新しいWindows 11をを利用している時、
- ワイヤレスヘッドホン
- キーボード
- マウス
といったBluetoothデバイスが正常に接続できないという問題に直面することは少なくありません。
Bluetoothはパソコンと周辺機器を簡単に接続できる便利な機能ですが、
- 突然使えなくなった
- ペアリング失敗を繰り返したりする
これらは、非常に困るものです。
なぜWindows 11でBluetoothの接続ができないのか、その原因はさまざまです。
解決への手順も異なります。
今回の記事では、Windows 11でBluetoothデバイスが接続できない時に考えられる主な原因を網羅的に解説します。
それぞれの原因に応じた具体的な解決策をステップバイステップで案内します。
- 基本的な確認項目
- システム設定の変更
- ドライバー問題の対処
まで、あなたのBluetooth接続の問題を解決に導く情報を提供します。
この記事を参考に、あなたのWindows 11とBluetooth機器が再び快適に利用可能となるように確認を行いましょう。
Windows 11でBluetoothが接続できない主な原因
Windows 11の動作が重いと感じる場合、その原因は一つではありません。
複数の要因が絡み合っている可能性も考えられます。
解決策を実行する前に、まずは原因を特定することが重要です。
1. Bluetooth機能がオフになっている
最も簡単でよくある原因の一つが、Windows 11自体のBluetooth機能がオフになっている状態です。
誤ってオフにしてしまったり、Windows Update後に設定が変更されたりする可能性があります。
2. デバイス側の問題（電源、バッテリー、ペアリングモード）
接続したいBluetoothデバイス自体に問題がある場合もあります。
デバイスの電源がオフ
ヘッドホンやキーボード、マウスなどのBluetooth機器の電源が入っていない場合は、もちろん接続できません。
バッテリー残量不足
デバイスのバッテリーが不足している場合も、正常に動作せず接続が不安定になることがあります。
ペアリングモードになっていない
新しいデバイスを接続する際、そのデバイスがペアリングモードになっていないと、Windows 11側から検出されません。
3. ドライバーの問題
Bluetoothアダプターのドライバーが古い、破損している、または正常にインストールされていない場合は、Bluetooth機能が正しく動作しません。
Windows Updateが原因でドライバーが更新され、不具合を発生させる可能性もあります。
4. Bluetoothサービスの問題
Windows 11内でBluetooth機能を制御しているサービスが停止している場合も、接続できない原因となります。
システム起動時に自動的に開始されるはずのサービスですが、何らかの理由で停止していることもあります。
5. デバイスの登録情報の問題
過去にペアリングしたことがあるデバイスが接続できない場合。
Windows 11に保存されているそのデバイスの登録情報が破損している可能性があります。
6. 電波干渉
Wi-Fiや他のワイヤレス機器からの電波が干渉し、Bluetooth接続が不安定になることも考えられます。
特に複数のワイヤレス機器を同時に使用している環境で発生しやすくなります。
7. Windows 11のシステムファイル破損やバグ
ごく稀に、Windows 11のシステムファイル自体が破損していたり、OSの不具合（バグ）が原因でBluetooth機能が正常に動作しない場合があります。
Windows 11でBluetoothが接続できない時の具体的な対処法
原因が特定できたら、それぞれの問題に応じた解決策を実行しましょう。
簡単な方法から順に試していくことをおすすめします。
1. 基本的な確認事項
まず最初に、以下の項目を確認してください。
これだけで問題が解決することも多くあります。
Bluetooth機能のオン/オフを確認する
- スタートメニューをクリックし、「設定」を開きます。
- 左側のメニューから「Bluetoothとデバイス」を選択します。
- Bluetoothのトグルボタンが「オン」になっているか確認します。もし「オフ」になっていたら、「オン」に切り替えます。
- クイック設定パネル（タスクバーの右側、ネットワークや音量のアイコンがある場所）でもBluetoothアイコンの状態を確認できます。
デバイスの電源とバッテリー状態を確認する
接続したいBluetoothデバイス（ヘッドホン、マウスなど）の電源が入っているか、バッテリーが十分に充電されているかを確認してください。
充電切れが原因で接続できないことは多いです。
デバイスをペアリングモードにする
新しく接続するデバイス、または再接続するデバイスがペアリングモードになっているかをを確認します。
製品によって操作方法が異なりますので、各製品のマニュアルを参照してください。
電源ボタンを長押ししたり、専用のペアリングボタンがある場合があります。
デバイスの距離と干渉を確認する
パソコンとBluetoothデバイスの距離が離れすぎていないか
間に障害物がないかをを確認します。
また、電子レンジやWi-Fiルーターなど、他の電波を発する機器が近くにないか確認しましょう。
可能であれば一時的に移動させて干渉を避けるように試してみてください。
パソコンとデバイスを再起動する
パソコンとBluetoothデバイスの両方を一度電源オフにしてから再起動することで、一時的な不具合が解決することがあります。
特にパソコンの再起動は、システムの状態をリフレッシュするために効果的です。
2. Windows 11の設定を確認・変更する
基本的な確認で解決しない場合は、Windows 11の設定を詳しく確認し、必要に応じて変更を行います。
Bluetoothデバイスの登録情報を削除して再ペアリング
過去にペアリングしたデバイスが接続できない場合、その登録情報を一度削除してからもう一度ペアリングを行います。
- スタートメニューから「設定」を開く。
- 「Bluetoothとデバイス」を選択します。
- 接続できないデバイスの名前を一覧から探し、その右側にある「…」アイコンをクリックし、「デバイスの削除」を選択します。
- 削除完了後、Bluetoothデバイスを再度ペアリングモードにし、「デバイスの追加」ボタンをクリックしてもう一度ペアリング手順を行います。
Bluetoothサービスの再起動
Bluetooth機能を制御するサービスが停止している場合は、再起動することで問題が解決することがあります。
- 検索ボックスに「サービス」と入力し、表示されたアプリを開きます。
- サービスのリストから「Bluetooth Support Service」を探します。
- 「Bluetooth Support Service」を右クリックし、「再起動」を選択します。もし状態が「停止」になっている場合は、「開始」を選択します。
トラブルシューティングツールの利用
Windows 11にはシステムの問題を自動的に検出・修復するトラブルシューティングツールが搭載されています。
- スタートメニューから「設定」を開く。
- 左側のメニューから「システム」を選択し、「トラブルシューティング」をクリックします。
- 「その他のトラブルシューティング」をクリックし、「Bluetooth」を探して「実行」ボタンをクリックします。画面の指示に従い、問題が検出されれば自動的に解決を試みます。
3. ドライバー関連の問題を解決する
Bluetooth機能が正しく動作しない原因として、ドライバーの問題は非常に多いです。
Bluetoothドライバーの更新
最新のドライバーが提供されている場合、更新することで問題が解決することがあります。
- 検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力し、表示されたアプリを開きます。
- 「Bluetooth」の項目を探して展開します。
- 使用しているBluetoothアダプターの名前を右クリックし、「ドライバーの更新」を選択します。
- 「ドライバーを自動的に検索」を選択します。最新のドライバーが検出されれば自動でインストールされます。
Bluetoothドライバーの再インストール
ドライバーが破損している可能性がある場合は、一度削除してから再インストールを行います。
- デバイスマネージャーで「Bluetooth」の項目を展開します。
- 使用しているBluetoothアダプターの名前を右クリックし、「デバイスのアンインストール」を選択します。「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します」にチェックを入れる場合と入れない場合があります。もし再インストールで問題が解決しない場合は、チェックを入れて再度試してみてください。
- アンインストール完了後、パソコンを再起動します。Windows 11が自動的に適切なドライバーを再インストールします。
メーカー提供のドライバーをインストール
パソコンのメーカーやBluetoothアダプターのメーカーサイトから、最新のドライバーをダウンロードして手動でインストールすることも非常に有効な方法です。
特にWindows 11へのアップグレード後に問題が発生した場合は、Windows 11に対応した専用ドライバーが必要な場合があります。
4. 高速スタートアップを無効にする
「高速スタートアップ」機能は、パソコンの起動速度を向上させますが、一部のドライバーや機能に問題を発生させることがあります。
一時的に無効にしてBluetooth接続が改善するか試してみましょう。
- 検索ボックスに「コントロールパネル」と入力し、開きます。
- 「表示方法」を「大きいアイコン」または「小さいアイコン」に変更し、「電源オプション」をクリックします。
- 左側のメニューから「電源ボタンの動作を選択」をクリックします。
- 「現在利用できない設定を変更します」をクリックします。
- 「高速スタートアップを有効にする（推奨）」のチェックを外し、「変更を保存」ボタンをクリックします。パソコンを再起動して確認します。
5. その他の対処法
上記の方法でも解決しない場合は、以下の項目も検討してみてください。
Windows Updateを実行する
OS自体の不具合が原因の場合、最新のWindows Updateプログラムで修正されることがあります。
定期的に確認しましょう。
インストールされていない更新プログラムがあれば適用しましょう。
- スタートメニューから「設定」を開く。
- 左側のメニューから「Windows Update」を選択し、「更新プログラムのチェック」をクリックします。
システムファイルチェッカーを実行する
Windows 11のシステムファイルが破損している可能性がある場合は、システムファイルチェッカーを実行して修復を試みます。
- 検索ボックスに「cmd」と入力し、「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- コマンドプロンプト画面で「sfc /scannow」と入力し、Enterキーを押します。スキャンが完了するまでしばらく時間がかかります。
PCの修理または買い替えを検討
上記すべての方法を試してもBluetooth機能が回復しない場合は、Bluetoothアダプターの物理的な故障が考えられます。
保証期間中であればメーカーに問い合わせて修理を依頼するか、外付けUSB Bluetoothアダプターを購入して利用することも可能です。
非常に古いパソコンの場合は、新しいWindows 11搭載パソコンへの買い替えも検討する時期かもしれません。
Windows 11のBluetooth接続問題を解決する
Windows 11でBluetooth機器が接続できないという問題は、日常的にパソコンを使うユーザーにとって非常に不便な状況です。
しかし、その原因は多岐にわたるものの、適切な手順で一つずつ確認しましょう。
対処することで、ほとんどの場合は解決できます。
この記事では、
- Bluetooth機能のオン/オフ状態
- デバイス自体の状態
- ドライバーの問題
- サービスの停止
- さらには電波干渉やシステムの不具合
まで、考えられるあらゆる原因とその解決策を詳しく解説しました。
最初は簡単な確認から始めましょう。
必要に応じて設定の変更やドライバーの更新を行ってください。
それでも解決しない場合はより踏み込んだトラブルシューティング方法を試してみてください。
Bluetooth接続の問題は、鮮度の高い情報と正確な知識、そして地道な解決手順を行うことで、確実に改善する可能性が高いです。
この記事が、あなたのWindows 11でBluetoothデバイスが正常に動作しない問題の解決に役立つことを願っています。
もし、他に質問や意見があれば、お気軽にお問い合わせください。