モニターのリフレッシュレートとは?ゲーム・動画鑑賞で変わる体験を徹底解説

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60Hzと144Hz以上のモニターでのゲーム画面の滑らかさの違いを比較した画像。 周辺機器・デバイス
60Hzと144Hz以上の違いを一目で!リフレッシュレートでゲーム体験が変わる!

「モニターって解像度が高ければ良いんでしょ?」

私もゲームを始めるまでは、モニター選びで解像度ばかりに注目していました。

しかし、ある時「リフレッシュレート」という言葉を知ってから、モニターの選び方がガラリと変わった体験をしました。

この違いを知っていなければ、せっかくのゲーミングPCの性能を最大限に活かせないだけではありません。

ゲームの楽しみ方も大きく変わっていたでしょう。

パソコン初心者の方にとって、「モニターのリフレッシュレート」と聞くと、少し難しく感じるかもしれません。

Hz(ヘルツ)という単位。

  • 60Hz
  • 144Hz
  • 240Hz

といった数値が何を意味するのか。

いまいちピンとこない。

という人も多いのではないでしょうか。

しかし、このリフレッシュレートは、ゲームのプレイ体験や動画鑑賞の滑らかさに直接影響する、非常に重要な項目なんです。

この記事では、モニターのリフレッシュレートについて、

  • その意味から選び方
  • メリット・デメリット

そしてPCやゲーム機(PS5など)との接続・設定方法まで、パソコン初心者の方でも最後まで読みたくなるように徹底解説していきます。

リフレッシュレートの知識を深めることで、あなたに最適なモニターを選び、より快適で臨場感あふれるデジタル体験を実現するための「解決」に繋がるはずです。

さあ、このガイドを読み進めて、モニターの世界がいかに奥深く、そして新しい発見に満ちているか、一緒に見ていきましょう。

モニターのリフレッシュレートとは?その意味と基本

モニターのリフレッシュレートが1秒間に画面を更新する回数を表す概念図。
1秒間に何回?リフレッシュレートの基本をイラストで解説!

モニターを選ぶ際によく耳にする「リフレッシュレート」。これは一体何を指しているのか。

なぜ重要なのでしょうか。

まずは、その基本からわかりやすく解説します。

リフレッシュレートの定義:Hz(ヘルツ)とは

リフレッシュレートとは、モニターが1秒間に画面の表示を何回「更新」できるかを表す数値です。

単位はHz(ヘルツ)で、たとえば60Hzのモニターであれば、1秒間に60回画面を書き換えていることになります。

この数値が高ければ高いほど、画面に表示される映像の動きはより滑らかに見えます。

フレームレート(fps)との違い

リフレッシュレートとよく混同されるのが「フレームレート(fps)」です。

  • リフレッシュレート(Hz): モニター側が1秒間に何回、画像を表示できるかという性能。モニターの能力を表します。
  • フレームレート(fps): PC(グラフィックボードやCPU)側が1秒間に何枚の「フレーム」(画像)を生成できるかという性能。PCの処理能力を表します。

モニターのリフレッシュレートが60Hzで、PCが100fpsを出力している場合。

モニターは1秒間に60枚の画像しか表示できません。

つまり、PCがせっかく生成した40枚のフレームは「表示されない」ことになります。

逆に、モニターが144HzなのにPCが30fpsしか出力できない場合は、モニターの性能を活かしきれていないことになります。

両方の数値がバランスよく高いことが理想的です。

なぜ高いリフレッシュレートが良いのか?メリットを解説

高いリフレッシュレートがもたらすゲームプレイの滑らかさと視認性の向上を示す比較画像。
もうカクつかない!高リフレッシュレートで変わるゲームの世界

リフレッシュレートが高いことがなぜ良いのか、具体例を挙げて解説します。

特にゲームや動画鑑賞で大きなメリットを感じられるでしょう。

ゲームプレイの滑らかさが格段に向上

最も大きなメリットは、ゲームプレイの滑らかさが格段に向上することです。

FPSゲームや格闘ゲームでの優位性

  • フォートナイトやApex LegendsのようなFPS(First Person Shooter)ゲーム
  • 格闘ゲーム

など、激しい動きやコンマ数秒の反応速度が求められるゲームでは、高いリフレッシュレートのモニターが圧倒的に有利です。

  • 敵の視認性向上: 画面が滑らかに更新されるため、敵の動きがより鮮明に見え、残像が少なくなります。これにより、素早く動く敵も正確に捉えやすくなります。
  • 反応速度の向上: 画面の情報が素早く更新されることで、プレイヤーが敵の動きを認識してから操作するまでのラグが少なくなり、より迅速な反応が可能になります。これは、勝敗を分ける重要な要素です。
  • 「カクつき」の解消: 低いリフレッシュレートで発生しがちな画面の「カクつき」や「ティアリング」(画面の表示が横方向にずれる現象)が大幅に軽減され、没入感が高まります。

フォートナイトを最高の環境で楽しむ!快適プレイPC構成と選び方を徹底解説

目への負担軽減

滑らかな映像は、視覚的ストレスを軽減します。

長時間のゲームプレイでも目が疲れにくくなるというメリットもあります。

動きの悪い映像を見続けると、目がそれに合わせて無理にピントを合わせようとして疲労が蓄積しやすいです。

高いリフレッシュレートは健康面でも有利です。

動画鑑賞や一般的なPC作業も快適に

リフレッシュレートのメリットはゲームだけにとどまりません。

  • 動画鑑賞: YouTubeなどの動画や映画鑑賞でも、映像がより滑らかに表示されます。臨場感のある視聴体験を楽しむことができます。特に動きの多いアクションシーンなどで違いを感じやすいでしょう。
  • 一般的なPC作業: Webページのスクロールやマウスカーソルの移動、ウィンドウのドラッグなど、普段のPC操作でも画面の動きが滑らかになります。全体的に快適でストレスの少ない環境を提供します。視認性も高まるため、ビジネスや作業効率の向上にも繋がる可能性があります。

ゲーミングモニターの選び方:リフレッシュレートと合わせて見るべきポイント

ゲーミングモニターの選び方で重要なリフレッシュレート以外の機能(応答速度、パネル方式、解像度、同期技術)を示す図。
リフレッシュレートだけじゃない!ゲーミングモニター賢者の選び方

リフレッシュレートの重要性は理解できたと思いますが、ゲーミングモニターを選ぶ際は、それ以外にもチェックすべきポイントがいくつかあります。

これらも総合的に考慮して、自分に合ったモニターを選びましょう。

応答速度(Response Time)

応答速度とは、画面の色が変化する速さを表す数値です。

単位はms(ミリ秒)で、数値が小さいほど残像が少なく、クリアな映像を表示できます。

  • 1ms: ゲーミングモニターでは必須のレベルです。特にFPSゲームなど、動きの激しいゲームでは残像が少ないことが視認性に直結します。
  • 5ms以上: 一般的なモニターに多いです。残像が感じられることがあります。ゲーム用途にはあまり向いていません。

パネル方式(IPS, VA, TN)

液晶ディスプレイには主に3つのパネル方式があります。

それぞれ特徴が異なります。

  • TNパネル
    • メリット: 応答速度が非常に速い(1msの製品が多い)。価格も比較的安い。
    • デメリット: 視野角が狭く、色の再現性が低い。色が重要な作業には不向き。
    • 用途: とにかく応答速度を重視する、競技性の高いFPSゲーマー向け。
  • IPSパネル
    • メリット: 視野角が広く、色の再現性が非常に優れている。
    • デメリット: 応答速度はTNパネルよりやや遅いが、最近は高速なモデルも多い。価格はやや高め。
    • 用途: ゲームも写真・動画編集なども幅広く行いたい方、画質を重視する方におすすめ。
  • VAパネル
    • メリット: コントラスト比が高く、深みのある黒を表現できる。IPSパネルとTNパネルの中間の特性を持つ。
    • デメリット: 応答速度はIPSパネルよりさらに遅い傾向があり、残像感が出やすい場合もある。
    • 用途: 映画鑑賞やRPGなど、応答速度よりも没入感や画質を重視する方におすすめ。

解像度(Full HD, WQHD, 4K)

解像度は、画面に表示されるピクセルの密度を指します。

映像の精細さに影響します。

  • Full HD (1920×1080): 最も一般的な解像度で、高リフレッシュレートを出しやすいため、ゲーミングでは主流です。コスパも良い。
  • WQHD (2560×1440): Full HDより高精細で、ゲームの没入感が向上します。ただし、これに見合うだけの高性能なグラフィックボード(GPU)が必要になります。
  • 4K (3840×2160): 非常に高精細で美しい映像を楽しめますが、PCへの負荷が極めて高いです。高リフレッシュレートを出すにはハイエンドなゲーミングPCが必須です。一般用途や動画鑑賞には良いですが、ゲーム用途ではまだハードルが高いのが現状です。

可変リフレッシュレート技術(G-Sync / FreeSync)

可変リフレッシュレート技術は、モニターのリフレッシュレートとPCのグラフィックボードのフレームレートを同期させる機能です。

これにより、ティアリング(画面のズレ)やスタッタリング(カクつき)を抑えます。

よりスムーズなゲームプレイを実現します。

  • NVIDIA G-Sync: NVIDIA製GPU向けの技術。対応モニターには専用のモジュールが必要なため、価格は高めです。
  • AMD FreeSync: AMD製GPU向けの技術。オープンソースで広く普及しており、対応モニターが多く、価格も比較的安いです。

どちらのGPUを使用しているかに合わせて、対応する技術が搭載されているモニターを選ぶのがおすすめです。

リフレッシュレートの確認方法と設定変更手順

Windowsのディスプレイ設定でリフレッシュレートを確認・変更する画面のスクリーンショット。
設定は大丈夫?Windowsでのリフレッシュレート確認・変更方法

モニターを購入したら、次に重要なのがリフレッシュレートの設定です。

せっかく高リフレッシュレートのモニターを買っても、PC側の設定が60Hzのままでは意味がありません。

確認方法と設定変更手順を見ていきましょう。

Windowsでのリフレッシュレート確認・設定変更

Windows 10/11では、簡単にモニターのリフレッシュレートを確認しましょう。

変更できます。

  1. デスクトップの何もない場所で右クリックし、「ディスプレイ設定」を選択します。
  2. 表示された設定画面を下にスクロール。「ディスプレイの詳細設定」をクリックします。
  3. 「リフレッシュレートを選択」の項目で、現在設定されているリフレッシュレートを確認できます。
  4. プルダウンメニューからモニターが対応している最大のリフレッシュレートを選択。「変更の維持」をクリックすれば設定完了です。

もし、想定しているリフレッシュレートが選択肢に表示されない場合は、以下の点を確認してください。

  • グラフィックドライバが最新か: NVIDIAやAMDの公式サイトから最新のグラフィックドライバをダウンロードしてインストールしましょう。(内部リンク:フォートナイト快適プレイPC構成! の「グラフィックボード(GPU)のドライバは常に最新にすべき?」も参考にしてください。)
  • 接続ケーブルの種類: モニターとPCを接続しているケーブルが、高リフレッシュレート出力に対応しているか確認しましょう。HDMI 2.0やDisplayPort 1.2 以上のケーブルが必要です。古いHDMIケーブルだと60Hzまでしか出力できないことが多いです。

ゲーム内設定での調整

ゲームによっては、ゲーム内のグラフィック設定でリフレッシュレートやフレームレートの上限を設定できるものもあります。

PCのディスプレイ設定で高リフレッシュレートに設定しても、ゲーム側の設定が低いままだとその恩恵を受けられません。

各ゲームの設定画面を確認しましょう。

モニターのリフレッシュレートに合わせるように調整しましょう。

ゲーム機(PS5など)での設定

PS5やXbox Series X/Sなどの最新ゲーム機も、高リフレッシュレートに対応しています。

  1. PS5のホーム画面から「設定」を選択します。
  2. 「スクリーンとビデオ」を選択し、「映像出力」の項目を確認します。
  3. 「120Hz出力を有効にする」が「自動」または「オン」になっていることを確認します。
  4. モニター側もゲーム機の高リフレッシュレート出力に対応している必要があります。HDMI 2.1ポートを搭載しているゲーミングモニターが推奨されます。

モニター選びの注意点とトラブルシューティング

モニターのティアリングや残像など、よくあるトラブルとその解決策を示す図。
あれ?画面がおかしい…モニターのトラブルシューティング!

モニター選びは奥深く、購入後に予期せぬ問題に直面することもあります。

ここでは、モニター選びの注意点と、よくあるトラブルの解決策を紹介します。

モニター選びの注意点

  • PCスペックとのバランス: モニターが高リフレッシュレートに対応していても、PC側のグラフィックボード(GPU)が十分なフレームレートを出力できなければ意味がありません。PCの性能とモニターの性能はバランスを取ることが大切です。
  • ケーブルの種類: 高リフレッシュレートを利用するには、対応したケーブルが必要です。
    • DisplayPort: PCとモニターの接続で最も推奨されるケーブルです。高リフレッシュレートと高解像度に幅広く対応しています。
    • HDMI: バージョン2.0以上であれば、Full HD 144Hzや4K 60Hzなどに対応可能です。HDMI 2.1であれば4K 120Hzにも対応できます。ゲーム機との接続ではHDMIが主流です。
    • USB Type-C: 一部のノートパソコンやモバイルモニターでDisplayPort Alt Modeを利用し、映像出力できるものもあります。
  • 同期技術(G-Sync/FreeSync)の確認: PCのGPUがNVIDIA製かAMD製かによって、G-SyncかFreeSyncのどちらかに対応しているモニターを選ぶと、ティアリングやスタッタリングを効果的に防げます。

よくあるトラブルと解決策

画面がちらつく・安定しない

  • ケーブルの接続確認: ケーブルがしっかり接続されているか確認しましょう。抜き差しを試してみるのも有効です。
  • ドライバの更新: グラフィックドライバが最新か確認しましょう。
  • 解像度・リフレッシュレートの変更: モニターの対応上限を超える設定になっている可能性があります。設定を少し下げてみましょう。

設定変更してもリフレッシュレートが変わらない

  • ケーブルの互換性: 使用しているケーブルが高リフレッシュレートに対応しているか確認しましょう。古いHDMIケーブルや品質の悪いケーブルでは上限がある場合があります。
  • グラフィックドライバの再インストール: 一度ドライバをアンインストールし、クリーンインストールを試してみましょう。
  • モニターの設定メニュー: モニター自体の設定メニューで、入力信号の設定やゲームモードなどが影響している可能性があります。取扱説明書を確認し、適切な設定になっているかチェックしましょう。

ゲームは滑らかだが、デスクトップ画面がカクつく

Windowsのディスプレイ設定でリフレッシュレートが正しく設定されているか再確認しましょう。

ゲーム内設定とPCのシステム設定は別物です。

特にデュアルモニター環境では、メインではないモニターが低いリフレッシュレートに設定されていることがあります。

リフレッシュレートを理解して最高のモニター体験を!

モニターのリフレッシュレートは、単なる数値ではありません。

ゲームをより深く楽しむための「鍵」です。

普段のPC作業や動画鑑賞の快適さを左右する「重要」な要素です。

私自身、リフレッシュレートの存在を知ってから、PCの世界が一変しました。

この記事では、

  • リフレッシュレートの基礎知識
  • 高い数値がもたらすメリット(特にFPSゲームでの優位性や目の負担軽減)
  • ゲーミングモニターを選ぶ際にリフレッシュレートと合わせて考慮すべきポイント(応答速度、パネル方式、解像度、同期技術)
  • 実際にWindowsやPS5などでリフレッシュレートを確認・設定変更する手順

さらにはよくあるトラブルとその解決策まで、幅広く解説しました。

あなたのPCやゲーム機の性能を最大限に活かし、より滑らかで没入感のある映像体験を実現するために、今回の情報が役立つことを心から願っています。

ぜひ、あなたに最適なモニターを見つけ、新しいデジタルライフを満喫してください!