頭皮にイボやほくろができていると、見た目が気になったり、かゆみや痛みが出たりすることがあります。
頭皮にできるイボやほくろの多くは脂漏性角化症です。
しかし、悪性腫瘍の可能性もあるので注意が必要です。
今回の記事では、
- 頭皮にできるイボやほくろの特徴
- 治療法
- 治療時の注意点
について解説します。
頭皮にできるイボやほくろの特徴
頭皮にできるイボやほくろの多くは、脂漏性角化症と呼ばれる良性腫瘍です。
脂漏性角化症は、皮膚の角質細胞が異常に増殖してできたものです。
頭皮のほか、顔や首、体にもできます。
脂漏性角化症の特徴は、以下のとおりです。
- 盛り上がった茶色や黒色の斑点
- かゆみや痛みはほとんどない
- 徐々に大きくなる
脂漏性角化症以外にも、頭皮にできるイボやほくろには、以下のようなものがあります。
- 尋常性疣贅(いぼ)
- 扁平母斑
- 日光性角化症
- 悪性黒色腫
尋常性疣贅は、ウイルス感染によってできるイボです。
扁平母斑は、遺伝的な要因でできるほくろです。
日光性角化症は、紫外線のダメージによってできる前がん病変です。
悪性黒色腫は、皮膚がんの中でも最も悪性度の高いがんです。
頭皮にイボやほくろを見つけたら、できてしまった場所や大きさ、形、色、かゆみや痛みの有無などを確認しましょう。
気になる場合は、皮膚科を受診しましょう。
頭皮のイボや盛りあがったほくろの治療法
頭皮にできるイボやほくろの治療法は、以下のとおりです。
- 炭酸ガスレーザー治療
- 切開法
炭酸ガスレーザー治療
炭酸ガスレーザー治療は、レーザーの熱でイボやほくろを焼き切る治療法です。
切開法は、メスでイボやほくろを切除する治療法です。
炭酸ガスレーザー治療は、切開法に比べてダウンタイムが短いのが特徴です。
傷跡が目立ちにくいというメリットがあります。
しかし、
- 治療が難しい場合。
- 大きすぎるイボやほくろの場合。
上記の場合には、切開法が必要になることもあります。
頭皮のイボやほくろの治療時の注意点
頭皮のイボやほくろの治療時には、以下の点に注意しましょう。
経過
炭酸ガスレーザー治療の場合は、治療後数日間はかさぶたができます。
かさぶたが取れるまで、患部をこすったり、触ったりしないようにしましょう。
切開法の場合は、縫合した部分が切れないように注意しましょう。
また、傷口が治るまで、患部を濡らさないようにしましょう。
副作用
炭酸ガスレーザー治療の場合。
まれに色素沈着や傷跡が残ることがあります。
切開法の場合。
感染や出血などのリスクがあります。
傷跡
炭酸ガスレーザー治療の場合。
傷跡が目立ちにくいですが、完全に消えるわけではありません。
切開法の場合。
傷跡が目立つことがあります。
頭皮のイボやほくろの治療は、早期に行うことが大切です。
気になる場合は、早めに近くの皮膚科を受診しましょう。
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