Windows 11へのアップグレードを検討している皆さん、PC正常性チェックアプリを実行したときに、「セキュアブートが有効になっていません」という表示が出て戸惑った経験はありませんか?
もしかしたら、セキュアブートという言葉を全く知らなかったけど、Windows 11のアップデート要件を満たしていたら問題ないという感覚でいたかもしれませんね。
実は、それで大丈夫なんです!
セキュアブートはWindows 11をインストールするために必要なセキュリティ機能の一つです。
しかし、その概要や設定方法はパソコン初心者の方にとっては少し難しく感じるかもしれません。
かくいう私も、以前はセキュアブートの重要性を深く理解していませんでした。
しかし、Windows 11への移行時にその必須条件を知り、設定を確認するプロセスを通じて、その機能がいかに重要であるかを実感しました。
特に、悪意のあるソフトウェアの起動を防ぐという点で、パソコンの安全性を飛躍的に向上させる役割を担っています。
Windows 10からWindows 11への変更は、ただ新しいOSにするというだけではありません。
セキュリティ環境も向上させる絶好の機会なんです。
この記事では、Windows 11の必須要件であるセキュアブートについて、パソコン初心者の方にも分かりやすく、
- 基礎知識
- 設定方法
- 確認手順
そしてよくある問題の解決策までを徹底的に解説します。
セキュアブートを有効にすることで、あなたのWindows 11 PCはより安全になり、安心して利用できるようになるでしょう。
この記事を最後まで読めば、セキュアブートに関するあなたの疑問が解消されるはずです。
スムーズにWindows 11へのアップグレードを進められるはずです。
さあ、一緒にセキュアブートの世界を探求し、あなたのパソコンを安全に守る方法を学びましょう!
Windows 11とセキュアブートの基本知識

Windows 11は、Windows 10から進化したOSです。
デザインの刷新だけではありません。
セキュリティ機能も大幅に強化されています。
その中心となる機能の一つが「セキュアブート」です。
ここでは、セキュアブートの基本的な知識と、なぜWindows 11で必須とされているのかを解説します。
セキュアブートとは?なぜWindows 11で必要?
セキュアブート(Secure Boot)は、パソコンが起動する際に、ファームウェア(UEFI)がデジタル署名を持つ信頼されたソフトウェア(オペレーティングシステム、ブートローダー、ドライバーなど)のみを実行することを保証するセキュリティ機能です。
もう少し簡単に説明しましょう。
パソコンの電源を入れると、まずUEFIというソフトウェアが起動します。
セキュアブートが有効な状態だと、このUEFIがOSを読み込む前に、起動しようとしているソフトウェアが正規のものかどうかをデジタル署名で確認します。
もし、署名が不正だったり、署名がなかったりする(=悪意のあるマルウェアである可能性がある)場合は、その起動を防ぎます。
Windows 11がセキュアブートを必須要件とした理由は、サイバー攻撃が高度化しました。
起動プロセスを狙う「ブートキット」や「ルートキット」といったマルウェアの脅威が増大しているためです。
セキュアブートを有効にすることで、これらの悪意あるソフトウェアがOSよりも先に起動してシステムを乗っ取ることを防ぎます。
パソコンの安全性を大幅に向上させることができます。
つまり、セキュアブートは、あなたのWindows 11 PCが起動から終了まで、常に信頼できる状態で利用できるよう保護してくれる、いわば「PCの門番」のような役割を担っているのです。
パソコン初心者の方でも、特に意識せずアップデート要件を満たしていたら問題ないと感じるかもしれませんが、セキュアブートは縁の下の力持ちとして、見えない部分で安全を守ってくれていると理解しておくと良いでしょう。
UEFIとBIOSの違い:なぜUEFIが必要なのか
セキュアブートを理解する上で、UEFIという言葉は避けて通れません。
UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)は、従来のBIOS(Basic Input/Output System)に代わる新しいファームウェアの規格です。
BIOSの限界とUEFIの登場
BIOSは、1980年代から長くパソコンの起動プロセスを管理してきました。
しかし、その設計が古く、対応できるストレージの容量や起動速度に制限がありました。
また、セキュリティ機能も限定的でした。
ブートキットなどの高度なマルウェア攻撃には脆弱でした。
そこで登場したのがUEFIです。
UEFIは、従来のBIOSの機能を拡張しました。
より高性能で柔軟な機能を提供します。
UEFIのメリット
- 高速起動: BIOSよりも高速にOSを起動できます。
- 大容量ストレージ対応: 2TB以上の大容量ストレージをサポートします。
- グラフィカルな設定画面: マウス操作が可能なGUI(グラフィカルユーザーインターフェース)を採用している製品が多く、設定が簡単になりました。
- ネットワーク機能: OSが起動する前にネットワークに接続できる機能も備えています。
- セキュリティ機能: そして最も重要な点が、セキュアブートなどの高度なセキュリティ機能を搭載していることです。
Windows 11は、このUEFIと、その中の機能であるセキュアブートが必須要件となっています。
これは、新しいOSの性能を最大限に引き出します。
ユーザーの安全性を確保するために必要な条件なのです。
ほとんどの最近のPCはUEFIが搭載されていますが、古いパソコンの場合はBIOSしか搭載されていない可能性があります。
Windows 11へのアップグレードが難しい場合があります。
セキュアブートの有効化・無効化の確認方法

Windows 11へのアップグレードをスムーズに進めるためには、セキュアブートが有効になっているかを確認することが重要です。
ここでは、いくつかの簡単な方法を紹介します。
システム情報でセキュアブートの状態を確認する
最も簡単で確実な方法は、Windowsのシステム情報ツールを使用することです。
- Windows検索バーに「システム情報」または「
msinfo32
」と入力し、表示された「システム情報」アプリをクリックして開きます。 - システム情報のウィンドウが開いたら、左側のペインで「システムの要約」が選択されていることを確認します。
- 右側の詳細な情報の中から「セキュアブートの状態」という項目を探します。
- 「オン」と表示されていれば、セキュアブートは有効です。
- 「オフ」と表示されていれば、セキュアブートは無効です。
- 「サポートされていません」と表示されていれば、お使いのパソコンはセキュアブートに対応していない可能性が高いです(UEFIモードで起動していないか、古い製品である可能性があります)。
この方法は、パソコン初心者の方でもすぐに実行できるため、最初に試してみてください。
PowerShellまたはコマンドプロンプトで確認する
より技術的な確認方法ですが、PowerShellやコマンドプロンプトを使用してセキュアブートの状態を確認することもできます。
- Windows検索バーに「powershell」と入力し、「Windows PowerShell」を右クリックして「管理者として実行」を選択します。
- 開いたウィンドウに以下のコマンドを入力し、Enterキーを押します。
Confirm-SecureBootUEFI
- 表示される結果で状態を確認します。
- 「True」と表示されれば、セキュアブートは有効です。
- 「False」と表示されれば、セキュアブートは無効です。
- エラーメッセージが表示された場合、UEFIモードで起動していないか、セキュアブートに対応していない可能性があります。
PC正常性チェックアプリで確認する
Microsoftが提供している「PC正常性チェック」アプリも、Windows 11へのアップグレード要件を確認するための便利なツールです。
- Microsoftの公式サイトからPC正常性チェックアプリをダウンロードし、インストールします。
- アプリを起動し、「Windows 11の要件を満たしているか確認」セクションの「今すぐチェック」をクリックします。
- スキャンが完了すると、セキュアブートの状態を含む、Windows 11のすべての要件の対応状況が表示されます。
このツールは、CPUやTPM 2.0の状態も同時に確認できるため、Windows 11へのアップグレードを検討している方には特におすすめです。
セキュアブートを有効にする方法と注意点

セキュアブートが無効になっている場合、Windows 11をインストールまたはアップグレードすることはできません。
セキュアブートを有効にするには、パソコンのUEFI設定(BIOS設定とも呼ばれます)にアクセスする必要があります。
このプロセスはメーカーやモデルによって若干異なりますが、一般的な手順と注意点を解説します。
UEFI/BIOS設定へのアクセス方法
UEFI設定にアクセスする方法は、パソコンのメーカーによって異なります。
一般的には、パソコンを起動する際に特定のキーを押し続けることでアクセスできます。
- 再起動または電源を入れ直す: まずパソコンを再起動するか、完全にシャットダウンしてから再度電源を入れます。
- 起動時に特定のキーを押し続ける: メーカーロゴが表示された直後に、以下のいずれかのキーを押し続けるか、連打します。
- Dell: F2またはF12
- HP: F10またはEsc
- Lenovo: F1またはF2
- ASUS: DelまたはF2
- Acer: F2またはDel
- Microsoft Surface: 音量アップボタンを押し続けながら電源ボタンを押す
もし、どのキーを押せばよいか不明な場合は、お使いのパソコンのメーカーの公式サポートサイトで「BIOS 設定」や「UEFI 設定」といったキーワードで検索すると、正確な情報を見つけることができます。
セキュアブートを有効にする具体的な手順
UEFI設定画面にアクセスできたら、セキュアブートを有効にする手順は以下のようになります。
- UEFI設定画面を開く: 上記の方法でUEFI設定に入ります。
- 「Boot(起動)」または「Security(セキュリティ)」タブを探す: UEFIメニューの中で、起動オプションやセキュリティ関連の項目がまとめられているタブを探します。多くの場合、「Boot」または「Security」といった名前のタブに関連する設定があります。
- 「Secure Boot(セキュアブート)」の項目を見つける: この項目を探して選択します。多くの場合、最初は「Disabled(無効)」になっているはずです。
- セキュアブートを有効にする: 「Disabled」から「Enabled(有効)」に変更します。
- UEFIモードが有効か確認する(重要!):セキュアブートを有効にする前に、ブートモードが「UEFIモード」になっているかを確認してください。もし「Legacy(レガシー)」または「CSM(Compatibility Support Module)」に設定されている場合は、「UEFIモード」に変更する必要があります。UEFIモードに変更すると、Windows 10の起動に問題が発生する可能性があるため、注意が必要です。必ず、これらの手順を実行する前に重要なデータのバックアップ**を取りましょう。
- 変更を保存して終了する: F10キーなどを押して変更を保存し、UEFI設定を終了してパソコンを再起動します。
セキュアブート有効化の際の注意点とトラブルシューティング
セキュアブートの有効化は、パソコンの起動プロセスに関わる重要な変更です。
以下の点に注意し、問題が発生した場合の解決策も確認しておきましょう。
- データバックアップの重要性: UEFI設定を変更する際は、予期せぬ問題が発生する可能性があります。万が一に備え、重要なデータは必ずバックアップを取っておきましょう。
- 起動しなくなった場合: 設定変更後にパソコンが起動しなくなった場合は、再度UEFI設定にアクセスし、セキュアブートを無効に戻してみましょう。また、UEFIモードとCSMモードの切り替えが原因で起動できなくなるケースも多いので、ブートモードの設定を再確認してください。
- TPM 2.0の有効化: Windows 11の要件にはセキュアブートの他にTPM 2.0も必須です。セキュアブートとTPM 2.0は、同じUEFI設定内で有効にする場合が多いので、同時に確認・設定すると良いでしょう。
- メーカーサポートへの問い合わせ: UEFI設定はメーカーやモデルによって大きく異なることがあります。もし、手順が不明だったり、設定が見つからなかったりした場合は、お使いのパソコンのメーカーサポートに問い合わせるのが最も確実です。例えば、Dellのサポートサイトには、セキュアブートに関する詳細な情報が掲載されています。Dellの公式サポート:セキュアブートとは
これらの注意点を理解し、慎重に操作を進めることで、セキュアブートを有効にしましょう。
Windows 11へのアップグレードを成功させることができるでしょう。
セキュアブートとTPM 2.0、二つのセキュリティ機能の比較と連携

Windows 11へのアップグレードを検討する際に確認すべきセキュリティ機能は、セキュアブートだけではありません。
もう一つ重要な要素として「TPM 2.0」(Trusted Platform Module 2.0)があります。
これら二つの機能は、Windows 11の安全性を高めるために密接に連携しています。
TPM 2.0とは?セキュアブートとの違い
TPM 2.0は、BitLockerなどの暗号化機能で使用される鍵や、ユーザー認証情報などを安全に保管するためのハードウェアベースのセキュリティチップです。
セキュアブートがOSの起動プロセスを悪意のあるソフトウェアから保護する役割を担う。
対して、TPM 2.0はデータや認証情報をハードウェアレベルで保護する。
こうすることで、OSが起動した後の環境も含めた全体的なシステムの信頼性を高めることを目的としています。
比較すると
- セキュアブート: 起動時のソフトウェアが信頼できるかを検証。不正なコードの実行を防ぐ「起動の門番」
- TPM 2.0: 暗号化キーや認証情報を安全に管理。システムの整合性を保証する「情報保護の金庫」
両者は異なる役割を持ちますが、Windows 11ではこれら二つの機能が連携することで、より堅牢なセキュリティ環境を提供します。
例えば、セキュアブートによってOSが安全に起動された後、TPM 2.0がBitLockerで暗号化されたデータの復号を管理するといった連携が行われます。
TPM 2.0の有効化と確認方法
TPM 2.0もセキュアブートと同様に、UEFI設定で有効にする必要がある場合があります。
TPM 2.0の有効化
- UEFI設定画面にアクセスします(セキュアブートの有効化と同じ手順)。
- 「Security(セキュリティ)」または「Advanced(詳細設定)」タブを探します。
- 「TPM」、「Trusted Platform Module」、または「Intel Platform Trust Technology (PTT)」、「AMD fTPM」といった項目を探して選択します。
- この項目を「Enabled(有効)」に変更し、変更を保存して終了します。
Intel製CPUを搭載したパソコンでは「Intel PTT」、AMD製CPUを搭載したパソコンでは「AMD fTPM」という名前でTPM機能が提供されている場合があります。
TPM 2.0の確認方法
TPM 2.0が有効になっているかは、Windowsの「トラステッド プラットフォーム モジュール (TPM) 管理」ツールで確認できます。
- Windows検索バーに「
tpm.msc
」と入力し、表示されたアプリをクリックして開きます。 - TPM管理のウィンドウが開いたら、「状態」の項目を確認します。
- 「TPMは使用する準備ができています」と表示され、「バージョン情報」の「仕様バージョン」が「2.0」であれば有効です。
- もし有効になっていない場合は、UEFI設定で有効化する必要があります。
セキュアブートとTPM 2.0が連携するメリットと考慮事項
セキュアブートとTPM 2.0が連携することで、Windows 11のセキュリティは大幅に向上します。
- 強固な起動セキュリティ: セキュアブートが起動時の保護を行い、TPM 2.0がOSの整合性を検証することで、ブートプロセスへの攻撃を防ぎます。
- データ保護: TPM 2.0によるハードウェアベースの暗号化は、データ盗難などのリスクを軽減します。
- 認証の強化: 生体認証など、より安全なユーザー認証の基盤となります。
これらの機能はWindows 11の根幹をなすものであり、正しく有効化することで、最新のOSが提供する恩恵を最大限に享受できます。
パソコン初心者の方でも、設定が不安な場合は、メーカーのサポートや専門家に問い合わせることを検討しましょう。
セキュアブートに関するよくある質問と解決策

セキュアブートはWindows 11の必須要件であるため、アップグレード時にさまざまな疑問や問題が発生することがあります。
ここでは、よくある質問とその解決策を紹介します。
「セキュアブートの状態:サポートされていません」と表示されるのはなぜ?
この表示は、主に以下のいずれかの理由で発生します。
- UEFIモードで起動していない
- お使いのPCがUEFIを搭載していても、BIOSの設定で「Legacy(レガシー)」または「CSM(Compatibility Support Module)」モードで起動している場合、セキュアブートは機能しません。セキュアブートはUEFIモードでのみ動作するため、UEFIモードに変更する必要があります。
- 古いPCでUEFIを搭載していない
- 非常に古いパソコンの場合、そもそもUEFIが搭載されておらず、BIOSのみで動作している可能性があります。この場合は、セキュアブートを有効にすることは不可能です。
解決策
- UEFI設定にアクセス。ブートモードが「UEFI」に設定されていることを確認します。もし「Legacy」や「CSM」になっている場合は「UEFI」に変更。保存して再起動してみてください。この変更でWindows 10が起動しなくなる可能性があるため、事前にバックアップを取ることが重要です。
- もしUEFIモードへの変更ができない、またはPCがUEFIに対応していない場合は、Windows 11へのアップグレードは公式にはサポートされません。この場合は、新しいWindows 11対応PCへの買い替えを検討するのが最も現実的な解決策となります。
セキュアブートが有効にならない・設定項目が見つからない
セキュアブートの設定項目が見つからなかったり、有効にできない場合は、いくつかの原因が考えられます。
- UEFI設定画面の場所
- メーカーやモデルによって、セキュアブートの設定項目が異なるタブやメニューに配置されている場合があります。「Boot」、「Security」、「Authentication」、「Advanced」などのタブを隈なく探してみてください。
- CSM(Compatibility Support Module)が有効になっている
- セキュアブートを有効にする前に、CSMまたはLegacy Bootを無効にする必要がある場合があります。CSMは古いOSやハードウェアとの互換性を保つための機能です。UEFI設定内でCSMまたはLegacy Supportといった項目を探して「Disabled」に変更してから、再度セキュアブートの設定を確認してみましょう。
- ファームウェアのバージョンが古い
- マザーボードのファームウェア(UEFI/BIOS)が古い場合、セキュアブートの機能が搭載されていないか、正しく動作しない可能性があります。メーカーのサイトで最新のファームウェアが提供されていないか確認しましょう。アップデートを検討してみてください。ファームウェアのアップデートは慎重に行う必要があります。失敗するとPCが起動しなくなるリスクがあります。十分な知識がない場合は専門家に相談することをおすすめします。
解決策:
- メーカーの公式サイトで、お使いのモデルのUEFI設定に関するマニュアルやFAQを検索する。
- CSMまたはLegacy Supportを無効にしてみる。
- ファームウェアのアップデートを検討する(自己責任で十分注意して実行)。
- どうしても解決できない場合は、PCメーカーのサポートに問い合わせる。
Windows 10からアップグレードする際の注意点
Windows 10からWindows 11にアップグレードする際にセキュアブートを有効にする場合。
既存のインストール環境によっては注意が必要です。
- OSドライブのパーティションスタイル
- セキュアブートは、GPT(GUID Partition Table)というパーティションスタイルのディスクでしか動作しません。Windows 10がMBR(Master Boot Record)という古いスタイルでインストールされている場合、セキュアブートを有効にするとWindows 10が起動しなくなることがあります。
- この問題を解決するには、MBRディスクをGPTディスクに変換する必要があります。Windows 10には
mbr2gpt.exe
というツールがありますが、データ損失の可能性があります。実行前には必ずデータのバックアップを取りましょう。手順を慎重に確認してください。 - 参考サイト: Microsoft Learn: MBR から GPT ディスクへの変換
セキュアブートを無効にする必要があるケースはある?
基本的には、Windows 11を利用する上でセキュアブートを無効にする必要はありません。
しかし、特定の状況では一時的に無効にする必要がある場合もあります。
- 古いLinuxディストリビューションや古いハードウェアの利用
- 一部の古いLinuxディストリビューションや特定の古い周辺機器は、セキュアブートが有効な状態では正しく動作しない場合があります。
- 署名されていないブートローダーの使用
- 開発者がカスタムのOSやブートローダーを使用する場合など、デジタル署名されていないソフトウェアを起動する必要がある場合は、セキュアブートを一時的に無効にする必要があります。
注意点: セキュアブートを無効にすると、起動時のセキュリティリスクが高まります。
Windows 11のセキュリティ機能が最大限に活用できなくなります。
必要がない限りは有効にしておくことを強く推奨します。
セキュアブートが無効な状態でのWindows 11の利用は公式にはサポート対象外です。
将来の更新プログラムが適用されない可能性もあります。
セキュアブートでWindows 11を安全に利用しよう

ここまで、Windows 11の必須要件であるセキュアブートについて、パソコン初心者の方にも分かりやすく、
- その重要性
- 確認方法
- 有効化手順
そして発生しうる問題とその解決策までを詳細に解説してきました。
セキュアブートは、普段あまり意識することのないシステムの奥深くにある機能です。
しかし、Windows 11を安全に利用するために不可欠なセキュリティ機構です。
マルウェアや不正なコードがOSの起動前に実行されるのを防ぎます。
あなたのPCを強力に保護します。
重要なポイントをまとめると、以下のようになります。
- セキュアブートは、UEFIを利用してOSの起動時に信頼されたソフトウェアのみを実行させる機能です。
- Windows 11の必須要件であり、セキュリティ強化のために必要です。
- システム情報やPC正常性チェックアプリで簡単に有効か無効かを確認できます。
- 有効にするには、パソコンのUEFI設定にアクセスし、「Boot」または「Security」タブから設定を変更します。この際、UEFIモードが有効になっているか、CSMが無効になっているかを確認することが重要です。
- TPM 2.0とセキュアブートはWindows 11の二大セキュリティ機能です。連携してシステム全体の安全性を高めます。
- 古いパソコンやMBR形式のディスクを使用している場合、セキュアブートの有効化には注意が必要です。最悪の場合は新しいPCへの買い替えが最も安全な解決策となる可能性もあります。
セキュアブートを有効にすると、OSがより安全に起動するだけではありません。
悪意のあるソフトウェアがシステムの根幹に入り込むのを防ぐことができます。
これにより、あなたのパソコンの情報が保護されます。
安心して利用できる環境が整います。
特別な知識がないままでWindows 11のアップグレードを行っても、要件を満たしていればほとんどの場合は問題なく動作します。
しかし、もし問題が発生した場合でも、この記事があなたの解決の手助けになることを願っています。
Windows 11は、これからも進化し、より安全で快適なデジタル体験を提供してくれるでしょう。
セキュアブートに関する知識を身につけることで、新しいOSの恩恵を最大限に享受しましょう。
安心してパソコンを使いこなせるはずです。
ご質問やさらなる情報が必要な場合は、いつでもお気軽にお問い合わせください。