「お使いのWindowsのバージョンは何ですか？」
ソフトウェアのインストールやPCのトラブルシューティングの際、こんな質問をされることはありませんか？
実は、Windowsのバージョンと言っても、単に「Windows 11」や「Windows 10」というだけではありません。
「エディション」や「OSビルド」、そして「32ビット」か「64ビット」かといったより詳細な情報が必要となるケースが多々あります。
私が初めてWindowsのバージョンを意識したのは、32ビットのOSで64ビットのソフトウェアをインストールしようとしてエラーが出た時でした。
当時は
- 「何が違うの？」
- 「どうやって確認するの？」
と全く分からず、かなり困惑した記憶があります。
あの時の私のように「Windowsのバージョン確認ってどうやるの？」と疑問を抱いている方も少なくないでしょう。
この記事では、Windows 11とWindows 10を中心に、お使いのWindowsのバージョン情報を確認するすべての方法を徹底的に解説します。
パソコン初心者の方でも専門用語の注釈付きで最後まで読みたくなるよう、画像を使って分かりやすく手順を説明します。
最新の情報を元に、あなたのPC環境を正確に把握し、様々な問題の解決やソフトウェアの選択に役立てましょう。
Windowsバージョン確認の重要性とは？
お使いのWindowsのバージョンを正確に確認することは、パソコンを利用する上で非常に重要です。
なぜこれほど重要なのでしょうか？
1. ソフトウェアやドライバーの互換性
新しいソフトウェアや周辺機器をインストールする際、多くの場合、「対応OS」や「必要なバージョン」が指定されています。
例えば、Windows 11にしか対応していないソフトウェアをWindows 10にインストールしようとすると、正常に動作しない、あるいはインストールすらできないといった問題が発生します。
- 32ビットと64ビット: ここが私が最も困惑した点でした。Windowsには32ビット版と64ビット版の2種類があります。
- 32ビット版: 古いパソコンや低スペックのパソコンで使用されることが多いです。利用できるメモリの上限が約4GBという制限があります。
- 64ビット版: 現在の主流で、より多くのメモリを利用でき、高性能な処理が可能です。
- ソフトウェアによっては32ビット版と64ビット版で別々のファイルが用意されている場合があり、お使いのWindowsのビット数に合わせる必要があります。
セキュリティとサポートの状況
Windowsは定期的に「更新プログラム」を提供し、セキュリティの脆弱性を修正したり、新機能を追加したりしています。
お使いのWindowsが最新のバージョンに更新されているか確認することは、セキュリティを保つ上で不可欠です。
- サポート期間: Microsoftは各バージョンのWindowsに対して、サポート期間を設けています。サポート期間が終了したバージョンは、セキュリティ更新が提供されなくなり、利用を続けると非常に危険です。最新のサポート情報はMicrosoftの公式ページで確認できます。
トラブルシューティングと問い合わせ
パソコンに何らかの問題が発生し、メーカーやソフトウェアのサポートに問い合わせる際、必ず「Windowsのバージョン」を聞かれます。
正確な情報を伝えることで、スムーズな問題解決に繋がります。
これらの理由から、自分のパソコンにインストールされているWindowsの正確なバージョン情報を知っておくことは、すべてのパソコンユーザーにとって必須の知識と言えるでしょう。
Windowsバージョン確認の具体的な方法
Windowsのバージョンを確認する方法はいくつかあります。
どの方法も簡単なので、使いやすいものを選択して実践してみましょう。
「winver」コマンドを使う方法（最も手軽）
この方法は、最も手軽にバージョン情報を確認できるため、最初に試すことをおすすめします。
- キーボードの「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押します。
- 【注釈】 Windowsキー: キーボードの左下にあるWindowsロゴのキーです。スタートメニューを開くなどの機能があります。
- 「ファイル名を指定して実行」という画面が表示されます。
- 入力欄に「winver」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
- 「Windowsのバージョン情報」というダイアログボックスが表示され、お使いのWindowsのエディション、バージョン、OSビルドなどの情報が確認できます。
システム情報から確認する方法（詳細情報）
より詳細なシステム情報を確認したい場合は、「設定」アプリから確認する方法が便利です。
- 「スタート」ボタンをクリックし、「設定」（歯車アイコン）をクリックします。
- 設定画面が表示されたら、左側メニューの「システム」を選択し、右側の「バージョン情報」をクリックします。
- 「デバイスの仕様」と「Windowsの仕様」という項目が表示されます。
- 「Windowsの仕様」の下に、エディション（例：Windows 11 Home）、バージョン、OSビルド、インストール日などの情報が記載されています。
- 「デバイスの仕様」の中には、「システムの種類」という項目があり、「64ビット オペレーティングシステム」といった形で32ビットか64ビットか確認できます。
コマンドプロンプトを使う方法（上級者向け）
普段あまり使わないかもしれませんが、コマンドプロンプトでもバージョン情報を確認できます。
- 「スタート」ボタンをクリックし、検索ボックスに「cmd」と入力します。
- 「コマンドプロンプト」が表示されたらクリックして開きます。
- コマンドプロンプトの画面で「systeminfo」と入力し、Enterキーを押します。
- しばらく待つと、大量のシステム情報が表示されます。「OS 名」や「OS バージョン」の項目を探して確認します。
Direct X 診断ツールを使う方法
グラフィック関連の情報も含めて確認したい場合に役立つ方法です。
- キーボードの「Windowsキー」と「Rキー」を同時に押します。
- 「ファイル名を指定して実行」画面に「dxdiag」と入力し、「OK」ボタンをクリックします。
- DirectX 診断ツールが起動し、「システム」タブの中にオペレーティングシステムの情報（Windowsバージョンとビット数など）が表示されます。
各Windowsバージョンの特徴とサポート期間
Windowsは数年おきに新しいバージョンがリリースされ、それぞれに異なる特徴やサポート期間があります。
お使いのバージョンがどの位置づけにあるのか理解することは、PCの安全性と快適性を保つ上で重要です。
Windows 11
- 特徴: 最新のWindowsで、モダンなユーザーインターフェース（UI）やパフォーマンスの向上、Androidアプリとの連携機能などが特徴です。
- サポート: 2021年10月にリリースされ、通常はリリースから複数年のサポートが提供されますが、更新プログラムの適用が必須です。Windows 11 HomeおよびProエディションのサポート期間は、新しい機能アップデートがリリースされるたびに更新される傾向があります。常に最新の情報をMicrosoftの公式ページで確認しましょう。
Windows 10
- 特徴: 長らく主流だったOSで、安定性と幅広い互換性が魅力です。
- サポート: Windows 10のメインストリームサポートはすでに終了しており、最終的なサポート終了は2025年10月14日に予定されています。これ以降はセキュリティ更新も提供されなくなるため、Windows 11へのアップグレードを強く推奨します。
Windowsサポート完全活用ガイド：困った時に役立つ情報と解決策
Windows 8.1 / Windows 7
- 特徴: すでにサポートが終了している古いOSです。
- サポート: Windows 8.1は2023年1月10日に、Windows 7は2020年1月14日にサポートが終了しました。現在これらのOSを利用している場合、セキュリティリスクが非常に高いため、早急に新しいWindowsへの移行を検討してください。
【注釈】
- UI (ユーザーインターフェース): ユーザーがコンピュータを操作する際に目にする、画面上のボタンやメニュー、デザインなどの見た目と操作感のことです。
- サポート期間: ソフトウェアの開発元が、製品の不具合修正やセキュリティ更新を提供する期間です。期間が終了すると、新たな問題が発見されても対応されなくなります。
Windowsバージョンに関するよくある質問 (Q&A)
Windowsのバージョン確認に関して、ユーザーから寄せられることの多い質問をQ&A形式でまとめました。
Q1: 「OSビルド」とは何ですか？
A1: OSビルドとは、Windowsのバージョンをさらに細かく特定するための番号です。
Windows 10やWindows 11では、定期的に機能更新プログラムや品質更新プログラムが提供されています。
そのたびにOSビルド番号が変更されます。
これにより、より正確なWindowsの状態を把握できます。
Q2: 32ビットと64ビット、どちらが良いですか？
A2: 現在の主流は64ビットです。
より多くのメモリ（通常4GB以上）を利用できます。
高性能な処理が可能です。
新しいソフトウェアやゲームはほとんどが64ビット向けに開発されています。
もし現在32ビット版を利用している場合、可能であれば64ビット版への移行を検討することをおすすめします。
Q3: Windows 10からWindows 11への無料アップグレードはまだ可能ですか？
A3: 現時点（2025年7月）では、Windows 10からWindows 11への無料アップグレードはまだ可能です。
お使いのPCがWindows 11のシステム要件を満たしている場合。
Windows Updateを通じてアップグレードを行えます。詳細はMicrosoftの公式ページで確認してください。
Q4: Windowsのサポート終了とはどういう意味ですか？
A4: サポート終了とは、MicrosoftがそのバージョンのWindowsに対して、セキュリティ更新プログラムや技術サポートを提供しなくなることを指します。
サポート終了後もOSを使い続けることは可能ですが、新たなセキュリティ上の脆弱性が発見されても修正されず、ウイルス感染などのリスクが大幅に高まります。
安全にPCを利用するために、サポート対象のバージョンに更新することが重要です。
Windowsのバージョン確認で安心・安全なPCライフを
お使いのWindowsのバージョンを確認する方法は、パソコンを安全かつ快適に利用するために必須の知識です。
今回の記事で紹介した
- 「winver」コマンド
- 「設定」アプリ
- 「コマンドプロンプト」
- 「DirectX 診断ツール」
といった様々な方法を活用すれば、あなたのPCのWindowsがどのエディションで、どのバージョンのOSビルドなのか、そして32ビットか64ビットかといった詳細な情報を正確に把握できるはずです。
私もかつて、32ビットと64ビットの違いで悩んだことがありましたが、一度その確認方法を知ってしまえば、以降のソフトウェアのインストールやPCの設定が格段に楽になりました。
この知識は、Windowsを使い続ける限りずっと役立つことでしょう。
Windowsのバージョンが古すぎるとセキュリティリスクが高まります。
最新の機能やアプリが利用できない場合もあります。
今回の記事が、あなたのWindowsのバージョン確認に役立ち、安心してパソコンを使い続けるための一助となれば幸いです。
ぜひ、この知識を活用して、快適なPCライフを送りましょう。