ほくろは、皮膚の色素細胞が異常に増殖してできるものです。
見た目が気になるだけでなく、悪性化する可能性もあります。
Qスイッチルビーレーザーとは
Qスイッチルビーレーザーとは、レーザーの照射時間を極めて短くしたレーザーです。
これにより、ほくろの色素細胞を破壊しながら、周りの正常な皮膚へのダメージを最小限に抑えることができます。
Qスイッチルビーレーザーの治療対象
Qスイッチルビーレーザーは、以下のほくろの除去に適しています。
- 色素が濃く、目立つほくろ
- 小さなほくろ
- 皮膚に盛り上がっているほくろ
Qスイッチアレキサンドライトレーザーとの違い
Qスイッチアレキサンドライトレーザーも、ほくろ除去に用いられるレーザーです。
Qスイッチアレキサンドライトレーザーは、Qスイッチルビーレーザーよりも波長が短いため、より深い皮膚の色素細胞まで届くことができます。
そのため、Qスイッチルビーレーザーでは除去が難しい、深い位置にあるほくろの除去に適しています。
Qスイッチルビーレーザーによるほくろ除去のリスクや後遺症
Qスイッチルビーレーザーによるほくろ除去のリスクや後遺症は、以下の通りです。
- かさぶた
- 色素沈着
- 火傷
- 感染
かさぶた
レーザー照射後に、ほくろの部分にかさぶたが形成されます。
かさぶたは、1週間から2週間程度で自然に剥がれ落ちます。
色素沈着
レーザー照射によって、ほくろの周囲の正常な皮膚にもダメージを与えることがあります。
その結果、色素沈着が起こることがあります。
色素沈着は、多くの場合、数週間から数か月で自然に消失します。
火傷
レーザー照射の際、照射時間が長すぎたり、出力が強すぎたりすると、火傷を起こすことがあります。
火傷が起きた場合、適切な治療を受けることで、早期に治すことができます。
感染
レーザー照射後に、ほくろの部分に感染が起こることがあります。
感染が起きた場合、抗生剤などの薬物治療が必要になることがあります。
これらのリスクや後遺症は、ほくろの状態や治療方法によっても異なります。
また、個人差もありますので、治療を受ける前に医師によく確認しておきましょう。
Qスイッチルビーレーザーによるほくろ除去の注意点
Qスイッチルビーレーザーによるほくろ除去の注意点は、以下の通りです。
治療回数や治療頻度は、ほくろの状態によって異なります。
ダウンタイムは、1週間程度です。
施術費用は、ほくろの大きさや場所によって異なります。
Qスイッチレーザー以外のほくろ除去の方法と注意点
Qスイッチレーザー以外にも、ほくろ除去の方法はいくつかあります。
ラジオ波メス
ラジオ波メスは、高周波の電流を皮膚に照射して、ほくろを焼灼する方法です。
くり抜き法
くり抜き法は、メスでほくろをくり抜く方法です。
切除術
切除術は、メスでほくろを切除して、縫合する方法です。
ラジオ波メスやくり抜き法は、Qスイッチレーザーよりもダウンタイムが長くなる傾向があります。
切除術は、ほくろの周りの正常な皮膚も切除する必要があるため、傷跡が残る可能性があります。
ほくろ除去の保険適用について
ほくろの除去は、原則として保険適用外です。
ただし、以下の条件を満たす場合、保険適用になることがあります。
- ほくろが悪性化している可能性がある場合
- ほくろが皮膚の表面から盛り上がっている場合
- ほくろが目の周りなど、機能障害を起こす可能性がある場合
費用を少しでも抑えたい方は、まずは皮膚科で相談しましょう。
保険適用の治療対象ではないと診断されてから、美容皮膚科などに相談するほうが費用は抑えられます。
ほくろ除去の治療方法の選び方
ほくろ除去の治療方法は、ほくろの状態や患者さんの希望によって異なります。
色素が濃く、目立つほくろ
ダウンタイムを短くしたい場合は、Qスイッチルビーレーザーが適しています。
深い位置にあるほくろ
または悪性化の可能性があるほくろの場合は、ラジオ波メスや切除術が適しています。
ほくろ除去を検討している場合は、医師と相談して、自分に適した治療方法を選ぶようにしましょう。
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