SSDは、高速なデータの読み書き速度とコンパクトさから、現在のパソコンの主流ストレージとして広く使われています。
しかし、SSDにも寿命があります。
突然の故障によって大切なデータがすべて失われる可能性はゼロではありません。
万が一の事態に備え、SSDのバックアップは非常に重要です。
- 「バックアップってどうやればいいの?」
- 「SSDのバックアップはHDDと同じ方法でいいの?」
と疑問に感じている方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、SSDのバックアップ方法を初心者でも簡単に理解できるよう、丁寧に解説していきます。
- データのコピー方法
- クローン、イメージバックアップといった専門的な手法
さらにはおすすめの外付けSSDやバックアップソフトまで、SSDバックアップに関するすべてを網羅しています。
この記事を最後まで読んで、大切なデータを守るための万全な体制を築きましょう。
なぜSSDのバックアップが必要なのか?
SSDは衝撃に強く、物理的な故障のリスクはHDDより低いとされています。
しかし、経年劣化や突然の故障がないわけではありません。
SSDが故障すると、データにアクセスできなくなるだけではありません。
復旧が困難になるケースも多いです。
SSD故障のリスクと備え
SSDは、データの書き込みや読み出しを繰り返すことで、内部のセルが劣化します。
寿命を迎えます。
また、
- コントローラーチップの故障
- ファームウェアの不具合
など、突発的な問題によってもSSDは使えなくなります。
これらの問題が発生すると、
- 保存していた写真
- 仕事のファイル
- ゲームのデータ
など、すべての情報が消失してしまう可能性があります。
そのため、日頃から定期的にバックアップを取ることが大切です。
注釈:
- セル: SSDにデータを保存するための小さな領域のことです。データの書き込み回数に上限があります。
- ファームウェア: ハードウェアを制御するためのソフトのことで、SSDに内蔵されています。


SSDとHDDのバックアップの違い
SSDとHDDでは、データの保存方法が異なります。
バックアップの方法も少し異なります。
HDDは磁気ディスクにデータを記録します。
SSDはNAND型フラッシュメモリにデータを記録します。
このため、HDDよりもSSDの方がデータのコピーやクローンが高速に行えるというメリットがあります。
また、HDDよりもSSDの方が衝撃に強いため、外付けのポータブルSSDは持ち運びにも適しています。
注釈:
- NAND型フラッシュメモリ: SSDにデータを保存するためのメモリーチップのことです。
- ポータブルSSD: 持ち運びができるように小型化された外付けのSSDのことです。

SSDバックアップの方法
SSDのバックアップにはいくつかの方法があります。
自分の目的に合った方法を選んで実践しましょう。
SSDのクローン
SSDのクローンは、
- OSやアプリケーション
- すべての設定
を含むSSDの中身を、別のSSDにそっくりそのままコピーする方法です。
新しいSSDへの交換や、OSの移行を行う際に非常に便利な方法です。

SSDクローンのやり方
SSDクローンを行うには、専用のクローンソフトやクローン機能が付いた機器が必要です。
多くのSSDメーカーが、自社製品を購入したお客様向けに無料のクローンソフトウェアを提供しています。
- クローン先のSSDをパソコンに接続します。
- クローンソフトウェアを起動。クローン元のSSDとクローン先のSSDを選択します。
- クローン作業を開始します。データの容量によって、作業にかかる時間は異なります。
- 作業が完了したら、クローン先のSSDをPCに搭載します。
注釈:
- クローンソフト: SSDの中身を丸ごとコピーするためのソフトウェアです。
- ドッキングステーション: 外付けHDDやSSDを簡単に接続するための機器です。

SSD イメージバックアップ
イメージバックアップは、SSDの中身を一つの大きなファイル(イメージファイル)として保存する方法です。
このイメージファイルは、元のSSDが故障した際に、新しいSSDに復元することができます。
イメージバックアップのやり方
イメージバックアップも専用のソフトウェアを使って行います。
- イメージファイルを保存する外付けHDDやNASなどのストレージを用意します。
- イメージバックアップソフトウェアを起動。バックアップ元のSSDと、イメージファイルの保存先を選択します。
- バックアップを開始します。
- 万が一、PCが起動不能になった場合でも、イメージファイルからOSを復元できるので安心です。
注釈:
- イメージファイル: SSDのすべてのデータが一つにまとまったファイルのことです。
- NAS: ネットワークに接続して使えるハードディスクのことです。
NAS(ネットワークストレージ)とは?仕組みからメリット・デメリット、選び方まで徹底解説

外付けSSDへのバックアップ
外付けSSDは、高速なデータ転送速度とコンパクトなサイズが魅力で、バックアップ先として非常に人気があります。

外付けSSDへのバックアップのやり方
外付けSSDへのバックアップは、手動でのコピーや、専用のバックアップソフトウェアを使って行います。
- 外付けSSDをパソコンにUSBケーブルで接続します。
- バックアップしたいフォルダやファイルを、ドラッグアンドドロップで外付けSSDにコピーします。
- より効率的にバックアップを行いたい場合は、バックアップソフトを利用することで、自動でのバックアップや差分バックアップが可能になります。
注釈:
- 差分バックアップ: 最後にバックアップを取ってから変更されたファイルだけをバックアップする方法です。

外付けSSDのおすすめ製品
メーカー | モデル名 | 容量 | 主な特徴 |
SanDisk | ポータブルSSD | 1TB/2TB/4TB | コンパクトで高速、手頃な価格。 |
WD (Western Digital) | My Passport SSD | 1TB/2TB/4TB | デザインが豊富、パスワード保護機能搭載。 |
Crucial | X6 ポータブルSSD | 500GB/1TB/2TB/4TB | 非常にコンパクトで軽量。 |
Samsung | T7 Shield ポータブルSSD | 1TB/2TB/4TB | 耐衝撃性に優れ、アウトドアでの使用に最適。 |

バックアップソフトの種類と選び方
SSDのバックアップを効率的に行いたい場合は、専用のバックアップソフトを利用するのがおすすめです。
バックアップソフトの選び方
- 対応OS: Windows、Macなど、自分のPCが対応しているかチェックしましょう。
- 機能: クローン、イメージバックアップ、差分バックアップ、自動バックアップなど、必要な機能が搭載されているか確認します。
- 使いやすさ: 初心者でも使いやすいシンプルなインターフェースかどうかも重要なポイントです。
- 価格: 無料版と有料版があり、有料版はより高度な機能が利用できます。

人気のバックアップソフト
価格.comのランキングを参照し、人気のバックアップソフトを紹介します。
メーカー | モデル名 | 特徴 |
AOMEI | Backupper | 無料版でも基本的な機能が充実。クローン機能も搭載。 |
EaseUS | Todo Backup | シンプルな操作性で初心者向け。高速なバックアップが可能。 |
Acronis | Cyber Protect Home Office | 高度なセキュリティ機能が強み。ウイルス対策も可能。 |
Paragon | Backup & Recovery | 細かい設定が可能で、上級者向け。 |
外付けSSDの選び方とおすすめ
外付けSSDは、データのバックアップだけでなく、持ち運び用の大容量ストレージとしても利用できます。
外付けSSDの選び方
- 容量: 必要な容量を考え、余裕を持った容量を選択しましょう。写真や動画の保存が主なら1TB以上、ゲームのインストールも考えるなら2TB以上がおすすめです。
- 接続方法: USB 3.2 Gen2対応など、高速なデータ転送ができるモデルを選びましょう。USB-Cケーブルが付属していると便利です。
- デザイン・サイズ: 持ち運ぶことが多い場合は、コンパクトで軽量なモデルが適しています。

外付けSSDの人気商品
メーカー | モデル名 | 容量 | 特徴 |
SanDisk | ポータブルSSD | 500GB-4TB | コンパクト、軽量。手頃な価格で人気。 |
Samsung | T7シリーズ | 500GB-2TB | 高速かつ小型。パスワードによるセキュリティ機能も。 |
WD | My Passport SSD | 500GB-4TB | スタイリッシュなデザインで、耐衝撃性にも優れています。 |
BUFFALO | SSD-PUTシリーズ | 250GB-2TB | USBメモリのような小型サイズで、ノートパソコンにおすすめ。 |
SSDデータ復元とデータ復旧
万が一、バックアップを取る前にSSDが故障してしまった場合でも、データを復元できる可能性があります。
SSD データ復元のやり方
SSDからデータを復元する方法は、主に以下の2つです。
- データ復元ソフトを使用する: 軽微な論理障害であれば、市販のデータ復元ソフトでデータを復元できる可能性があります。ただし、SSDはデータを完全に削除する機能(TRIM)があるため、HDDよりも復元が難しい場合があります。
- 専門業者に依頼する: 物理的な故障や、復元ソフトでは対応できない重度の論理障害の場合は、専門業者に依頼することが唯一の選択肢となります。
注釈:
- 論理障害: データの書き込みミスやソフトウェアの不具合など、物理的な問題ではない障害のことです。
- 物理障害: SSDの基板やコントローラーチップが物理的に破損した障害のことです。
- TRIM: SSDが不要なデータを完全に消去し、書き込み速度を維持する機能です。


2025年のSSDトレンド
SSDは、技術の進化が目覚ましい分野です。
2025年には、以下のようなトレンドが注目されています。
大容量化と高速化
NAND型フラッシュメモリの技術革新により、SSDはさらなる大容量化と高速化が進むでしょう。
現在主流の8TBや16TBを超える、さらに大容量のSSDが登場し、価格も手頃になることが期待されます。

AI搭載SSD
SSDのコントローラーにAI機能を搭載し、データの管理やキャッシュの最適化を自動で行う製品が登場するかもしれません。
これにより、SSDの寿命を延ばしたり、パフォーマンスを向上させたりすることが可能になると考えられています。
注釈:
- キャッシュ: 頻繁に使うデータを一時的に保存しておく場所で、高速なアクセスを可能にします。

よくある質問
SSDの寿命はどうやって確認できますか?
A. SSDの寿命は、専用のツールを利用することで確認できます。ツールには、読み書き回数や総書き込み量などを表示する機能があります。
内部リンク: SSDの寿命確認に関する詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。 →「SSDの寿命を確認する方法は?診断ツールと注意点を解説」
SSDはどれくらいおすすめですか?
A. SSDは、高速な起動やアプリケーションの動作、静音性など、多くのメリットがあります。HDDよりも高価ですが、その価値は十分にあります。
内部リンク: SSDの選び方に関する詳細は、以下の記事で詳しく解説しています。 →「NVMe SSDとSATA SSDの違いは?選び方とおすすめモデル」
まとめ
SSDのバックアップは、大切なデータを守る上で非常に重要です。
SSDの故障リスクを理解しておきましょう。
- クローン
- イメージバックアップ
- 外付けSSDへのコピー
など、自分に合った方法で定期的なバックアップを行うことが大切です。
特に、バックアップソフトを活用することで、自動化や効率化が可能になります。
この記事を参考に、今すぐSSDのバックアップを始めてみましょう。
そして、万が一の事態に備えて、いつでもデータを復元できる体制を整えておくことをお勧めします。