ、場所などによって、適した治療法が異なります。
ほくろの除去を検討している場合は、皮膚科を受診して、医師に相談するようにしましょう。
治療の流れ
ほくろの除去は、以下の流れで行われるのが一般的です。
- 問診
- ほくろの状態や、かゆみなどの症状を確認します。
- 診察
- ほくろの種類や大きさ、場所などを診察します。
- 麻酔
- ほくろの種類や大きさによって、麻酔をする場合があります。
- 治療
- レーザー治療、切除、電気焼灼法などの治療を行います。
- 処置
- 治療後の処置を行います。
ほくろの除去後は、傷口が治るまで、日焼けや傷つけないように注意しましょう。
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